ドイツ自動車部品工業界の動き

DMG Mori<欧州自動車短信>

DMG森精機の独子会社DMG Mori は3日、バイエルン州南部のプフロンテン拠点に勤務する従業員の一人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。

プフロンテンの拠点では2月11~15日に展示会を開催しており、外部からも顧客が訪れていた。

ただ、感染が確認された従業員はこの展示会の後に、感染の危険のある地域に滞在しており、そこで感染した可能性があると見られている。

ボッシュ―自動運転の中国スタートアップに出資―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は2月26日、自動運転技術の分野で高い技術を持つ中国のスタートアップ企業、馭勢科技(UISEE)に出資すると発表した。

UISEEは自動運転と人工知能(AI)の専門家が設立した企業で、米半導体大手インテルの中国研究部門を統括してきたGansha Wu氏が最高経営責任者(CEO)を務める。

同社の自動運転システムはセンサースタック、コントローラー、アルゴリズム、ツールチェーンなどで構成される。

ボッシュ―マイルドHV用電池を独で生産へ―

マイルドHVはエンジンを補助する動力源としてモーターを利用する車両。

需要を取りこむために48VマイルドHV用電池の生産を強化していく。

同社は18年末、48VマイルドHV用電池の生産を中国の無錫工場で開始した。

独ブローゼ、セルビア工場を来年1月に開設

独自動車部品大手のブローゼはセルビアに建設中の工場を2021年1月に開設する計画だ。

投資額は1億8,000万ユーロで、制御装置用のモーターを生産する。

工場はベオグラード近郊のパンチェボに建設し、生産棟のほか研究開発センターも設置する。

SEGオートモーティブ、ハンガリーに新工場

独自動車部品メーカーのSEGオートモーティブは、ハンガリーに新工場を建設する。

同紙によると、新工場は、Szirmabesenyoの既存工場から約3キロメートルの近距離にあり、2018年に建設した物流センターに隣接している。

SEGオートモーティブは独自動車部品大手ボッシュのスターター・発電機事業を前身とする。

独コンチネンタル、農機用Vベルト販売でメンケ・アグラーと提携

独自動車部品大手のコンチネンタルは19日、農業サービス最大手アグラフィスグループ傘下の農業機械専門商社メンケ・アグラー(ゾースト)と、動力伝達ベルト(Vベルト)「Agridur」の販売で提携したと発表した。

メンケ・アグラーが持つ広範な販売網を活用してドイツおよび中東欧における営業を強化する。

コンバインハーベスターやトラクターなど最新の農業機械は構造や性能が複雑・高度化しており、高性能の駆動用交換部品に対する需要が高まっている。

自動車施錠システムの独フーフ、ルーマニアR&D拠点を移転

自動車用施錠システムを手がける独フーフは21日、ルーマニア西部ティミショアラにある研究開発(R&D)センターの移転を完了したと発表した。

従来の拠点が手狭になったためで、これを機に同センターをグループの主要R&D拠点として強化する。

同工場ではドアハンドル、施錠システム、ブラケット、燃料タンクキャップを生産し、ポルシェ、BMW、ボルボ、メルセデス、ダチア、PSAなどに供給している。

独ボッシュ、IoT子会社を新設

新子会社の設立により、IoT関連のプロジェクトをより速く、効率的に実施していく。

新子会社には、IoT子会社のボッシュ・ソフトウエア・イノベーションズと、その他のIoT、デジタル分野の特別チームを集約した。

各分野に特定したソリューションを開発するとともに、様々な分野で活用できるサービスを共通化し、開発や運用における効率を改善する。

独ボッシュ、AI製品開発の倫理規定を策定

ボッシュのフォルクマー・デナー社長は、ベルリンで開催したモノのインターネット(IoT)の業界イベント「ボッシュ・コネクテッドワールド(BCW)」(2月19~20日)の開幕に際し、「AIガイドラインにより、従業員にインテリジェントな製品の開発の明確なガイドラインを提示する。我々の目標は、人々に当社のAI製品を信頼してもらうことだ」とコメントした。

ボッシュは2025年から全てのボッシュ製品にAI技術を導入またはAIを活用して開発・生産する方針。

ボッシュのAI製品開発のガイドラインは、革新への探求と社会的責任感を組み合わせたボッシュの理念「生活のための技術」を基盤としている。

独ノルマ、企業買収効果でかろうじて増収を確保

ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループが12日発表した2019年暫定決算の売上高は11億10万ユーロとなり、前年から1.5%増加した。

