2012/8/6

産業・貿易

10カ国の漁獲割当量を削減、昨年の違反への制裁で

この記事の要約

欧州委員会は1日、昨年に割当量を超える漁獲を行ったスペイン、英国などEU10カ国について、制裁措置として今年の漁獲割当量を削減すると発表した。基本的には昨年の割当量の超過分を今年の割当量から差し引くが、過去3年間に特定の […]

欧州委員会は1日、昨年に割当量を超える漁獲を行ったスペイン、英国などEU10カ国について、制裁措置として今年の漁獲割当量を削減すると発表した。基本的には昨年の割当量の超過分を今年の割当量から差し引くが、過去3年間に特定の魚種の割当量の超過を繰り返した悪質なケースについては今年から制裁を強化し、削減幅を50%に引き上げる。

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割当量の削減対象となった加盟国は、スペイン、英国、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、リトアニア、オランダ、ポーランド、ポルトガルの10カ国。最も削減幅が大きかったのはスペインで、サバ1万2,406トン、カタクチイワシ962トンがそれぞれ削減された。

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欧州委のダマナキ委員(漁業・海事担当)は、「乱獲が許容される幻想を抱くべきではない」と述べ、割当量の削減は、欧州漁業の長期的な持続可能性という、共通漁業政策の主要目標の達成に貢献するとの見方を示した。

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