ドイツ経済ニュース

粗鋼生産7カ月連続減少、9月は-15%に

独鉄鋼業界団体シュタールが19日発表した9月の粗鋼生産高は284万2,000トンとなり、前年同月を15.4%下回った。減少は7カ月連続。電炉鋼が23.8%減の86万6,000トンと特に大きく落ち込んだ。電力価格の高騰を受 […]

独医薬品生産、来年は減少の見通し

ドイツの特許薬業界団体である研究開発型製薬工業会(vfa)は19日、同業界の国内生産高が来年は2.9%減少するとの予測を発表した。新型コロナウイルス用ワクチンを今年初に量産した反動のほか、インフレとエネルギーコストの上昇

エネルギー大手2社がオフィスの使用面積を削減

エネルギー大手の独ユニパーとエーオンは2022~23年冬シーズ、オフィスの使用面積を大幅に削減する計画だ。エネルギー使用量を減らし、コストを削減することが狙い。dpa通信などが両社への取材をもとに24日、報じた。 ユニパ

9ユーロチケットの後続品導入で交通相合意

ドイツ国内の地域公共交通機関を1カ月9ユーロで利用できる定期券「9ユーロチケット」の後続商品を導入することで、国(連邦)と州の交通相が13日に合意した。ショルツ連邦首相と州首相が今後の会議で合意すれば、全国の地域公共交通

電機受注が2カ月連続2ケタ増に

電気電子工業会(ZVEI)が11日発表した独電機業界の8月の新規受注高は前年同月比13.4%増となり、2カ月連続で2ケタ台の伸びを記録した。増加は9カ月連続。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注が20.3%増えて全体をけん

最大の心配事は生活費の増加=アンケート

ドイツ人が現在、最も懸念していることは物価高騰に伴う生活費の増加であることが、保険大手R+Vの市民アンケート調査で分かった。心配事の上位は生計に直接、間接的にかかわる事柄が占めている。コロナ禍が終了していないところにロシ

仏から独へのガス供給開始

フランスからドイツへの天然ガス供給が13日に開始された。ロシア産ガスの供給が大幅に減り、独国内で供給不足懸念が強まっていることを受けた措置。フランスでは電力供給が不足する恐れがあることから、見返りとしてドイツからの電力供

EU加盟国が天然ガス共同調達で合意

欧州連合(EU)は12日、プラハで開いた非公式エネルギー相会合でエネルギー価格高騰への対応策を協議し、来冬に向けて天然ガスの共同調達を進めることで合意した。ロシアのウクライナ侵攻を起点とする供給不足が続くなか、加盟国間の

重要資源確保に向け法案を検討、日本の取り組みなどを参考に

リチウムやニッケル、希土類など重要資源を安定確保するための法案作成を独経済省が検討している。特定の国に資源面で強く依存するリスクがロシアのウクライナ進攻とそれに伴う天然ガス供給の削減・停止で鮮明になったことを受けたもの。

インフレ率が統一後最高に、エネ高騰や時限措置の終了で

連邦統計局が13日発表した9月の消費者物価指数は前年同月比で10.0%上昇し、東西ドイツ統一後最高のインフレ率を記録した。エネルギー価格の高騰とそれに伴う幅広い分野での値上げに加え、これまで物価上昇を抑制してきた政府の時

卸売物価の上げ幅が5カ月ぶりに拡大、9月は19.9%に

ドイツ連邦統計局が14日発表した9月の卸売物価指数は前年同月比18.9%増となり、上げ幅は前月を1.0ポイント上回った。上昇率の拡大は5カ月ぶり。石油製品(61.9%)、固形燃料(111.9%)、動物(49.8%)が全体

メルセデス―MSと協業、クラウドで世界の工場をネット化―

高級乗用車大手の独メルセデスベンツは12日、生産の効率化、レジリエンス強化に向け米IT大手マイクロソフト(MS)と協業すると発表した。自社の新たなデジタル生産システム「MO360データプラットフォーム」を投入して世界の約