売上高営業利益率は16%から13.2%に低下した。

19年第4四半期の暫定売上高は前年同期比2.1%減の2億6,140万ユーロ、営業利益は40.2%減の2,550万ユーロにとどまり、営業利益率は16%から9.8%に低下した。

BASF―車載電池用正極材を独で生産へ―

今後の急速な需要拡大が予想される電動車向けに生産する。

シュヴァルツハイデ工場ではハルヤヴァルタ工場で製造した前駆物質を加工する。

両工場とも22年の生産開始を予定している。

ボッシュ―IoT子会社を設立―

自動車部品系複合企業の独ボッシュ(シュツットガルト)は17日、IoT事業を統括する子会社ボッシュ.IOを設立したと発表した。

顧客向けのIoTプロジェクトを迅速・効率的に実施できるようにすることで、同分野での主導的な立場を強化する狙い。

各プロジェクトを実施する際は、ボッシュが抱えるソフトウエアや人工知能(AI)分野の社員およそ3万人と協業する。

独コンチネンタル、米国にレーダーセンサーの新工場建設

新工場の建設は同社の成長戦略の一環であり、新車での搭載率が上昇している運転支援システムの生産を強化する。

ニューブラウンフェルズには、今後3年間で約1億ユーロを新工場に投資する予定。

コンチネンタルは米国ではすでに、ニューブラウンフェルズから約25キロメートルの距離にあるシギーン工場でレーダーセンサーを生産している。

Hella<欧州自動車短信>

独自動車照明・電子部品大手のヘラーは3日、子会社の船舶装備品メーカー、ヘラーマリンがポルトガルのナウティレーダーと販売提携を締結したと発表した。

ポルトガル市場の強化を図り、船舶の照明や電子機器分野でサービスを拡充するのがねらい。

ナウティレーダーは、ポルトガルのリサボンに拠点を置く企業で、船舶に装備する電子機器やコミュニケーションツールなどを製造している。

Continental<欧州自動車短信>

自動車部品大手の独コンチネンタルは5日、ブラジルにある空気バネ工場の生産能力を拡大したと発表した。

現地生産の増強により、ブラジル市場の商用車部門の強化を図るのがねらい。

新工場では、現地正規ディーラーやアフターマーケット向けにバスやトラック、トレイラーなどの商用車用空気バネを大量生産する。

Reifen Krieg<欧州自動車短信>

自動車タイヤ卸売り大手のフィンタイヤ グループの独子会社ライフェンクリーク がこのほど破産を申請した。

経営破綻に追い込まれた理由は明らかにされていないが、複数の情報筋によると、親会社のフィンタイヤ グループが行っていたライフェンクリークの売却交渉が不調に終わり、資金繰りが悪化したため。

2018年にフィンタイヤ グループに買収された。

自動車部品大手ZFに排ガス不正容疑、検察が捜査

自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンが燃料消費と排ガス値を不正に操作する装置を顧客の自動車メーカーに供給していた疑いで、独シュツットガルト検察当局が捜査を進めている。

ZFの広報担当者は「検察に協力していく」と文書で回答したものの、それ以上の情報については捜査が進行中であることを理由に公表できないとしている。

検察は不正に関与した社員を対象に捜査を進めている。

帝人、ドイツにテクニカルセンター設立

帝人は、2018年8月にポルトガルの自動車向け複合材料部品メーカーであるInapal Plasticosを、2019年にチェコの自動車向け複合材料部品メーカーであるベネット・オートモーティブ(Benet Automotive s.r.o.)は買収するなど、欧州における自動車向け複合成形材料事業を強化してきた。

欧州には、帝人が2017年1月に買収した米国の自動車向け複合材料部品メーカーContinental Structural Plastics(CPS)のフランス法人CPSヨーロッパもある。

「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」など自動車を取り巻く環境が大きく変化するなか、新設するテクニカルセンターでは、欧州の各拠点と連携し、次世代の自動車に向けた製品開発を強化していく。

新型コロナウイルスの感染者、ドイツで13人に

うち、7人はバイエルン州の自動車部品大手べバストの従業員で、感染した従業員の家族3人にからも感染が確認された。

これによりバイエルン州で確認された感染数は11件となった。

べバストでは、シュトックドルフ(ミュンヘン近郊)にある本社へ来ていた中国の従業員から他の従業員へと感染した。

Stabilus<欧州自動車短信>

独自動車部品メーカーのスタビルスが発表した2019/20年度の第一四半期決算(10-12月)の売上高は2億3,140万ユーロとなり、前期から2.8%増加した。

営業利益(EBIT、調整済み)は3,000万ユーロとなり、前期から3%減少した。

売上高営業利益率は13%となり、前年の「13.7%」を割り込んだ。

独ノルマ、「ユーロ5」ディーゼル車の後付け浄化装置用部品を供給

ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループは1月28日、欧州排ガス基準「ユーロ5」のディーゼル車に後付けする排ガス浄化装置(尿素SCRシステム)用のパイプクランプと結合器(カプラー)を供給すると発表した。

尿素SCR(選択的触媒還元)による排ガス浄化は、排気システム内に尿素水(アドブルー)を注入してアンモニアに変換、アンモニアがNOxと化学反応することで窒素と水に分解する。

ノルマのミヒャエル・シュナイダー社長は、「当社の高度な接続製品は排出量削減に貢献するとともに、年式の古い車の耐用年数を伸ばすことにも寄与する」と述べた。

ボッシュ―業績が悪化、19年営業益44%減に―

自動車部品系複合企業の独ボッシュ(シュツットガルト)が1月29日発表した2019年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比44%減の30億ユーロとなり大幅に縮小した。

主力部門である自動車部品の売上高は470億ユーロとなり、0.1%減少した。

自動車市場は縮小したものの、ボッシュの車1台当たりの売上高は7.5%拡大した。

電池セルの第2プロジェクト、欧州14カ国が会議に参加

欧州共通関心の重要プロジェクト(「IPCEI」)の枠組みを通してEUに助成を申請する計画で、ワークショップではプロジェクトがEUの承認を受けるまでの今後のステップについて議論した。

欧州では現在、IPCEIの枠組みにおいてバッテリーセルの開発・生産に関する2つの大型プロジェクトが進行しており、1つ目のプロジェクトに関しては、EUの欧州委員会が2019年12月に助成を承認した。

プロジェクトを通して、バッテリーの循環経済を支援するとともに、高効率なリサイクルソリューションを開発し、使用済み電池を他の用途に活用することなどを計画している。

新型コロナウイルス、独自動車部品大手で感染者

バイエルン州シュトックドルフ(ミュンヘン近郊)にある本社へ研修に来ていた中国の従業員が帰国後に新型コロナウイルスに感染していることが確認されたほか、シュトックドルフの本社でも1月28日までに従業員4人の感染が確認されている。

同社はこれを受け、シュトックドルフの本社をさしあたり2月2日の日曜日まで閉鎖する。

また、本社の従業員に2月2日まで国内・国外への旅行を禁止している(中国行き・中国発の出張については2週間)。

Grammer<欧州自動車短信>

自動車向け内装品・シート製造大手の独グラマーは1月28日、仏鉄道車両大手のアルストムから次世代の高速鉄道車両向けの旅客用シートを受注したと発表した。

アルストムの鉄道車両「アヴェリア・ホライズン」シリーズの1等車および2等車の最大200両にシートを供給する枠組み合意で、まずは50両のシートを出荷し、オプションとしてさらに最大150両にシートを供給する内容。

アルストムの車両は、フランス国鉄(SNCF)が運行する高速鉄道TGVに使用される。

独エダック、機能安全とサイバーセキュリティの技術センターを開設へ

独自動車開発・設計会社のエダック(EDAG)は21日、バーデン・ヴュルテンベルク州のヴァインハイムに機能安全とサイバーセキュリティの技術センターを新設すると発表した。

車両のデジタル化とネットワーク化が急速に進み、サイバーセキュリティ関連の需要が拡大したため。

新センターでは、機能安全とサイバーセキュリティに関するノウハウを集結し、メーカーや下請け業者に総合的なサービスを提供しつつ、同社の自動車開発関連業務も請け負う。

ZF、エアバスの最新ヘリに駆動部品を供給へ

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは1月24日、子会社でヘリコプター用部品を手がけるZFルフトファールトテヒニーク(ZFL)を通じ、エアバスの双発ヘリコプター「H145」の最新モデルにトランスミッションと、制御ユニットのアドバンス・ダイナミック・システムユニット(ADU)を独占供給すると発表した。

メインローターにベアリングを使用せず、メンテナンスの容易さと乗り心地の良さを実現している。

ZFは今回供給するトランスミッションとADUを、1月28日~30日に米カリフォルニア州のアナハイムで開催されるヘリコプター国際見本市「HAI ヘリ・エクスポ」で展示する。

ボッシュ―燃料電池の英セレス株を追加取得―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は22日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)開発の有力企業である英セレス・パワーの株式を追加取得したと発表した。

