自動車

欧州の自動車産業に対し中東欧諸国での研究開発投資を推奨=マッキンゼー調査

コンサルティング大手のマッキンゼーは先ごろ、中東欧の自動車産業の研究開発に関する現状とその未来に関する報告書を発表した。

同報告書はアジア諸国との競争の激化や自動運転、電気自動車(EV)といった新技術の登場など同産業を取り巻く環境が急速に変化しているのを踏まえ、欧州の自動車関連産業によるさらなる研究開発投資の必要性と中東欧地域の活用を訴えるものとなっている。

マッキンゼーは、欧州の自動車メーカーは研究開発戦略を慎重に検討する必要があり、その際中東欧地域が鍵となるとの見方だ。

ルノー・ダチア初のEVモデル、ジュネーブショーで披露

仏自動車大手ルノーは19日、3月初めに開かれるジュネーブモーターショーで「ダチア」ブランドとして初の完全電気自動車(EV)の展示用モデルを披露することを明らかにした。

ルノーは1999年、当時ルーマニア国営自動車メーカーだったダチアを買収し、中南部にあるミオヴェニ工場の生産体制を刷新した。

年間35万台の生産能力を備える同工場では「サンデロ」、「ロガン」など8モデルを生産し、90%超を主に西欧市場向けに輸出している。

自動車施錠システムの独フーフ、ルーマニアR&D拠点を移転

自動車用施錠システムを手がける独フーフは21日、ルーマニア西部ティミショアラにある研究開発(R&D)センターの移転を完了したと発表した。

従来の拠点が手狭になったためで、これを機に同センターをグループの主要R&D拠点として強化する。

同工場ではドアハンドル、施錠システム、ブラケット、燃料タンクキャップを生産し、ポルシェ、BMW、ボルボ、メルセデス、ダチア、PSAなどに供給している。

ボスニア・ヘルツェゴビナのTMD、新工場棟に着工

TMDは2018年、グラダチャツで500万ユーロを投資した工場棟を開所した。

開所時の従業員は71人で、2021年までに輸出額を2億ユーロに拡大する計画を発表していた。

TMDはグループ全体で約700人を雇用する。

SEGAハンガリー、新工場に着工

中国資本の部品メーカー、スターターズ・Eコンポーネンツ・ジェネレーターズ・オートモーティブ・ハンガリー(SEGAハンガリー)が、ミシュコルツ近郊のシルマベシェニョーで新工場棟を着工した。

来年夏にミシュコルツ工場からの移転を完了する。

ハンガリー投資庁(HIPA)によると、工場棟の面積は1万3,500平方メートルで、研究開発(R&D)部門がこのうち4,500平方メートルを占める。

ポーランド農耕機大手、破綻のバス子会社を吸収合併

ポーランドの農耕機製造大手ウルスス(Ursus)が経営破綻した子会社ウルスス・バスを吸収合併する。

ワルシャワ証券取引所への通知書によると、ウルスス・バスの資産をウルススに移管する形で合併し、バス製造事業を継続するとともに全社的な事業再建に取り組む考えだ。

業績不振で債務不履行に陥ったため、ウルススが昨年末、吸収合併により救済する方針を明らかにしていた。

スロバキア政府、地場企業のEVバッテリー工場建設を支援

スロバキア政府は先ごろ、同国の電気自動車(EV)用電池メーカー、イノバットの工場建設計画に対し500万ユーロを助成する方針を明らかにした。

まずは1億ユーロを投じて同国西部に試験生産用施設と研究開発センターを設置し、150人を雇用する。

スロバキア現地紙『デンニクN』によると、欧州委員会は欧州連合(EU)域内におけるEVバッテリーや家庭用蓄電池の生産能力引き上げを求めており、大規模工場を20から30カ所設置する必要性を指摘している。

フォードのルーマニア工場、生産が過去最高となる見通し

ルーマニア南部のクラヨバにある同社工場は昨年10月にピューマの生産を開始し、欧州諸国に出荷している。

同工場では今年半ばまでにピューマのオーストラリアへの輸出を開始する予定。

ピューマの生産開始に合わせ、初めて3シフト制を導入した。

FCAのセルビア工場が操業停止、コロナウイルスで中国からの部品調達に支障

欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は14日、セルビア工場の操業を一時停止すると発表した。

