独電気電子工業会(ZVEI)が9月23日発表した独業界の7月の輸出高は前年同月比6.3%増の181億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大へと転じた。先進国向けが4.7%増の114億ユーロ、新興国向けが8.9%増の67億ユーロとともに拡大した。
先進国向けでは米国の伸び率が最も大きく、20.1%増の18億ユーロを記録。ベルギー(17.8%増の4億2,400万ユーロ)、デンマーク(13.9%増の2億1,800万ユーロ)、オランダ(11.0%増の9億200万ユーロ)、日本(10.7%増の3億200万ユーロ)も2ケタ台の伸びとなった。このほか、スイス(9.3%増の6億1,200万ユーロ)、韓国(8.5%増の2億4,900万ユーロ)、スロバキア(8.0%増の1億8,700万ユーロ)、イタリア(7.8%増の8億7,100万ユーロ)、フランス(5.5%増の11億ユーロ)で先進国平均を上回る伸びを確保した。
新興国向けではアラブ首長国連邦が43.9%増の1億1,100万ユーロとなり、全体をけん引した。これにマレーシア(35.3%増の2億2,300万ユーロ)、メキシコ(31.4%増の2億4,400万ユーロ)、ロシア(29.0%増の3億9,600万ユーロ)、南アフリカ(23.1%増の1億5,900万ユーロ)が続いた。中国は9.8%増の20億ユーロとなり、特定の1カ国へのひと月の輸出で初めて20億ユーロの大台に乗った。インド(9.3%減の1億9,800万ユーロ)とトルコ(1.6%減の2億2,200万ユーロ)は減少した。
1~7月の電機輸出高は1,251億ユーロで、前年同期を3.9%上回った。内訳は先進国向けが3.6%増の808億ユーロ、新興国向けが4.4%増の443億ユーロ。
ドイツの電機輸入高は7月が前年同月比1.0%増の155億ユーロ、1~7月が前年同期比4.1%増の1,117億ユーロだった。