2011/11/7

環境・通信・その他

EUと米国、対サイバー攻撃の合同演習実施

この記事の要約

EUと米国は3日、ベルギーのブリュッセルで初の合同サイバーセキュリティ演習を行った。武装勢力や外国政府、犯罪組織によるサイバー攻撃の脅威が高まっている現状を受け、 情報セキュリティインシデントへの対応能力の向上を図るのが […]

EUと米国は3日、ベルギーのブリュッセルで初の合同サイバーセキュリティ演習を行った。武装勢力や外国政府、犯罪組織によるサイバー攻撃の脅威が高まっている現状を受け、 情報セキュリティインシデントへの対応能力の向上を図るのが狙い。

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欧州ネットワーク情報セキュリティ庁(ENISA)と米国土安全保障省(DHS)のバックアップのもとに実施された合同演習には、EU加盟国と米国から100人を超えるITセキュリティ関係者が参加。2つのシナリオに沿って演習を行った。1つ目のシナリオは、EU加盟国の国家安全保障当局が、特定のターゲットに対して複数の攻撃手法を組み合わせ執拗かつ継続的に攻撃を行うアドバンスド・パーシスタント・スレット(APT)攻撃を受けるというもの。2つ目は、風力タービンの監視制御システム(SCADA)がダウンした場合を想定した。

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EUでは2007年にエストニアで大規模なサーバーテロが発生し、市民生活が麻痺する事態に陥ったことをきっかけにサイバーセキュリティの重要性がクローズアップされた。欧州委員会のクルース副委員長(デジタルアジェンダ担当)は、「近年の高度なサイバー攻撃は、グローバルな脅威に対してグローバルに行動することが必要であることを示している。今回の演習は、EUと米国の双方にとって貴重な経験となるだろう」とコメントした。¥

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