マクロ経済

ユーロ圏貿易収支、8月は147億ユーロの黒字

輸出は前年同月比2.2%減の1,774億ユーロ、輸入が4.1%減の1,626億ユーロだった。

赤字幅は前年同月の79億ユーロから膨らんだ。

EUと主要貿易相手国の1~8月の収支をみると、対日は輸出が前年同期比7.3%増の454億ユーロ、輸入が6.6%増の498億ユーロで、44億ユーロの赤字。

ユーロ圏建設業生産高、8月は1.2%増

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の8月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比1.2%増となったが、上げ幅は前月の1.8%から縮小した。

上げ幅は前月から0.9ポイント縮小した。

主要国はドイツが1.4%、英国が1.2%、スペインが2.7%の幅で伸びたが、フランスは0.9%減と前月に続いて低迷した。

ワッカーケミー―業績見通し引き下げ―

景気低迷と、太陽電池の原料である多結晶シリコンの大幅な価格下落を受けたもので、売上高を従来予測の前期比「約5%増」から「前期並み」へと下方修正。

純利益は前期の2億6,000万ユーロを「大幅に下回る」から「小規模な黒字」へと下方修正している。

多結晶シリコン市場は中国のソーラー発電助成削減を受けて昨年、悪化した。

製造業受注残高が1年4カ月来の低水準に、8月は-0.3%

ドイツ連邦統計局が17日発表した製造業の8月末時点の受注残高(暫定値)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を0.3%下回り、1年4カ月来の低水準を記録した。

受注残(受注残高の対売上比を月に換算)は前月と同じ5.7カ月だった。

部門別では投資財が8.0カ月(前月8.0カ月)、中間財が2.8カ月(2.9カ月)、消費財が2.2カ月(2.1カ月)に上った。

ブローゼ―独で従業員2000人削減―

これに伴いドイツ本国の従業員およそ2,000人を2022年末までに削減する意向だ。

ヴッパータール工場(従業員200人)でのドアクローザー生産は他の拠点へと移管する。

同社はこれらの措置により数億ユーロのコスト削減を実現し、投資や成長に向けた資金を確保する。

フォルクスワーゲン―1~9月グループ販売1.5%減に―

北米は1.5%減の70万2,900台に後退したものの、米国は1.3%増の48万5,000台へと拡大した。

セアトは9.5%増の45万4,900台と好調で、ポルシェも2.9%増の20万2,300台へと拡大した。

中国は0.2%増の38万4,100台とわずかながら拡大した。

2018年のチェコR&D支出、過去最高の39億ユーロに

チェコ統計局(CSU)が16日発表した同国の2018年の研究開発(R&D)支出は前年比で123億コルナ(4億4,750万ユーロ)増加し、過去最高の1,028億コルナ(39億ユーロ)を記録した。

政府のR&D支出は前年から38億コルナ(1億4,700万ユーロ)拡大し、過去最高の350億コルナ(13億6,000万ユーロ)を記録した。

R&D支出のうち、欧州連合(EU)からの助成分は63億コルナ(2億4,400万ユーロ)だった。

トルコの7月失業率13.9%、2カ月連続で悪化

前年同月比では3.1ポイント上昇した。

労働参加率(LFPR)は53.8%で、前年同月比で0.2ポイント低下した。

失業率は今年2月の14.7%から5月に12.8%まで改善した後、再び上昇している。

20年成長率を政府が1%に下方修正

エコノミストの間では第3四半期(7~9月)も縮小し、ドイツが景気後退局面(2四半期以上続くマイナス成長)に入るとの見方が強い。

ただ、景気テコ入れ策で財政赤字を計上することについては、ドイツ経済はそこまで危機的な状況に陥らないとして、否定的な立場を強調した。

今回の予測は中期税収予測の前提として利用される。

トルコの8月鉱工業生産3.6%減少、マイナス幅拡大

トルコ統計局(TUIK)が14日発表した8月の鉱工業生産高(稼働日調整済み)は前年同月比で3.6%減少し、下げ幅は前月から2.5ポイント拡大した。

財別でみると、耐久消費財の減少幅が最も大きく9%に達したほか、中間財は6.5%、資本財は5%減少した。

同国の鉱工業生産高は2018年9月に2.5%減少し、16年9月以来23カ月ぶりのマイナスに転じた。

コンチネンタル―景気見通し悪化で赤字転落―

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は22日、2019年第3四半期(7~9月)と12月通期の損益が赤字に転落する見通しを明らかにした。

