2015/10/28

CIS諸国

EBRD、ウクライナの都市交通刷新に1億ユーロ融資

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は21日、ウクライナの都市公共交通網の刷新とエネルギー効率化を支援するため、1億ユーロを融資すると発表した。国内の交通環境改善を目的とする国家公共交通フレームワークのもとで地方自治体がプロジェ […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は21日、ウクライナの都市公共交通網の刷新とエネルギー効率化を支援するため、1億ユーロを融資すると発表した。国内の交通環境改善を目的とする国家公共交通フレームワークのもとで地方自治体がプロジェクトを立ち上げ、老朽化した列車、バス、トロリーバス、路面電車の最新化と交通インフラの修復に取り組む。

黒海沿岸のオデッサ市のプロジェクトでは、市が返済を保証する形で、地元交通会社オデスミスクエレクトロトランスが返済期間12年間で800万ユーロの融資を受ける。低床タイプで乗降性に優れ、エネルギー効率が25%高い最新トロリーバスを45台新規調達し、現在の保有台数の約半数を刷新する計画だ。同時に管理体制の改善を通じて営業コストの削減も図る。

国家公共交通フレームワークはまた、地方自治体の路線網の最適化、入札手続きの透明化、交通会社の経営体制の整備、規制強化などを盛り込んでいる。

EBRDはこれまでウクライナで347のプロジェクトに総額110億ユーロ超を融資している。