同ウイルスを巡り欧州の自動車メーカーが生産を停止するのはこれが初めてとなる。

FCAはセルビア中部にあるクラグイェヴァツ工場でミニバン「フィアット500L」を生産している。

トルコの1月自動車生産0.1%減、乗用車は5.6%増

うち乗用車は5.6%増の7万5,396台、商用車は10.6%減の3万4,387台だった。

このうち乗用車は2万2,016台で、100.5%の大幅増を記録した。

自動車輸出台数は8万9,962台で3.7%減少したものの、乗用車は2.8%増の6万438台に拡大した。

ロシア新車販売、1月は1.8%増加

自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は1月の販売動向について、「悪くない新年のスタート」としながらも、「1月は従来、最も販売台数が少ないため、より販売台数の多い2月や、特に3月の動向を見守る必要がある」とコメントした。

なお、1月からの新車販売統計にはBMWの販売が含まれていない。

AEBでは四半期の新車販売統計にBMWやBMW傘下のMINIの販売を含めたデータを発表する予定。

シュコダ自初の電動SUV、「エンヤク」と命名

チェコのシュコダ自動車は13日、同社初となる電動SUV(スポーツタイプ多目的車)を「エンヤク(Enyaq)」と命名したと発表した。

エンヤクは、初めから電動車(EV)として開発する初のSUVモデル。

シュコダはエンヤクを皮切りに、2025年までにEVを5モデル市場投入し、売上高に占めるEVとプラグインハイブリッド車(PHV)の割合で25%の達成を目指す。

加リナマー、ハンガリー工場拡張

カナダ自動車部品・農機製造大手リナマーのハンガリー子会社リナマー・ハンガリーはこのほど、同国南東部のオロスハーザ工場とベーケシュチャバ工場の拡張を完了したと発表した。

250人の雇用を創出する。

北東部のジェンジェジュにも工場を持ち、全国で約2,600人を雇用する。

日産がロシア工場の操業停止を検討、中国からの部品調達に懸念

新型コロナウイルスの感染拡大で、中国から調達する部品が不足する可能性があるためだ。

今月17日までに中国提携先で生産が再開されなければ、来月、一時的にサンクトペテルブルグ工場の操業を止めるかもしれないという。

日産は一方で、「現時点では全部品とも在庫十分であり、通常操業している」と強調した。

チェコ国営電力CEZ、リチウム電池工場の設置を検討

エルツ山地のツィーノヴェツに埋蔵されているリチウムを活用するねらい。

事前調査の結果が良好であれば、来月末までにCEZがリチウム鉱山の経営権を取得する見通しだ。

そのほとんどがツィノーヴェツに存在する。

スロベニア車部品ヒドリア、独BMWから受注

スロベニアの自動車部品大手ヒドリアは3日、独BMWから次世代ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)向けに操舵システム用のアルミ製ケーシングを受注したと発表した。

受注規模は明らかにされていないが、地元STA通信は3,000万ユーロと報道している。

ヒドリアは2019年末にもEVモーターの基幹部品を3億ユーロで受注しており、今回の契約がグローバル市場における自社の地歩をさらに固める助けになるとみている。

自動車大国スロバキア、依存過多に懸念

しかし、単独の産業に偏重する経済のあり方に懸念の声も上がっている。

自動車産業は、技術のある労働者を軍需産業から受け継ぐ形で発展した。

それでも、自動車産業への過度の依存が懸念されるのは、電気駆動車の普及で脱エンジンの傾向が進みつつあることや、スロバキアの立地競争力が弱まっているためだ。

トルコ新車販売、1月は90%増

トルコ自動車販売協会(ODD)が4日発表した1月の新車販売台数(乗用車+小型商用車)は2万7,273台となり、前年同月から89.8%の大幅増を記録した。

乗用車の販売台数は100.5%増の2万2,016台、小型商用車は54.9%増の5,257台だった。

電気自動車(EV)は14台、ハイブリッド車(HV)は797台販売された。

VW、スロバキアでEV用デフギアを生産

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループのスロバキア子会社が、国内北部のマルティン工場で電気自動車(EV)用ディファレンシャルギアを生産する。

