2015/10/28

ロシア

露IT企業、独自のクラウドプラットフォーム開発

この記事の要約

ロシアのIT企業パラレルズ(Parallels)が独自のクラウドプラットフォームを開発する。外国企業が占有する同国のデジタルサービス分野で独立性を確保し、情報の安全性を高めるのが狙い。「ロスプラトフォルマ」というプラット […]

ロシアのIT企業パラレルズ(Parallels)が独自のクラウドプラットフォームを開発する。外国企業が占有する同国のデジタルサービス分野で独立性を確保し、情報の安全性を高めるのが狙い。「ロスプラトフォルマ」というプラットフォームの構築に向け、2016年末までに10億ルーブル(約1,400万ユーロ)の開発資金を調達するという。19日付の現地経済紙『コメルサント』が報じた。

パラレルズはプラットフォーム開発に向けて新会社を設立する。16年末までに新規株式公開(IPO)などで10億ルーブルの外部資金を調達し、20年以降は年間売上高5,000万ドルを目指す。同社の株式の大半は外国人投資家が保有している。

パラレルズによると、ロシアのソフトウェアやデジタルサービス市場における外資系のシェアは75%以上で、政府関係者による外国企業のネットワークやインターネットサービスの利用への警戒感が高まっていた。

ロシアでは国営通信企業のロステレコムが12年にすでに独自のクラウドプラットフォームを立ち上げている。(1RUB=1.91JPY)