原子力砕氷船団の運営管理と放射性廃棄物の処理を手がける国営企業のアトムフロート(Atomflot)がコラ半島北岸のコラ湾に建設中の使用済み核燃料貯蔵施設が2013年に完成する。同社のクニャゼフスキー副本部長がこのほど明らかにした。
\アトムフロートは1986年に建設した初の使用済み核燃料貯蔵施設が2005年に貯蔵能力の上限に達したため、同年に新たな貯蔵施設の建設に着手した。ニャゼフスキー副本部長によると、現在は使用済み燃料の積み替え施設を建設中で、この施設は放射能汚染を防止するため独自の換気システムと水門を備えているという。新しい核燃料貯蔵施設は使用済み燃料や放射能に汚染された機器類を貯蔵するほか、グレミハ湾とアンドレーワ湾に保管されている放射性廃棄物も引き受ける。アトムフロートのカシュカ副社長は、放射性廃棄物の貯蔵を集約することで管理がしやすくなると指摘。また、従業員の被曝リスク抑制にもつながると説明している。
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