マルティン工場はVWグループのギアボックスとエンジン部品の生産拠点として2000年に操業を開始した。

製品の9割以上をドイツのグループ工場に輸出している。

シュコダ自、バイフューエル仕様の新モデル受注開始

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車 は1月30日、圧縮天然ガス(CNG)とガソリンを併用できるバイフューエル仕様のコンパクトモデル「スカラ G-TEC」とSUVモデル「カミック G-

カザフの自動車生産、19年に5万台突破

カザフスタンの自動車生産台数は2019年、5万台を超え、うち2,700台が輸出された。

アルマトイで韓国現代自動車が年産能力4万5,000台の工場を開所することから、短期的に生産台数が10万台へ増加すると見込まれている。

うち1万~1万5,000台をロシア、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、ベラルーシ、アゼルバイジャンなどへ輸出する計画だ。

独メルセデス・ベンツのハンガリー工場、年内はフル稼働

独ダイムラーの高級車事業メルセデス・ベンツがハンガリー南西部のケチケメートで操業する工場は今年、フル稼働が予定されている。

メルセデスによると、世界的な小型車需要を満たすためにフル稼働で生産に当たっている。

同工場の2019年生産台数は未発表だが、『ヴィラーグガズダシャーグ』紙は過去3年間の年産台数を19万~20万台と報じている。

トルコの国産EVプロジェクト、5月に工場着工へ

トルコ初の電動(EV)国民車を生産する工場が5月にも着工する予定だ。

プロジェクト推進を目的に国内5社などが設立したトルコ自動車合弁会社(TOGG)のカラカシュCEO(最高経営責任者)が1月28日に述べたところによると、2022年に量産体制に移行する。

国産EVの生産にともない、トルコ全国で充電インフラが整備されるという。

トルコの12月自動車登録台数13%増、通年では25%減

各部門のシェアは乗用車が65.8%、小型トラックが12.3%、自動二輪車が11.5%、トラクターが6.4%、トラックが1.5%、ミニバスが1.5%、バスが0.8%、その他が0.2%だった。

12月の新車登録台数は4万1,777台。

部門別の内訳は乗用車54%、小型トラック16.4%、自動二輪車14.4%、トラクター8.2%、トラック3.7%、ミニバス2.1%、バス0.9%、その他0.3%だった。

ブリヂストン、ポーランド工場を拡張

圧延と加硫の工程を行う施設を新設し、工場の生産能力を日産4万個まで引き上げる。

ブリヂストンは同工場で乗用車用ラジアルタイヤを生産し、独ダイムラーのメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン(VW)に供給している。

同社は2017年にポズナニ工場のほか、トラック・バス用タイヤを生産する同国のスタルガルト工場、乗用車用ラジアルタイヤを生産するスペインのブルゴス工場の増強を発表していた。

FCAのポーランド生産台数、19年は1.4%増

生産拠点である国内南部のティヒ工場では「フィアット」、「アバルト」、「ランチア」の3ブランドを生産しており、同年11月には累計生産台数が1,200万台を突破していた。

昨年の輸出比率は99%で、国別に見るとイタリアが10万530台、ドイツが3万1,337台、フランスが2万6,759台、英国が2万4,844台、スペインが1万8,941台、リトアニアが1万4,349台だった。

モデル別生産台数は、「フィアット500」が17万9,689台、「アバルト500」が2万1,015台、「ランチア・イプシロン」が6万 2,472台だった。

独ボッシュ、ポーランド工場で「iブースター2」生産開始

自動車部品大手の独ボッシュは24日、ポーランドのヴロツワフ郊外にあるミルクフ工場で、省エネ型ブレーキ倍力装置「iブースター2」の新生産ラインを稼働したと発表した。

投資規模は8,000万ズロチ(1,880万ユーロ)。

ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)向けで、2027年までに1,000台に搭載されると予測している。
iブースターは制動エネルギーのほとんどを電力として回生することから、航続距離が短いEVなどに搭載すると走行可能な距離を拡大できるメリットがある。また、従来のシステムよりずっと速く最大ブレーキ圧を自動形成できるため、制動距離が短く、交通安全の向上につながる効果もある。(1PLN=28.27JPY)