これを踏まえ、第3四半期に評価損25億ユーロを計上する。

これまではIPO後も過半数株を保持する意向を示してきたが、市場の先行きが不透明なことから計画を変更し、全株式を手放すことにした。

ユーロ圏の19年予想成長率、IMFが1.2%に下方修正

国際通貨基金(IMF)は15日に発表した最新の世界経済見通しで、世界全体の2019年の予想成長率を3%とし、前回(7月)から0.2ポイント下方修正した。

ユーロ圏は前回から0.1ポイント引き下げ、1.2%とした。

ドイツは0.2ポイント、その他は0.1ポイント下方修正された。

9月のEU新車販売14.5%増、2カ月ぶりのプラスに

欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表したEU(マルタを除く27カ国)の9月の新車販売(登録)台数は124万9,403台となり、前年同月から14.5%増加した。

ただ、復調は前年同月にEUで乗用車の新たな排ガス試験が全面的に導入され、大幅に減少した反動によるもので、EU新車市場は欧州の景気減速で厳しい状況が続きそうだ。

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は14.4%増の128万5,494台だった。

9月のユーロ圏インフレ率、0.8%に下方修正

EU統計局ユーロスタットが16日に発表した9月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は前年同月比0.8%となり、前月の1%から0.2ポイント縮小した。

速報値では0.9%となっていたが、0.1ポイント下方修正され、16年11月以来、約3年ぶりの低水準に後退した。

欧州中央銀行(ECB)は9月の定例政策理事会で、ユーロ圏の景気が減速し、インフレ率が目標とする2%を大きく下回っていることから、追加の金融緩和を決定していた。

8月のユーロ圏鉱工業生産、3カ月ぶりプラスに

EU統計局ユーロスタットが14日に発表したユーロ圏の8月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で0.4%上昇し、3カ月ぶりに伸びを記録した。

分野別では資本財が1.2%、中間材が0.3%の幅で上昇した。

前年同月比の鉱工業生産指数は2.8%低下と、10カ月連続で低迷しており、ユーロ圏の鉱工業が完全に復調したとはいえない状況だ。

セルビア中銀、金利を過去最低の2.5%に据え置き

インフレ率が7月の1.6%から8月に1.3%まで低下しており、同金利水準で引き続き低インフレ率を維持できると予想する。

中銀はインフレ目標を1.5~4.5%としている。

インフレ率が大きく縮小していることや世界的な景気減速を考慮して、中銀は7、8月に2カ月連続で0.25ポイントの利下げを実施した。

世銀、西バルカン成長予測を下方修正

世界銀行は8日発表した西バルカンの秋季経済予測で、今年の同地域の経済成長見通しを従来の3.5%から3.2%へ下方修正した。

西バルカン6カ国の成長率は昨年、前年比で1.3ポイント増の3.9%へ上昇した。

コソボとボスニアでは今年、就業率がそれぞれ34%と30%に低下した。

8月輸出3.9%減少

ドイツ連邦統計局が10日発表した8月の輸出高(暫定値)は前年同月比3.9%減の1,012億ユーロとなり、2カ月ぶりに落ち込んだ。

輸入高は3.1%減の850億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月比8.0%減の162億ユーロへと縮小した。