今後は分散型電源として都市や工場、電算センター、電動車給電スタンドなど幅広い分野に投入していくために量産を開始する意向であることから、協力関係を強化するために出資比率を引き上げた。

ボッシュは自動車向けの燃料電池についても将来性を高く評価しており、19年4月には商用車・乗用車用水素燃料電池事業に参入することを明らかにした。

独ボッシュ、ポーランド工場で「iブースター2」生産開始

自動車部品大手の独ボッシュは24日、ポーランドのヴロツワフ郊外にあるミルクフ工場で、省エネ型ブレーキ倍力装置「iブースター2」の新生産ラインを稼働したと発表した。

投資規模は8,000万ズロチ(1,880万ユーロ)。

ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)向けで、2027年までに1,000台に搭載されると予測している。
iブースターは制動エネルギーのほとんどを電力として回生することから、航続距離が短いEVなどに搭載すると走行可能な距離を拡大できるメリットがある。また、従来のシステムよりずっと速く最大ブレーキ圧を自動形成できるため、制動距離が短く、交通安全の向上につながる効果もある。(1PLN=28.27JPY)

帝人―独に車向けテクニカルセンター開設―

帝人は次世代自動車に必要な軽量化や多機能化を実現するため、2017年に米コンチネンタル・ストラクチャル・プラスティックス(CSP)を買収した。

欧州ではCSPの仏現地法人CSPヨーロッパで、熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させてシート状にした成形材料であるSMCの生産拠点2カ所を新設したほか、ポルトガルのイナパル・プラスティコスやチェコのベネット・オートモティブを買収。

TACEを設立することで今後は、欧州各拠点が有する研究開発機能やマーケティング機能を有機的に連携させて、複合成形材料のデザイン・設計やプロトタイプの試作・評価を実施。

米ハーマン、ドイツ生産拠点の一部を閉鎖へ

米自動車向け高級オーディオ機器大手のハーマンは、バイエルン州のストラウビング工場を年内に閉鎖する。

ストラウビング工場の生産の大部分は、順次ハンガリーの工場へ移管するとみられる。

一部の従業員(25人)は他拠点へ異動する形で継続雇用するが、残りは整理する。

独ボッシュ、英セレス・パワーとの提携拡大

両社は2018年8月、戦略提携について合意し、定置用途の燃料電池スタックの開発で協力してきた。

両社の協力により、ボッシュは2019年秋に燃料電池システムの小規模生産を開始している。

両社は今後さらに、燃料電池の量産化を視野に入れて協力していく。

独エーベルスペッヒャー、インドに合弁工場開設

自動車の排気系部品や暖房システムを製造する独エーベルスペッヒャーは15日、インドのシャルダ・モーター・インダストリーズとインドに設立した合弁会社がプネーのチャカンに新工場を開設した発表した。

同工場では、インドの排ガス規制「バーラト・ステージ VI」に準拠した商用車向けの排ガス処理システムを生産する。

同工場でも「バーラト・ステージ VI」に準拠した排ガス処理システムを生産する予定。

独ヘラー、レーダーシステムの開発で米新興企業と戦略提携

Oculiiが開発したレーダー・ソフトウエア「Virtual Aperture Imaging Software」の採用により、レーダーセンサーの性能がさらに向上し、精度、範囲、情報の質、コスト効率がさらに改善するとしている。

特に、ヘラーの77ギガヘルツ(GHz)帯のレーダー・プラットフォームにOculiiのソフトウエアを統合する計画。

両社が協力して開発する製品は、差し当たり2023年に量産化できると見込んでいる。

独コンチネンタル、スピーカーレスのオーディオ開発

ドイツの自動車部品大手コンチネンタルと音響機器大手のゼンハイザーは米ラスベガスの家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES 2020)」(1月7~10日)で自動車の内装表面を振動させてスピーカー機能を持

デンソー、独PiNTeamに資本参加

デンソー(愛知県刈谷市)は12月17日、車載用組み込みソフトウエアの開発などを事業とするドイツの新興企業ピンチーム・ホールディング(PiNTeam Holding)に資本参加したと発表した。

これにより、車載電子制御ユニットの作動に必要な基本機能を実現するためのソフトウエアであるベーシックソフトウエアの開発を加速するとともに、ベーシックソフトウエアの開発におけるグローバル体制を強化する。