中国重汽、ウズベキスタンとMANの合弁会社に資本参加

中国のトラック大手、中国重汽(シノトラック)が、ウズベキスタン国営自動車製造会社ウズアフトサノアートと独商用車メーカーMANの合弁会社MANオート・ウズベキスタンに1,210万ドルを出資する。

シノトラック資本参加後の出資比率は明らかにされていない。

これまではウズアフトサノアートが51%、MANが49%を出資してきた。

車補修塗料ノヴォル、タシケントに新工場

ポーランドの自動車補修用塗料メーカー、ノヴォル(Novol)が昨年末、ウズベキスタンの首都タシケントにポリエステル補修塗料および接着剤の工場を開設した。

ノヴォルはポーランド中部のポズナン近郊に本社を構え、自動車補修用塗料のほか建築用塗料を製造する。

年間生産量は1万8,200トン。

GAZとカマズ、モスクワ市に電動バスを追加供給

今年8月末までの納入を予定する。

両社は昨年にも同市に計300台の電動バスを納入しており、市内20の路線で運用されている。

カマズはまた、2018年に受注した596台の低床バスを今年末までに納入することになっている。

中国の電動バスメーカー、ブルガリアに拠点開設

中国のバスメーカー江蘇常隆客車(アルファバス)と投資会社ACNワールドワイドは17日、ブルガリアにおける電動バス工場および研究開発センターの設置に向け、同国投資庁と提携することで基本合意を結んだ。

常隆客車は昨年から、欧州電動バス市場を開拓する足がかりとして、ブルガリアに関心を示していた。

長距離バスや市内電動バス、バス高速輸送(BRT)システム向けバス、電動バス部品、リチウム・マンガン電池(LMO)、電動車用モーターを手がける。

カーシェアリングのヤンデックス・ドライブ、年内に欧州へ進出

ロシアのインターネット大手ヤンデックスが、カーシェアリング事業「ヤンデックス・ドライブ」の欧州進出を計画している。

今年、欧州の1都市で電気自動車(EV)1,000台を投入して実地試験を行う。欧州大手が同事業からの撤退や事業縮小を発表する中、ニッチの確保を狙う。進出先としては、マドリッド、コペンハーゲンのほか、フランス、イタリアの都市が候補に挙がっている。
ヤンデックス・ドライブは2年前に設立されたばかりだが、ロシア国内で2万1,000台を運営し、カーシェアリングの「世界最大手」を自認する。リャザノフ社長は「検索エンジンと配車サービス『ヤンデックス・タクシー』の経験を活かし、最初から業務を自動化して人力に頼らずに規模を拡大できる体制を整えたのが成功の秘訣」と語る。
スイスUBSのアナリストはヤンデックス・ドライブの時価を6億ドルと推定。今年の売上高が160億ルーブル(2億6,300万ドル)へ倍増すると予想している。リャザノフ社長は「近い時期」の黒字転換を見込む。市場関係者はヤンデックスがヤンデックス・ドライブとヤンデックス・タクシーをまとめて売却する可能性を指摘している。
自動車メーカーが主役の欧州カーシェアリング市場とは異なり、ロシアではヤンデックスのほか、メール.ruやデリモビルといったテクノロジー企業がカーシェアリング事業を担う。2018年の市場規模は前年の5倍の70億ルーブル(1億1,000万ドル)へと急成長し、ひと月当たりの利用者数は22万9,000人に上った。モスクワのカーシェアリング車両台数は3万台と、東京、北京、上海(各2万台)を大きく引き離している。
一方、欧米の都市では稼働する車両台数がごく少数で、運営事業者が採算性に疑問を持ち始めている。ドイツのBMWとダイムラーが合弁する「シェアナウ(ShareNow)」は先月、北米・英国市場撤退とフィレンツェ、ブリュッセルでの事業中止を発表した。長期的に採算が確保できないと判断したためだ。ゼネラルモーターズ(GM)も昨年、米国の8都市でサービスを中止した。フォード傘下のシャトルサービス「チャリオット」は昨年3月に事業を終了した。(1RUB=1.79JPY)