1~8月の輸入高は1.8%増の7,351億ユーロで、貿易黒字は前年同期比5.7%減の1,475億ユーロへと縮小した。

電機業界が生産予測引き下げ、今年は-4%に

8月の新規受注高は前年同月比で6.7%減少した。

国内が5.5%、ユーロ圏が4.8%、ユーロ圏外が1.5%の幅で縮小した。

9月の業界景況感指数(現状判断指数と期待指数の中央値)は前月のマイナス8ポイントからマイナス17ポイントへと大幅に下落し、5カ月連続で悪化した。

エネルギーがインフレ率押し下げ、食品も上げ幅鈍化

エネルギーでは地域熱と天然ガスがともに4.7%、電力が3.9%上昇したものの、自動車燃料は6.7%、暖房用灯油は10.5%低下した石油製品全体では下落幅が7.4%に上った。

食料品の上げ幅は1.3%で、前月の同2.7%から大幅に低下した。

1.0%減となり、下げ幅が前月の同0.2%から拡大した。

住宅価格低下もなお高水準

ドイツ連邦統計局が10日発表した8月の住宅建築価格は前年同月比を4.1%上回った。

8月の上げ幅を部門別でみると、建築本体(内装を除く)は前年同月比4.2%に上った。

内装の上げ幅は4.0%と、建築本体を下回った。

ハンガリー9月インフレ率2.8%、4カ月連続で低下

ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.8%増となり、上げ幅は前月から0.3ポイント縮小した。

価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は3.9%で、前月から0.2ポイント上昇した。

同国のインフレ率は昨年10月の3.8%から12月には2.7%まで低下した後、今年4月に3.9%まで上昇していた。

英国が独7位の貿易相手国に転落、打撃は自動車で特に大きく

その後は減少が続いており、18年は15年比7.9%減の820億ユーロへと縮小した。

自動車・自動車部品の対英貿易は今年に入って一段と後退しており、1~7月の輸出高は前年同期比9.7%減の130億ユーロ、同輸入高は9.1%減の28億ユーロへと下落した。

自動車業界が最も恐れているのは、英国が新しい通商協定を締結せずにEUを離脱する「合意なき離脱」。

チェコ9月インフレ率2.7%、3カ月ぶり低下

チェコ統計局(CSU)が10日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%上昇し、上げ幅は前月から0.2ポイント縮小した。

同国のインフレ率は昨年12月の2%から今年3月には3%まで上昇し、その後は2.7%~2.9%の間で推移している。

過去12カ月(2018年10月~19年9月)の平均インフレ率は2.6%。

ロシア9月インフレ率4%、6カ月連続で低下

ロシア連邦統計局(ロススタット)がこのほど発表した9月のインフレ率は前年同月比で4%となり、上げ幅は前月(4.3%)から0.3ポイント縮小した。

インフレ率の低下は6カ月連続で、中央銀行が目標とする4%に達した。

9月のインフレ率を項目別にみると、食品が4.6%と大きく値上がりし、サービス(4%)、非食品(3.6%)も上昇率が高かった。

チェコ9月失業率2.7%、1996年以降最低と雇用庁

チェコ雇用庁がこのほど発表した9月の失業率は2.7%となり、前年同月比で0.3ポイント低下した。

これは1996年以降で最低の水準。

アナリストらは、好調な経済を背景に今後も低失業率が続くものの、今後数か月内に季節雇用の契約終了を受けて若干上昇すると予想している。

ユーロ圏生産者物価、8月は0.8%下落

インフレ率の縮小に伴い、低水準が続いていたが、エネルギー価格が大きく下がったことで、ついに伸び率がマイナスに転落した。

エネルギーのマイナス幅は前月の2%から大きく膨らんだ。

EU28カ国ベースの生産者物価上昇率はマイナス0.3%。

セルビア中銀、金利を過去最低の2.5%に据え置き

インフレ率が7月の1.6%から8月に1.3%まで低下しており、同金利で引き続き低水準を維持できると予想する。

中銀はインフレ目標を1.5~4.5%としている。

インフレ率が大きく縮小していることや世界的な景気減速を考慮して、中銀は7、8月に2カ月連続で0.25ポイントの利下げを実施した。

米ムーディーズ、チェコ信用格付けを引き上げ

ムーディーズによるチェコの格上げは2002年以来、初めて。

今後、年金・医療制度の財政バランスを長期的に維持するための改革が成功すれば、さらに信用力が増すと指摘した。

経済成長は鈍化するが、それでもムーディーズは政府債務が来年末までに30.8%に低下し、2023年までに30%を切ると予測している。

9月のユーロ圏インフレ率、約3年ぶりの低水準

欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の9月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.9%となり、前月の1%から0.1ポイント縮小。

