ドイツ経済ニュース

エネ高騰が車サプライヤーを直撃

エネルギー価格の高騰が自動車部品メーカーを直撃していることが、独自動車工業会(VDA)の会員アンケート調査で分かった。資金繰りが厳しくなっている企業も多く、ヒルデガルト・ミュラー会長は「状況はますます深刻化している」と指

コンチネンタルがホースの検査結果を偽装

自動車・産業部品大手コンチネンタルのホース・配管部門コンチテックで複数の種類の品質不良製品を出荷していたことが明らかになった。カーエアコン用ホースの検査結果を偽装していたことが週刊誌『シュピーゲル』の23日付報道で発覚。

肥料の国内販売が半減、天然ガス価格の高騰で

ドイツ国内での肥料販売量が大幅に減少していることが、連邦統計局の発表で分かった。それによると、第2四半期は主要肥料のリンが前年同期比50.6%減の1万4,000トン、カリウムが52.3%減の5万5,900トンと半減。窒素

薪の価格が86%上昇、暖房不足懸念で需要急増

暖房用の木質ペレットと薪の価格が高騰している。輸送コストなどが上昇しているうえ、需要が大幅に増えているためだ。ドイツ連邦統計局は22日、8月は消費者向けの価格が前年同月を平均85.7%上回ったことを明らかにした。上げ幅は

水道水冷媒の冷却器、独社が生産加速へ

冷媒に水道水を用いた冷却器を手がけるスタートアップ企業エフィシェント・エナジーが生産を大幅な効率化する。温室効果ガス排出規制の強化とエネルギー価格の高騰を背景に需要が急速に増えているためで、垂直統合を可能な限り水平統合の

ロシアで個人データ加工の独企業なし

個人データをロシアに移管して現地で加工するドイツ企業はなくなったことが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。ベルンハルト・ローレーダー専務理事は「ロシアは国際法違反のウクライナ侵略で自ら孤立した。

JALが成田~フランクフルト線を増便

日本航空(JAL)は22日、成田~独フランクフルト線を12月1日付で増便すると発表した。現在の週5往復(月・水・金・土・日)から週7日往復へと改める。期間は来年1月31日まで。全日本空輸(ANA)も先ごろ、羽田~フランク

粗鋼生産6カ月連続減少、8月は-2.3%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した8月の粗鋼生産高は287万3,000トンとなり、前年同月を2.3%下回った。減少は6カ月連続。高炉鋼は0.1%減の215万8,000トンとほぼ横ばいを保ったものの、電炉鋼が8.6%

オミクロン対応3ワクチンの接種を勧告

独ロベルト・コッホ研究所(RKI)の予防接種常任委員会(STIKO)は20日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン3種類の接種勧告方針を発表した。3ワクチンは欧州連合(EU)の欧州委員会が今月に承認を済ませ

ミュンヘンでコロナ感染者急増

独南部のミュンヘン市で新型コロナウイルスの感染者数が急速に増えている。ロベルト・コッホ研究所(RKI)の27日の発表によると、人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数は424.9人となり、前週同日比で約77%増加した

コロナ禍で個人消費にドーナツ化現象

コロナ禍の発生後、個人消費が都市中心部から郊外地域に移るドーナツ化現象が定着したことが、Ifo経済研究所の調査で分かった。それによると、都市中心部の5月末時点の小売売上高はコロナ禍前に比べ10%減少。郊外地域は同20%増

就労者の6割以上が週4日勤務を希望

給与水準が維持されるのであれば勤務体制を通常の週5日から週4日に減らすことを希望する就労者の割合はドイツで約63%に上ることが、世論調査機関ユーガブが保険大手HDIの委託で実施したアンケート調査で分かった。余暇の拡大を求

一時金3000ユーロまでは税・社会保険料免除

ドイツのオーラフ・ショルツ首相は15日、首相官邸で雇用者団体、労働組合の代表と会談し、労使協定で取り決める一時金が年3,000ユーロ以内であれば税金と社会保険料を全額免除する意向を表明した。インフレ高進を踏まえた特例措置

