2011/11/7

産業・貿易

GMジャガイモの栽培、BASFが認可申請

この記事の要約

独化学大手BASFは10月31日、遺伝子組み換え(GM)ジャガイモ「フォルトゥーナ」の商業向け栽培の認可をEUに申請した。フォルトゥーナはBASFが2003年から研究を進めてきたGMジャガイモで、ジャガイモ疫病に耐性を持 […]

独化学大手BASFは10月31日、遺伝子組み換え(GM)ジャガイモ「フォルトゥーナ」の商業向け栽培の認可をEUに申請した。フォルトゥーナはBASFが2003年から研究を進めてきたGMジャガイモで、ジャガイモ疫病に耐性を持つ品種。南米原産種の遺伝子が組み込まれている。

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ジャガイモ疫病菌は現在も、世界の収穫量の20%に被害を及ぼしている。申請を受け、欧州食品安全庁(EFSA)が今後、フォルトゥーナのヒトおよび動物、環境への安全性について審査を実施する。BASFによれば、認可が下りれば2014~15年中に栽培を開始できる見込みだ。

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BASF は2010年、主に工業用でんぷんの原料や家畜飼料用として栽培されるGMジャガイモ「アムフローラ」の栽培許可を取得している。このときは申請から認可取得までに14年を要したが、その後、EUのGM植物関連規則が合理化されたことから、今回は短期間での認可取得が実現するとみられている。

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