マジャールスズキ、欧州モデル生産をハイブリッド仕様に一本化

スズキのハンガリー子会社マジャールスズキは20日、今後生産する欧州向けモデルのすべてをハイブリッド仕様に転換することを明らかにした。

これにより、今年の生産台数に占めるハイブリッド車の割合は7割前後に拡大する見通しだ。

スズキはブダペストから約40キロメートルに位置するエステルゴムで工場を操業し、欧州向けにSUV「ビターラ」、クロスオーバー車「SX4Sクロス」などを手がけている。

チェコの19年新車販売4.4%減、3年連続で縮小

小型商用車の販売台数は1%増の2万436台だった。

乗用車のブランド別販売台数では、首位のシュコダ(8万5,895台、2%増)が全体の34.4%を占め、2位のフォルクスワーゲン(VW、2万869台、14.7%減)、3位の現代自動車(1万9,302台、5.7%減)を大きく引き離した。

4位以下は、ダチア(1万4,807台、2.7%減)、プジョー(1万1,346台、5.2%増)、ルノー(1万101台、2%増)、トヨタ(9,893台、0.8%減)、フォード(9,739台、24.1%減)、起亜自動車(9,681台、10.7%減)、メルセデスベンツ(7,322台、変動なし)と続いた。

独アウディのハンガリー工場、昨年はエンジン200万基と車両16万台を生産

独高級車大手アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリアは15日、同国のジュール工場で昨年、エンジン約200万基と車両16万台以上を生産したと発表した。

エンジンの生産数は前年より1万4,441基多い196万8,742基で、内訳はガソリンエンジンが137万316基、ディーゼルエンジンが50万8,059基、電気モーターが9万367基だった。

車両生産数は6万4,817台増えて16万4,817台に拡大した。

シュコダ自の19年販売0.9%減、中国の不振が響く

チェコのシュコダ自動車が13日発表した2019年の販売台数は124万2,800台となり、過去最高を記録した前年の125万3,700台を0.9%下回った。

販売数をモデル別にみると、SUVの「コディアック」が15.1%増の17万1,800台、同「カロック」は32%増の15万2,700台、中国市場限定のSUV「カミク」は131.8%増の6万4,600台となり、全体をけん引した。

一方、主力モデルの「オクタビア」(6.3%減の36万3,700台)、フラッグシップモデル「スペルブ」(24.2%減の10万4,800台)、小型車「ファビア」(9.5%減の17万2,800台)と「ラピッド」(25.8%減の14万2,100台)はいずれも不調だった。

トルコの19年販売数23.3%減、12月単月は16%増

通年の自動車生産台数は5.7%減の146万1,244台で、乗用車は4.3%減の98万2,642台だった。

12月の生産台数は10.3%増の13万5,775台、うち乗用車は15.5%増の9万4,991台だった。

通年の自動車輸出台数は5%減の125万2,586台で、乗用車は5.3%減の82万8,744台。

スロバキアの自動車生産数、昨年は110万台超

スロバキア自動車工業会(ZAP)が先ごろ発表した2019年の同国の自動車生産台数は110万台を上回り、前年からわずかに増加した。

昨年に正規ディーラーを通じて輸入された自動車の新規登録台数は11万3,863台で、2018年から1,998台増えた。

個人輸入された車両の登録台数は6万8,155台。

アルマトイ市公共交通、金龍客車からCNGバス調達

カザフスタン南東部のアルマトイ市の近郊交通運営会社、アルマトイ・エレクトロトランスが昨年末、中国バス製造最大手の金龍客車から圧縮天然ガス(CNG)バスを60台調達した。

金流客車は昨年春、自動車販売大手アスタナ・モータースと現地販売契約を交わすとともに、同傘下の自動車製造ヒュンダイ・トランスアウトのアルマトイ工場にバスの組み立てを委託した。

中国の中通客車が昨年初め200台を116億テンゲ(2,750万ユーロ)で受注し、10月から納品を開始した。

ロシア新車販売、12月は2.3%増加・19年通期は2.3%減少

ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が14日発表した同国の2019年12月の新車(乗用車・小型商用車)販売は17万9,235台となり、前年同月に比べ2.3%増加した。