ランクセス―車載電池用の樹脂ケース開発―

化学大手の独ランクセスは12日、電動車用電池の樹脂ケースを自動車部品会社カウテックス・テクストロンと共同開発したと発表した。衝突や揺れ、落下などのメカニカルなテストと、耐熱テストをすべてクリア。すでにテスト車両を用いて公

SMS―水素製鉄プラントをH2GSから共同受注―

機械大手の独SMSグループは17日、子会社ポールワースが神戸製鋼の米子会社ミッドレックスと共同でスウェーデンのスタートアップ企業H2グリーン・スチール(H2GS)から大型受注を獲得したと発表した。世界初の本格的な水素製鉄

シーメンス・エナジー―露ガスタービン合弁から撤退―

発電設備大手のシーメンス・エナジーがロシア同業パワー・マシンズとの現地ガスタービン合弁会社から資本撤退する。ロシア市場からの撤退に向けた取り組みの一環。インターファックス通信が報じ、同社が追認した。 同合弁の資本65%を

ボーダフォン―光ファイバー網を独で合弁敷設へ―

英電気通信大手ボーダフォンの独法人は17日、光ファイバー通信網の敷設に向け蘭同業アルティスと合弁会社を設立すると発表した。ドイツの光通信網を共同出資で拡大することでコスト負担を軽減。同分野で先行するドイツテレコムを追撃す

化学労使がベア合意、3千ユーロの一時金非課税枠をフル活用

独化学業界の労使は18日、新しい賃金協定を取り決めた。賃上げ幅は計6.5%でインフレ率を大幅に下回るものの、一時金を含めると支給額は2ケタ台の伸びとなることから、物価高騰に伴う収入の目減りは大幅に緩和される見通しだ。新協

化学業界の景況感が一段と悪化

Ifo経済研究所が14日発表した独化学業界の9月の景況感指数(DI)はマイナス36.7ポイントとなり、前月(-33.1ポイント)を3.6ポイント下回った。現状判断を示す指数がと今後6カ月の見通しを示す期待指数がともにマイ

エネ危機対策の策定は3社に1社

現在のエネルギー危機への対策をすでに策定した企業はドイツで3社に1社にとどまることが、総合人材サービス大手ランスタッドの委託を受けてIfo経済研究所が実施したアンケート調査で分かった。規模が小さい企業ほど策定率が低く、従

天然ガス備蓄95%突破、世帯などに節約の兆候

ドイツの天然ガス備蓄率が95.14%となり、11月1日の義務水準(95%)を全国レベルで達成したことが、連邦ネットワーク庁の14日の発表で分かった。ロシア産の供給が停止されたうえ、暖房シーズンもすでに始まっているものの、

SAPユーザーは「クラウドオンリー」を望まず

統合基幹業務システム世界最大手の独SAPが、ユーザーが全データをクラウドに一元化して運用する「クラウドオンリー」と、サーバーやソフトウエアなどの情報システムをユーザーが自らの施設内で運用する従来型の「オンプレミス」のはざ

エネ危機が州議選に影響、国政与党FDPは全議席を喪失

ドイツ北部のニーダーザクセン州で9日、州議会選挙が実施された。今回はロシアのウクライナ進攻とそれに伴うエネルギー危機を背景に国政レベルのテーマが通常よりも大きな比重を占めており、国政与党3党のうち中道左派の社会民主党(S

ロシアへの追加制裁を正式決定、露産石油に上限設定へ

欧州連合(EU)加盟国は6日、ロシアがウクライナ東・南部4州の一方的な「併合」に踏み切ったことを受け、ロシアへの追加制裁を正式決定した。ロシア産石油の取引価格に上限を設けることや、ロシア産製品の輸入禁止枠の拡大などを柱と

製造業新規受注が3月以来の下げ幅に、8月は-2.4%

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した8月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月を2.4%下回る105.2(暫定値)となり、ウクライナ戦争勃発直後の3月以来の大きな下げ幅を