インフレ率3カ月ぶりに上昇、価格転嫁で食品など一段と高騰

ドイツ連邦統計局が13日発表した8月の消費者物価指数は前年同月比で7.9%上昇し、上げ幅は3カ月ぶりに拡大へと転じた。政府の家計負担軽減策の効果で上昇率は押し下げられたものの、エネルギー価格の高騰、サプライチェーンのひっ

卸売物価の上げ幅4カ月連続で縮小、8月は18.9%に

ドイツ連邦統計局が15日発表した8月の卸売物価指数は前年同月を18.9%上回った。上げ幅は原料、中間財価格の高騰を背景にこれまでに引き続き大きかったものの、4カ月連続で縮小した。過去最高となった4月は23.8%に達してい

製造業受注残高、6カ月連続で記録更新

ドイツ連邦統計局が19日発表した7月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で前月を0.7%上回る153.6(暫定値)となり、統計開始(15年)後の最高を6カ月連続で更新した。原料・部

強制労働の産物をEUが締め出し、欧州委が法案発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は14日、強制労働で生産された製品を域内から締め出す法案を発表した。特定の国、産業、業種を名指ししていないが、中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害問題を念頭に置いているのは明らかで、中国との対

ユニパー―国有化の方向、ガス市場の悪化で―

ドイツ最大の天然ガス輸入会社ユニパーは14日の適時開示で、同社の経営安定に向けた協議を親会社であるフィンランドのフォータムおよびドイツ政府と進めていると発表した。ユニパーはロシア産天然ガスの供給削減で資金繰りが急速に悪化

クロップエナジーズ―エタノール工場の操業停止も―

独砂糖大手ジュドツッカーのバイオ燃料子会社クロップエナジーズは19日、バイオエタノール生産能力の引き下げを検討すると発表した。エネルギー・原料価格の高騰を背景に欧州生産で採算の確保が難しくなっているため。今後数週間の市場

ボッシュ―車業界のBEV一辺倒に社長が危機感―

自動車業界が次世代車両の開発・生産をほぼ全面的に電気自動車(BEV)へと絞り込んでいる現状に、サプライヤー大手ボッシュのマルクス・ハイン社長が警鐘を鳴らしている。同氏は地元紙『シュツットガルター・ナハリヒテン』などのイン

テスラ―電池工場建設で独より米国を優先―

電気自動車(BEV)大手のテスラは米テキサス州オースティンに建設する車載電池工場の完成を、独グリュンハイデの電池工場よりも優先する意向だ。同社の確認を得た情報として独メディアが報じた。米国で新しい法律が成立し、手厚い補助

メルセデス―自社敷地で風力発電へ―

高級乗用車・バン大手のメルセデスベンツは19日、独北部のパーペンブルクにある自社テストコースの敷地内に風力発電設備を設置すると発表した。生産での再生可能エネルギー電力使用を増やすとともに、外部へのエネルギー依存を引き下げ

オペル―中国進出を凍結、地政学リスクも考慮か―

欧米自動車大手ステランティスの独子会社オペルが中国市場進出計画を凍結した。ロイター通信の問い合わせに同社が明らかにしたもので、利益の確保が難しいためと説明している。地政学リスクなどを踏まえた措置との見方もある。 オペルは

トレイトン―ロシア事業を売却―

フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンは13日、ロシアの販売事業などを売却すると発表した。ロシアのウクライナ進攻を受けた措置。現地の販売パートナーに譲渡する。取引の成立には現地当局の承認が必要で、同社は来年第

シーメンス―P2Gプロジェクトで水素生産開始―

電機大手のシーメンスは14日、同社がゼネコンとして独南東部のヴンジーデルに設置したグリーン水素生産施設が操業を開始したと発表した。製造した水素は同市と周辺地域に供給する。 同社は2020年、再生可能エネルギーを用いて水素