12月の販売は改善したものの、2019年1~12月では、前年比2.3%減の175万9,532台にとどまった。

自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は、「12月は2.3%増加に改善したものの、第4四半期(10~12月)では前年同期に比べ3.0%減少した」と説明し、「2019年通期では2018年の水準を4万1,000台(2.3%)下回った」とコメントした。

ポーランド新車乗用車登録、2019年は4.5%増

メーカー別登録実績(上位10社)は、シュコダが6万8,646台で首位となったものの、前年から1.3%減少した。

以下、トヨタ(12%増、6万2,771台)、フォルクスワーゲン(VW、3.9%減の5万3,845台)、オペル(2.3%減、3万3,805台)、ダチア(22.7%増、3万877台)と続いた。

6位以下は、フォード(5.6%減、3万132台)、起亜自動車(18.9%増、2万9,389台)、ルノー(6%増、2万7,581台)、現代自動車(6.9%増、2万4,378台)、メルセデス・ベンツ(3%増、2万1,755台)の順だった。

アウディ・フンガリア、電気モーター生産が累計10万基に

独自動車大手アウディ のハンガリー子会社アウディ・フンガリア は昨年12月、同国のジュール工場で2018年7月から生産している電気モーターの累計生産が10万基に達したと発表した。

同工場の電気モーターは、アウディ初の純粋な電気自動車「eトロン」および「eトロン・スポーツバック」に組み込まれている。

同工場では現在、2種類の電気モーターを生産している。

中国バス製造大手の銀隆、セルビアでの電動バス生産計画を堅持

中国のバス製造大手、銀隆(インロン)グループが改めて、セルビアで電動バスを生産する意向を明確にした。

イカルバスのヴィチェンティッチ社長は、銀隆が「イカルバスの製品ラインアップを維持すると同時に、新たに電動バス2モデルを導入する」方針としたうえで、「中国から電動バスのバッテリーを輸入するのを別にすれば、生産体制に変更はない」と言明した。

3月にセルビア経済省のステヴァノヴィッチ次官は銀隆がイカルバスの債務を返済したことを明らかにすると同時に、銀隆が「子会社の蘭州広通新能源汽車(LGNEA)を通じてイカルバスを取得する」と話した。

独オペル、ロシア市場シェア5%の獲得目指す

年内にモデル展開数を2から6へ拡充し、ロシアにおける主要自動車ブランドになることを目指す。

同副会長は、「ロシアの乗用車・小型商用車市場は今年、原油価格上昇による購買力拡大といったマクロ経済的要因がない限り、やや縮小するとみている」とし、理由として輸入車に課せられる廃車料金の引き上げや生産助成規定の改定による販売価格上昇を挙げた。

さらに、年内に3モデルを市場投入する計画を明らかにした。

車部品大手アプティブ、セルビアに第3工場

自動車部品の世界大手アプティブ(旧デルファイ)がセルビアに第3工場を設置する。

予定地である東部のザイェチャル市当局によると、建設用地は6ヘクタール。

アプティブはセルビアで南部のレスコバツと北部のノビ・サドにも工場を持ち、主に電子部品を生産している。

韓国LG電子のEV電池向け絶縁材工場、ポーランドで開所

韓国LG電子は来月にもポーランド南西部ヴロツワフ近郊のコビエジツェで新工場を開所する。

新工場では150人を雇用する。

なお、同じ韓国のSKイノベーションもポーランド南部のドンブローヴァ・グルニチャで絶縁材工場を整備中だ。

シュコダ自の11月販売台数、前年同月比1%減

西欧は3.6%減の4万1,700台にとどまった。

中国は3.2%減の2万7,100台だった。

モデル別では、主力の「オクタビア」(3.8%増の3万2,200台)やSUVの「コディアック」(11.8%増の1万6,700台)、「カロック」(12.5%増の1万3,800台)が好調だった。

独オペル、ロシア市場に再進出

オペルはディーラー11社と提携し、モスクワ、サンクトペテルブルク、スタヴロポリ、ロストフ・ナ・ドヌ、リャザン、二―ジニーノブゴロド、チュメニの7都市で、「グランドランドX」と「ザフィーラ・ライフ」を販売する。

その2年後にPSAに買収され、今年3月、同市場再進出を予告していた。

グループ全体で昨年は388万台を販売し、740億ユーロの売上高を計上した。

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