2022年5月25日

カタールが24年にも独へのLNG供給開始、セネガルとは集中協議

ロシア産天然ガスへの高い依存からの脱却に向けたドイツ政府の取り組みが前進している。輸入先を拡大するための外交攻勢を積極展開。主要産出国のカタールから中期的に供給を受けることにメドを付けた。西アフリカのセネガルからも調達す […]

欧州委がエネルギー脱ロシア計画発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は18日、エネルギー分野におけるロシア依存からの脱却と持続可能なエネルギーの安定供給に向けた計画案「リパワーEU (REPowerEU)」を発表した。2027年までに官民で2,100億ユーロ(

EU加盟国に一定量のガス備蓄義務付けへ

欧州連合(EU)加盟国と欧州議会は19日、加盟国に一定量のガス備蓄を義務付ける規則案の内容で基本合意した。ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴いエネルギー価格の高騰が深刻化するなか、EUはロシア依存からの脱却を図りなが

北海の風力発電拡大へ、EU4カ国が合意

欧州連合(EU)加盟国ドイツ、オランダ、ベルギー、デンマークの首相や欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は18日、デンマーク南西部のエスビアウで会談し、北海の洋上風力発電拡大に向け協力することで合意した。地球温

企業景況感2カ月連続改善、「景気後退の兆しなし」

Ifo経済研究所が23日発表した5月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は93.0となり、前月を1.1ポイント上回った。同指数はロシアのウクライナ侵攻を受けて3月に大幅悪化したが、その後は2カ月連続で改善。Ifo

製造業受注残高、3月は前月比+0.6%に

ドイツ連邦統計局が18日発表した3月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を0.6%上回る149.1(暫定値)へと上昇した。上昇は2カ月連続。原料・部品不足に伴う生産低迷が

生産者物価の上げ幅またも記録更新、4月は33.5%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した4月の生産者物価指数は前年同月比33.5%増となり、統計を開始した1949年以降で最大の上昇率を5カ月連続で更新した。ロシアのウクライナ侵攻が前月に引き続き反映された格好。上げ幅は前月の3

ECB総裁、「7月にも利上げ」

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、主要政策金利の中銀預金金利を7月にも引き上げるとの見通しを示した。その後も引き上げ、9月末までにマイナス金利から脱却するとしている。 ラガルド総裁の発言は、ユーロ圏のインフレ

メルセデスベンツ―電池材料の米シラと協業―

高級車大手の独メルセデスベンツは17日、次世代電池の分野で米スタートアップ企業シラ・テクノロジーズと協業すると発表した。シラが開発・生産するシリコン負極材を用いたリチウムイオン電池を実用化。車載電池のポートフォリオを拡充

BMW―電池セルの試験生産施設を今秋開所―

高級乗用車大手の独BMWは23日、ミュンヘン近郊に設置する車載電池セルの試験生産施設「セル・マニュファクチャリング・コンピテンス・センター(CMCC)」で環境保護上の認可手続きが完了したと発表した。今秋の開所を見込んでい

マンツ―電池分野でダイムラー・トラックと戦略協業―

電池製造装置の有力メーカーである独マンツは23日、商用車大手のダイムラー・トラックと戦略協業合意したと発表した。第3者割当増資を通して出資を受け入れるほか、車載電池のパイロット生産ラインを供給する。 ダイムラー・トラック

エルゴ―CASE時代の新サービス提供へ、合弁設立―

保険大手の独エルゴは19日、親会社ミュンヘン再保険などと共同で自動車関連のサービス会社モビリティ・テクノロジー・センター(MTC)を設立したと発表した。車両の電動・自動運転化、IoT端末化、情報通信技術を利用した新サービ

ZF―グリーン製鉄のH2GSから鉄鋼調達―

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは18日、二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に低減したグリーン製鉄のスタートアップ企業H2グリーン・スチール(H2GS)から鉄鋼を長期調達することで合意したと発表した。自社の

シーメンス―商用車用電動パワートレイン事業を売却―

電機大手の独シーメンスは20日、商用車用パワートレイン事業を米自動車部品大手メリトールに売却することで合意したと発表した。周辺事業の整理方針に基づく措置。取引金額は約1億9,000万ユーロとなる見通し。年内の売却手続き完

エルリングクリンガー―排ガス系部品工場を閉鎖―

自動車部品大手のエルリングクリンガーがドイツ南部のランゲンツェンにある工場を閉鎖する。同工場では排ガス処理装置用のサーマルシールドなどを生産している。内燃機関車の減少を背景に需要が後退していることから、閉鎖を決めた。広報

レオニ―車用標準・特殊電線事業をタイ企業に売却―

自動車部品大手の独レオニは23日、自動車用標準・特殊電線事業をタイ同業のスターク・コーポレーションに売却することで合意したと発表した。経営資源をワイヤーハーネスに絞り込むとともに、事業の拡大で悪化した財務の改善を進める。

シーメンス・エナジー―風力発電機子会社にTOB―

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは21日、風力発電機子会社ガメサの完全買収と上場廃止方針を発表した。ガメサは業績の足かせとなっていることから、自らに統合して抜本的な再建を進める考えだ。 ガメサはスペインに本社を

バローレック―独2工場を閉鎖―

鋼管大手の仏バローレックは19日、独2工場の閉鎖計画を発表した。独事業は7年前から大幅赤字を計上し、同社の経営を強く圧迫していることから、石油・天然ガス採掘用シームレス鋼管の生産を低コストのブラジルに移管する。フィリップ

タランクス―SOMPOのブラジル事業を部分買収―

独保険大手タランクスは24日、子会社HDIインターナショナルがSOMPOホールディングスからブラジルのコンシューマー事業を取得することで合意したと発表した。長期の成長が見込まれるラテンアメリカ最大のブラジルで事業を強化す

独BEV生産、昨年は86%増加

ドイツ連邦統計局は19日、電気自動車(BEV)の国内生産台数が2021年は約32万8,000台となり、前年を85.8%上回ったことを明らかにした。19年比では268.0%増えている。生産額は137億ユーロで、前年の80億

粗鋼生産2カ月連続減少、4月は-1.1%に

独鉄鋼業界団体シュタールが20日発表した4月の粗鋼生産高は332万5,000トンとなり、前年同月を1.1%下回った。減少は2カ月連続。ウクライナ戦争勃発直後の3月は同11.8%落ち込んでおり、これに比べると減少幅は小さか

ウクライナ産穀物の輸送、欧州委の音頭でドイツ鉄道が支援へ

国有企業のドイツ鉄道(DB)がウクライナからの穀物輸送を支援する。ウクライナに侵攻したロシアが黒海沿岸の港湾を封鎖したことで、ウクライナ産の輸出が難しくなり、アフリカやアジアで食糧危機を引き起こす懸念が強まっていることか

春小麦の作付面積74%増加

ドイツ連邦統計局は19日、春小麦の作付面積が今年は5万3,100ヘクタール(見通し)となり、前年を73.5%上回ったと発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、穀物価格が高騰していることが大幅増につながった可能性があるが、

住宅完工11年ぶりに減少、21年は-4.2%

ドイツ連邦統計局が23日に発表した2021年の住宅完工件数(増改築を含む)は29万3,393件となり、前年を4.2%下回った。減少は11年ぶり。年40万件を実現するとした政府目標は現実と大きく食い違っている。 完工件数は

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