ヘンケル―米社の熱伝導性材料事業を買収―

化学大手の独ヘンケルは15日、米国の研究開発企業ナノラミック・ラボラトリーズから熱伝導性材料(TIM)事業を取得したと発表した。市場が急成長するTIM分野で自社のポートフォリオを拡充する狙い。買収金額は明らかにしていない

UAEからテスト輸送のアンモニア、ハンブルク港に到着

独経済省は15日、アラブ首長国連邦(UAE)からテスト輸送されたアンモニアがハンブルク港に到着したと発表した。水素分野の両国のパートナーシップに基づき、アンモニアがUAEから初めてドイツに輸出された。水素は燃焼時に二酸化

アンモニア減産が食品業界にしわ寄せ、供給量は通常の3~4割

天然ガス価格の高騰を受け欧州の化学メーカーがアンモニアの生産量を大幅に引き下げた影響が幅広い分野に及んでいる。主要肥料の窒素やディーゼル車の排ガス浄化に欠かせない尿素水の不足はすでに指摘されていたが、ここにきて食品・飲料

電機貿易、今年は21世紀初の入超に

独電気電子工業会(ZVEI)が15日発表した同国の7月の電機製品輸入高は前年同月比21.2%増の202億ユーロとなり、輸出高(8.3%増の195億ユーロ)を4カ月連続で上回った。中間財価格の高騰やドル高ユーロ安が反映され

国がルフトハンザからの撤退完了

ドイツ政府の経済安定化基金(WSF)は13日夜、保有するルフトハンザ航空株6.2%を場外取引で投資家に売却した。これで同社からの資本撤退を完了。ルフトハンザは公的支援を完全に脱却した。 ルフトハンザはコロナ禍で経営が急速

ANAが羽田~フランクフルト線を増便

全日本空輸(ANA)は13日、羽田~独フランクフルト線の運航をこれまでの週10往復から週14往復(1日2便)に増やすと発表した。10月30日付で新ダイヤに移行する。期間は来年3月25日まで。

BMW―ヴィーガン向け内装車を市場投入―

高級乗用車大手の独BMWは7日、動物性製品の飲食や使用を全面的に避けるヴィーガン向けの車両を市場投入すると発表した。需要の拡大が見込まれるほか、製品ライフサイクル全体で排出される温室効果ガスの量も減らせることから、革製品

ダイムラー・トラック―ブラジル従業員の3分の1を削減―

商用車大手の独ダイムラー・トラックは6日、ブラジルの従業員(1万400人)の3分の1を削減することを明らかにした。組織再編の一環で、不採算のサンベルナルド工場で従業員を整理する。 同工場はダイムラー・トラックがブラジルに

BASF―船上CO2回収・貯留でサムスン重工業と協業―

化学大手の独BASFと韓国造船大手の現代重工業は9日、船舶が排出する二酸化炭素(CO2)を船上で分離・貯蔵する「船上二酸化炭素回収・貯留(OCCS)」のフィージビリティスタディを実施することで合意したと発表した。船舶のC

ティッセンクルップ―グリーン鉄鋼生産に向け前進―

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップは8日、コークスの代わりにグリーン水素を還元剤に用いる直接還元鉄製造施設の建設プロジェクトに同社が自己資金を投入することを、監査役会が承認したと発表した。ドイツ政府と地元ノルトライン・

スペイラ―エネ高騰で生産半減へ―

アルミニウム大手の独スペイラ(ノルスク・ハイドロの元アルミ圧延品部門)は7日、デュッセルドルフ西部のノイスにある「ラインヴェルク工場」の精錬規模を50%引き下げると発表した。エネルギー価格の高騰を受けた措置。状況改善の見

ビオンテック―イスラエルに進出も―

メッセンジャーRNA(mRNA)タイプの新型コロナウイルスワクチンを米ファイザーと共同開発した独ビオンテックは7日、ウール・シャヒン最高経営責任者(CEO)がイスラエルを訪問し、オルナ・バルビバイ経済産業相(国防軍元少将

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