輸入物価が74年以来の上げ幅に、8月は33%

ドイツ連邦統計局が7日発表した8月の輸入物価指数は前年同月比32.7%増となり、1974年3月以来の大幅上昇を記録した。5月から7月までの3カ月間は上げ幅が縮小していたが、8月はエネルギー価格の上昇率が前月の131.7%

ドイツ鉄道―グリーン水素などで機関車を運行―

ドイツ鉄道(DB)は4日、炭素中立のモビリティ実現に向けオーストラリアのエネルギー大手フォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ(FFI)と包括協業の基本合意を締結したと発表した。2040年までの炭素中立実現に向け

インフィニオン―ハンガリー拠点に新工場―

半導体大手の独インフィニオンは6日、ハンガリー中部ツェグレードの拠点に新工場を開設したと発表した。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)で使用されるハイパワー半導体モジュールの生産およびテストを行う。以前の報道による

シーメンス―台湾の無人運転電車向けにCBTC受注―

電機大手の独シーメンスは7日、同社とスイスの鉄道車両大手シュタットラー、シンガポールのエンジニア大手STエンジニアリングからなるコンソーシアムが台湾の鉄道事業者、高雄捷運公司から鉄道路線の敷設を一括受注したと発表した。「

BASF―韓社と合弁、非イオン系界面活性剤を生産へ―

化学大手の独BASFは6日、韓国の化学大手ハンノン・ケミカルズと合弁会社の設立を計画していると発表した。需要が増加している非イオン系界面活性剤を生産する。 新会社BASFハンノン・ケミカルズ・ソリューションズを韓国西部の

ハパックロイド―ラテンアメリカで10億ドル規模の買収―

海運大手の独ハパックロイドは4日、チリの物流大手SM SAAMから子会社SAAMポーツとSAAMロジスティクスを完全買収することで合意したと発表した。ラテンアメリカ市場でのプレゼンスを高めるとともに、港湾ターミナル事業を

メルセデスが販売台数でBMWに並ぶ

高級乗用車大手の独メルセデスベンツが11日発表した主力ブランド「メルセデス」の第3四半期(7~9月)の販売台数は前年同期比21%増の51万7,800台と大幅に伸びた。これまで高級車トップだった競合BMWグループの「BMW

欧州委が独水素プロジェクト2件への補助金を承認

欧州連合(EU)の欧州委員会はこのほど、再生可能エネルギーを用いて製造する「グリーン水素」に絡んだドイツのプロジェクト2件で補助金交付を承認したと発表した。鉄鋼大手ザルツギター・フラッハシュタールは10億ユーロ、化学大手

EUで冬のガス消費9~13%削減が必要=IEA

国際エネルギー機関(IEA)はこのほど、世界の天然ガス市場に関する四半期レポートを公表し、ロシアが欧州へのガス供給を継続的に絞り込んでいるため、2023年も世界的に天然ガスの需給逼迫が続くとの見通しを示した。欧州ではバル

環境活動家トゥンベリさんが原発の稼働延長を要求

気候変動対策を求める若者主導の草の根運動「フライデー・フォー・フューチャー」を立ち上げたスウェーデン人グレタ・トゥンベリ(19)さんが、エネルギー危機対策でドイツ政府が打ち出した石炭火力発電の一時的な拡大方針を批判した。

値上げの動きが強まる、食品分野では全社が計画

Ifo経済研究所が5日発表した9月のドイツ価格計画指数(DI)は前月の48.1ポイントから53.5ポイントへと上昇した。アンケート調査の対象となった企業の半数以上が値上げを計画している。調査担当者は「インフレの波は残念な

住宅建築価格の上げ幅8月は16.5%に

ドイツ連邦統計局が6日発表した8月の住宅建築価格指数(付加価値税込み)は前年同月を16.5%上回った。上げ幅は5月の同17.6%をやや下回ったものの、水準は依然として高い。幅広い資材分野での価格上昇が反映された格好だ。8

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