インフレ率の縮小は、エネルギー価格の下落が主因。

欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は1%で、前月を0.1ポイント上回った。

トルコの9月インフレ率9.3%、17年1月以来の低水準

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した9月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で9.3%となり、前月(15%)から5.7ポイント縮小した。

分野別にみると、構成比重の大きい「食品・非アルコール飲料」の上昇率が前月から7.7ポイント減の9.5%へと大幅に縮小したほか、「運輸(自動車燃料含む)」は前月の6.7%のプラスから7ポイント低下して0.7%のマイナスへと転じた。

同国のインフレ率は昨年、通貨リラが対米ドルで約30%下落したのを受けて10月に25.2%まで上昇したが、その後は政府が自動車などを対象とする税軽減措置を延長・拡大したことなどが奏功して低下傾向にあった。

チェコ8月鉱工業1.2%減、再びマイナスに

チェコ統計局(CSU)が7日発表した8月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年同月比で1.2%減少し、2カ月ぶりにマイナスに転じた。

新規受注高は0.9%減少した。

「コンピューター・電子・光学機器」の生産高は前年同月比12.7%減となり、同0.4%増となった前月から大きく後退したほか、「ベースメタル」は14.6%、「金属加工品」は3.3%減少して全体を強く押し下げた。

製造業受注2カ月連続減、8月は-0.6%に

このため大型受注を除いたベースでは新規受注の減少幅が0.3%にとどまった。

新規受注を部門別でみると、投資財が1.6%減少し、2カ月連続で縮小。

大型受注を除いたベースでは0.2%増加した。

エアバス補助金の対EU報復関税、ドイツが最大の被害国に

欧州航空機大手エアバスへの欧州連合(EU)の補助金をめぐる通商紛争で、米国がEU製品に年最大75 億ドルの報復関税を課す方針を打ち出したことが、ドイツ経済に暗い影を落としている。

世界貿易機関(WTO)は2日、EUによるエアバスへの補助金をめぐる通商紛争で、米国がEUに年最大75億ドルの報復関税を課すことを承認した。

WTOはEUから米国への報復関税についても仲裁手続きを進めており、EU・米間の貿易摩擦はさらに激化する懸念がある。

成長率予測を0.5%に引き下げ、外需低迷で景気後退入りの見通し

前回予測(春季予測)では成長の弱まりを一時的としていたが、今回は来年の成長率も大きく下方修正しており、低迷は長引く見通しだ。

昨年秋には1.9%との予測を提示していた。

成長率を押し下げるのは外需と設備投資で、今年の輸出成長率は昨年の2.1%から0.9%へと縮小。

9月のユーロ圏インフレ率、約3年ぶりの低水準

EU統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の9月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.9%となり、前月の1%から0.1ポイント縮小。

インフレ率の縮小は、エネルギー価格の下落が主因。

欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)は1%で、前月を0.1ポイント上回った。

8月のユーロ圏失業率は7.4%、約11年ぶりの低水準に

EU統計局ユーロスタットが9月30日に発表した8月のユーロ圏の失業率は7.4%となり、前月の7.5%から0.1ポイント改善した。

EU28カ国ベースの失業率は6.2%で、前月から0.1ポイント低下した。

同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を11万5,000人下回る1,216万9,000人、EUが同11万1,000人減の1,543万2,000人と推定されている。

ユーロ圏小売業売上高、8月は2.1%増

EU統計局ユーロスタットが3日発表したユーロ圏の8月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で2.1%増となった。