車載電子システムを制御するためのベーシックソフトウエアは、ECU内の演算器に搭載されている。

独ボッシュ、ライダーの量産化に参入

ボッシュが開発する新型センサーは、近距離と遠距離にある物体の検知が可能であり、高速道路でも市街地での走行でも機能する。

ボッシュは、カメラとレーダーも開発していることから、ライダーの開発や3つの技術の組み合わせにおいて、これまで培ってきたセンサー技術やシステムに関するノウハウを活用することができる。

ボッシュは、超音波、レーダー、カメラなど様々なセンサーを開発している。

デンソー―独ソフト会社に49%出資―

デンソーは12月17日、欧州顧客を中心とした車載向け組み込みソフトウエア技術で実績のある独ピンチーム・ホールディングに49%出資したと発表した。

車載電子システム制御を司るベーシックソフトウエアの開発を加速する狙い。

このため、車載電子システム制御には多様で膨大なデータを処理する能力が求められ、高い信頼性を持つベーシックソフトウエアが必要となる。

ボッシュ―LiDAR生産へ―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は2日、レーザーを用いたセンサーであるLiDARの生産に参入すると発表した。自動運転車向けのセンサーを一手に提供できるようにすることが狙いで、レーダー、カメラに続く同社3番目

運転手の視界良好、液晶サンバイザーをボッシュが開発

透明な液晶を用いた自動車用サンバイザーを、サプライヤー大手の独ボッシュが開発した。従来のサンバイザーと異なり広い視界を保てることから、運転の安全性と快適性が高まる見通しだ。米ラスベガスで7日に開幕した家電・IT見本市「C

ダイムラーとボッシュ、米サンノゼで自動運転車のパイロットプロジェクト開始

ドイツの自動車大手ダイムラーと自動車部大手のボッシュは9日、米カリフォルニア州のサンノゼで自動運転車を使用したアプリベースのライドヘイリング(相乗り)サービスのパイロットプロジェクトを開始したと発表した。

また、プロトタイプの開発にとどまらず、量産化を目標としており、さまざまな車両タイプやモデルに自動運転システムを搭載できるようにすることを目指している。

利用者はアプリで自動運転車を予約し、指定の乗り場から目的地まで移動することができる。

独ボッシュ、車内状況を分析するシステム開発

独自動車部品大手のボッシュはこのほど、ドライバーの疲労度や他の乗員の動きなど車内の様子をカメラと人工知能(AI)を活用して分析するシステムを開発していると発表した。

ボッシュが開発したシステムは、ハンドルに組み込んだカメラで、ドライバーの目や瞼の動き、頭の向きなどを確認することができる。

当該システムはさらに、乗員をカメラで認識し、それぞれの乗員の好みの座席やバックミラーの位置、ハンドルなど高さなどを調整したり、インフォテイメント機能をジェスチャーなどで操作したりするなど、快適性の向上にも活用することができる。

SAP、ミュンヘン工科大学と研究開発で長期協力

独ソフトウエア大手のSAPは16日、ミュンヘン工科大学(TUM)と研究開発で長期協力すると発表した。

ミュンヘンの北にあるガルヒングのキャンパスに新しい建物を建設し、計700人のSAP従業員とTUMの研究者が人工知能(AI)や機械学習などの研究で協力する。

TUMでは、情報学や経済情報学の研究者がSAPと協力する。

独SGLカーボン、現代自の燃料電池車に部品供給

SGLカーボンは、現代自の燃料電池車「NEXO」にガス拡散層(GDL)「SIGRACET」を供給している。

SGLカーボンは現在、世界の約200の顧客に燃料電池用のGDLを供給している。

SGLカーボンは1990年代に燃料電池用部品の研究開発を開始している。

英JLRのベンチャーキャピタル、自動運転OS開発の米Apex.AIに出資

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は5日、子会社のベンチャーキャピタル「インモーション・ベンチャーズ」を通じ、自動運転技術用ソフトウエア開発の米Apex.AIに出資すると発表した。

Apex.AIは2020年初頭に、主力製品である自動運転用OS「Apex.OS」を市場投入する予定。

同OSはロボット運用ソフトの「ロボット・オペレーティング・システム」(ROS)を実際の乗り物向けに改良したもので、車や飛行機の自動運転が安全かつ確実に行われるよう設計されている。

独コンチネンタル、デジタルタコグラフのデータ読み取りの最新機種を発売

独自動車部品大手のコンチネンタルは5日、物流企業などのフリート管理向けにデジタルタコグラフのデータ読み取り機「VDO SmartTerminal」を発売したと発表した。

メモリーカードを挿入すると自動的にデータのダウンロードを開始するほか、手動での操作も可能。

29の言語に対応している。

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