中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/3/13

チェコ・スロバキア

チェコ、4G周波数入札を中止

この記事の要約

チェコ通信局(CTU)は8日、第4世代(4G)移動通信規格LTE(ロングターム・エボリューション)の周波数免許入札を中止すると発表した。応札価格の合計が採算性を無視するレベルまで上昇し、通信網構築が遅れる懸念があるためだ […]

チェコ通信局(CTU)は8日、第4世代(4G)移動通信規格LTE(ロングターム・エボリューション)の周波数免許入札を中止すると発表した。応札価格の合計が採算性を無視するレベルまで上昇し、通信網構築が遅れる懸念があるためだ。条件を見直し、改めて手続きを開始する。チェコ財務省は免許料収入を今年度予算に繰りこんでいるが、今回の遅延による影響はまだ明らかになっていない。

\

CTUは昨年11月、800メガヘルツ、1,800メガヘルツ、2,600メガヘルツの周波数帯域40ブロックの割り当てに向けて入札手続きを開始した。全ブロックの最低価格の合計は74億コルナだったが、中止の判断をするまでに200億コルナを超えたという。

\

業界筋によると、落札者が撤退した場合の違約金規定がないなど、入札条件の不備が応札価格吊り上げにつながった。新たな入札では、新規参入をうながす措置として、通信網運営に必要な周波数を事前入札の形で新規参入業者に割り当てることも考えられる。

\

入札に参加したのはスペインのテレフォニカ、ドイツのTモバイル、英国のボーダフォンと、新規参入を狙う投資大手PPFの4社。(1CZK=4.88JPY)

\
ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |