2011/9/26

総合 –EUウオッチャー

今年のユーロ圏成長率は1.6%、IMFが大幅に下方修正

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は20日発表した最新の「世界経済見通し」で、ユーロ圏の2011年の予想成長率を1.6%とし、前回予測(6月)の2%から大幅に下方修正した。ギリシャなどの財政危機が深刻化していることを受けたもので、2 […]

国際通貨基金(IMF)は20日発表した最新の「世界経済見通し」で、ユーロ圏の2011年の予想成長率を1.6%とし、前回予測(6月)の2%から大幅に下方修正した。ギリシャなどの財政危機が深刻化していることを受けたもので、2012年の予想成長率も1.7%から1.1%に引き下げた。

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IMFは報告書で、欧米の財政不安によって世界経済は「新たな危険局面」に入ったと指摘。世界全体の11、12年の予想成長率を4%とし、それぞれ前回の4.3%、4.5%から下方修正した。とくにユーロ圏については「債務危機の封じ込めが困難」として強い懸念を表明。銀行への追加資本注入や銀行の再編が必要との見解を示した。また、欧州中央銀行(ECB)が景気を下支えするため、追加利下げに踏み切る必要性もあるとしている。

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