ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒター(Richter)は22日、中南米の販売会社メディプラス(Mediplus N.V.、オランダ自治領キュラソー)の株式49%を取得し、完全買収したと発表した。急成長する中南米市場で地歩を固める戦略の一環となる。
メディプラスはリヒターの婦人薬をエクアドル、ペルー、チリ、ボリビアを中心に中南米各国で販売している。リヒターは2014年5月に同社株51%を取得した。
リヒターは2013年末に中南米進出を本格化。ブラジルのゲデオン・リヒター ブラジル(旧ネクスト・ファーマ)と、メキシコのゲデオン・リヒター メキシコ(旧DNA)の株式をそれぞれ51%、70%保有する。
中南米におけるリヒターの売上高は今年1-6月期に1,440万ユーロに達し、前年同期を24.1%上回った。