伸び率は前月の2.2%とほぼ同水準。

EU28カ国ベースの小売業売上高は2.5%増。

輸入物価が3年来の下げ幅に、8月は-2.7%

ドイツ連邦統計局が9月27日発表した8月の輸入物価指数は前年同月比2.7%減となり、2016年8月以来、3年ぶりの大きな下げ幅を記録した。

エネルギーの下落幅が15.7%から19.6%へと拡大したことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いた輸入物価の下落率は0.4%にとどまった。

8月の輸入物価指数は前月比でも0.6%低下し、4カ月連続で落ち込んだ。

ロシア8月失業率4.3%、前月から低下

モスクワなど地域によっては引き続き完全雇用状態になっている。

過去3カ月の平均失業率を地域別にみると、北カフカスのイングーシ共和国が26.2%と最も高かった。

一方でモスクワ(1.3%)とサンクトペテルブルク(1.4%)は事実上の完全雇用となっている。

ハンガリー6-8月失業率3.4%、若年層で改善

15~74歳の失業者数は15万6,900人で、前年同期から1万6,200人減少した。

失業率を年齢別にみると、25~54歳の働き盛り世代は2.9%、55~74歳の高年齢層は2.5%で、15~24歳の若年層では前月から0.8ポイント縮小して10.3%に改善した。

失業率の増減幅を前年同期比で見ると、25~54歳は0.5ポイント減少、15~24歳では0.1ポイント増加した。

失業者数が9月は減少

ドイツ連邦雇用庁(BA)が9月30日発表した同月の失業者数は前月を8万5,000人下回る223万4,000人へと縮小し、9月としては東西ドイツ統一後の最低となった。

9月は夏季バカンスの終了で求人が拡大し、卒業・職業訓練終了直後に失業登録していた者の多くも就職先を見つけることから失業者数は例年、減少するという事情はあるものの、季節要因を加味した実質でも1万人すくなくなっており、BAのデートレフ・シェーレ長官は、景気低迷の影響が労働市場に及んでいることを認めならがらも、「労働市場は全体的にみると依然として力強い」と明言した。

9月の求人件数は78万7,000件で、前年同月を4万7,000件下回り、季節要因を加味した前月比でも9,000件減少した。

フィッチ、セルビアを「BBプラス」へ格上げ

財政の黒字化、政府債務の対国内総生産(GDP)比での減少、低インフレが評価された。

同国の経常収支は2014年に6.2%の赤字だったのが、17-18年には0.9%の黒字に転換した。

政府債務の対GDP比は15年の71.2%から18年に54.5%まで低下しており、21年には46.2%まで下がる見通しだ。

ムーディーズ、スロバキアの格付け見通しを引き下げ

米格付け大手のムーディーズは9月27日、スロバキアの長期信用格付けの見通しを従来の「ポジティブ」から「安定的」に引き下げた。

構造改革の停滞、年金改革の部分的な後退と財政持続性の悪化、同水準の国と比較して鈍い経済成長を理由に挙げた。

信用格付けは「A2」に据え置いた。

インフレ率が1年7カ月来の低水準に、9月は1.2%

ドイツ連邦統計局が9月30日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.2%増となり、上げ幅(インフレ率)は1年7カ月来(2018年2月以来)の低水準へと落ち込んだ。

物価に占める比重が約53%に上るサービスは1.8%増となり、上げ幅は3カ月連続で拡大した。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が0.9%、前月比がマイナス0.1%だった。

消費者景況感5カ月ぶり好転、金融緩和拡大が追い風に

市場調査大手GfKが9月26日発表したドイツ消費者景況感指数の10月向け予測値は9.9となり、8月の確定値(9.7)を0.2ポイント上回った。

景気の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を3.0ポイント上回るマイナス9.0とへと上昇した。

高額商品の購入意欲に関する9月の指数(同)は6.3ポイント増の55.1へと大きく上昇した。

9月のユーロ圏景況感、15年2月以来の低水準

欧州委員会が27日に発表したユーロ圏の9月の景況感指数(ESI、標準値100)は101.7となり、前月の103.1から1.4ポイント低下した。

景況感の悪化は2カ月ぶりで、2015年2月以来の低水準に後退した。

製造業は3ポイント低下し、13年7月以来の低水準となった。

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