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2012/11/21

ロシア

ロゴジン副首相、銃器メーカー合併を提案

この記事の要約

ロシアのディミトリ・ロゴジン副首相(軍需産業担当)は11日、「カラシニコフ自動小銃」の製造元として知られるイズマシとその同業イズメフ(Izmekh)の合併を提案した。新会社名に「カラシニコフ」を採用し、今年4月に倒産手続 […]

ロシアのディミトリ・ロゴジン副首相(軍需産業担当)は11日、「カラシニコフ自動小銃」の製造元として知られるイズマシとその同業イズメフ(Izmekh)の合併を提案した。新会社名に「カラシニコフ」を採用し、今年4月に倒産手続きを行ったイズマシの存続を図る。しかし、イズマシの筆頭株主であるロステクノロジーが態度を明らかにしていないほか、両社が拠点を置くウドムルト共和国のオレグ・ラディオノフ産業エネルギー相は、持ち株会社の下に2社を統合するべきとの考えで、合併が実現するかどうかは不透明だ。

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イズマシは財務改善がならず、今年4月に倒産手続きを行った。メディア報道によると、昨年の損失額は24億3,000万ルーブル(6,000万ユーロ)に上る一方、生産は45%以上後退したという。

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イズマシはカラシニコフ銃のほか、猟銃やバイアスロン競技銃など70種を生産する。ロシア製の軍用自動銃の90%がイズマシ製だ。カラシニコフ銃の生産累計は1949年以来、1億丁と推測されている。

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