2011/11/7

産業・貿易

仏EDF、英原発が安全性審査に合格

この記事の要約

EUが域内の原子力発電所向けに実施している安全性審査「ストレステスト」で、フランス電力公社(EDF)が英国で操業する原子炉が合格したことが、同社が英国当局に提出した文書でこのほど明らかになった。\ ストレステストは、福島 […]

EUが域内の原子力発電所向けに実施している安全性審査「ストレステスト」で、フランス電力公社(EDF)が英国で操業する原子炉が合格したことが、同社が英国当局に提出した文書でこのほど明らかになった。

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ストレステストは、福島第1原子力発電所の事故を受け、域内で稼動している143基の原子炉を対象に実施しているもの。地震や竜巻、洪水、豪雪などの自然災害のほか航空機の墜落、原発付近での爆発、テロ攻撃などへの安全性を確認する。テストは3段階に分けて行われ、まず原発の運営会社が質問状に回答、これを各国の規制当局が検査し、さらに各国がまとめた報告書を他国の規制当局や欧州委の担当者が評価する。EDFによると、南部サマセットのヒンクリーポイント原発で建設を計画している新しい原子炉についてもストレステストを実施し、安全性を確認したという。

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EDFのヴァンサン・ド・リヴァズ最高経営責任者(CEO)は、「ステレステストでは、我が社の原子炉が英国で発生することは到底考えられないような最も厳しいシナリオにも耐え、安全に運転できるということが確認された」とコメントした。

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