三菱化学は11月27日、ロシアのプラスチック容器・包装材メーカーであるミール・ウパコフキに発光ダイオード(LED)を光源とする植物工場システムを納品したと発表した。メディア報道によると、販売額は約3,500万円。同システムを供給するのは今回が初めで、今後、国内外に販売を広げていく方針だ。
\植物工場システムはミールのサンクト・ペテルブルグ工場の地下フロアに設置された。野菜の栽培に適した温度を保つ空調設備、水を循環ろ過して再利用する水処理設備などから成り、光合成に必要な光源としてLEDを採用した。
\面積は355平方メートルで1日あたりの収穫量はベビーリーフが24キロ、レタスが3キロ。すでに収穫が始まり、野菜は社員食堂で提供されている。ミールは今後、社外への野菜販売も検討している。
\植物工場システムは、気温の低い冬季でも新鮮な野菜を常に収穫できる点が評価された。清潔な環境下で栽培し、洗浄せずに食べられることから、ベビーリーフの場合、露地栽培とコスト的に十分競争できるという。
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