ドイツ経済ニュース

LNG再ガス化船がドイツに初到着

LNG(液化天然ガス)を再ガス化する浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)「ネプチューン」が23日、独北東部のリューゲン島ムクラン港に入港した。FSRUがドイツに入るのは初めて。当局の承認を得て稼働を開始する予定だ。

カタールが独にLNG供給へ、26年から15年間

エネルギー大手の米コノコフィリップスは29日、カタール産の液化天然ガス(LNG)をドイツに供給すると発表した。カタール国営石油会社カタール・エナジーから供給を受け、独北部のブルンスビュッテル港に輸送する。ドイツはロシア産

工作機械業界の新規受注、名目9%増も実質は横ばいに

独工作機械工業会(VDW)が24日発表した独業界の7-9月期の新規受注高は前年同月を9%上回った。調達・製造コストの上昇分を顧客に転嫁したことが背景にあり、国内受注が3%、国外が同9%の幅で伸びた。物価を加味した実質ベー

第3四半期の実質賃金5.7%低下

ドイツ連邦統計局が29日発表した第3四半期(7~9月)の実質賃金指数(暫定値)は前年同期を5.7%下回った。同指数の低下は4四半期連続。名目賃金は2.3%増えたものの、消費者物価が8.4%上昇したことから、実質賃金が大幅

航空需要が来年は大幅回復

フランクフルト国際空港運営会社フラポートのシュテファン・シュルツェ社長と独国営航空管制会社DFSのアルント・シェーネマン社長は22日開催の共同イベントで、来年はドイツの航空需要が大きく回復するとの見方を示した。ウクライナ

顧客の半数は銀行の実店舗を重視

ネットバンキングの利用者が増え、銀行は実店舗の削減を進めているが、多くの顧客は近くに実店舗があることを重視している。ITサービス大手EPAMのアンケート調査をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたところによる

ドイツ銀がATMの深夜サービス停止

ドイツ銀行は現金自動預け払い機(ATM)の深夜利用サービスを停止する。ATMを爆破する強盗犯罪が増えていることに対応。傘下ブランドのポストバンクも含めて22~6時の8時間、利用できなくする。リテール事業を統括するラース・

消費者信頼感2カ月連続改善

市場調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者信頼感指数の12月向け予測値は11月の確定値(-41.9ポイント)を1.7ポイント上回るマイナス40.2ポイントへと改善した。同指数の上昇は2カ月連続。高騰している天然ガス・

インフレ率が4カ月ぶりに低下、11月は10%に

ドイツ連邦統計局が29日に発表した11月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比10.0%増となり、これまでに引き続き大きく上昇したものの、上げ幅は前月の10.4%から縮小した。インフレ率の低下は4カ月ぶり。最大の物価押し

10月卸売物価、上げ幅縮小も17.4%の高水準

ドイツ連邦統計局が15日発表した10月の卸売物価指数は前年同月比17.4%増となり、上げ幅は前月を2.5ポイント下回った。ただ、エネルギー、原料、中間財の価格高騰を受けて水準自体は依然として極めて高い。 全体を最も強く押

「インフレ抑制へ一段の利上げ必要」=ECB総裁

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は18日、独フランクフルトでの講演で、インフレを抑制するため一段の利上げを実施する必要があるとの認識を示した。金融引き締めの一環として、近く保有資産の縮小にも着手し、金融政策の正常化を

グリーン水素国際市場の成長を加速、独が基金設立へ

ドイツのスヴェーニャ・シュルツェ経済協力開発相とシュテファン・ヴェンツェル経済政務次官は15日、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で、新たな水素基金2本を立

製造業受注残高の記録更新がストップ

ドイツ連邦統計局が17日発表した9月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で151.9(暫定値)となり、前月を0.9%下回った。8月までは統計開始(15年)後の最高を7カ月連続で更新

「ベルリン州議選は無効」、憲法裁がやり直しを命令

独ベルリン州憲法裁判所は16日、同州で2021年9月26日に実施された州議会選挙と州区議会選挙は無効だとの判決を下した。同選挙では実施計画に問題があったことから、本来の投票時間内に投票が終了しないという問題が発生。また、

BMW―米中でも低炭素鋼を調達―

高級乗用車大手の独BMWは15日、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減した低炭素鋼を米国と中国で調達すると発表した。欧州ではすでに低炭素鋼の調達で鉄鋼メーカーと合意済み。米中でも同様の契約を結んだことで、同社が用いる鉄鋼の

ファルタ―車載電池工場の建設見合わせ―

電池製造の独ファルタは15日の決算発表で、車載電池工場の建設を見合わせることを明らかにした。経営陣は今回、業績不振を受けてコスト削減プログラムを打ち出しており、顧客の自動車メーカーから拘束力のある発注を受けるまで着工しな

ソノ・モーターズ―コンチネンタルとの協業拡大―

太陽光を動力源として走行できるソーラー電気自動車(SEV)を手がける独蘭スタートアップ企業ソノ・モーターズは21日、サプライヤー大手コンチネンタルとの協業を拡大すると発表した。開発中の車両「シオン」向けに新たに先進運転支

ポルシェ・エンジニアリング―ルーマニアにR&D拠点開設―

独高級車大手ポルシェの技術サービス子会社ポルシェ・エンジニアリングは21日、ルーマニア西部のティミショアラで研究開発(R&D)拠点の開所式を行った。自動車産業向けのソフト開発を加速する狙い。既存のクルジュ・ナポ

EnBW―発電所の電源をガスに転換、将来は水素を使用―

エネルギー大手の独EnBWは17日、シュツットガルト市ミュンスター地区にある熱電併給型火力発電所の電源を石炭からガスへと切り替えるプロジェクトで、当初から水素燃料を投入できるようにする計画を明らかにした。約3年後の稼働開

エボニック―日本のベンチャーキャピタルに初出資―

化学大手の独エボニックは15日、ベンチャーキャピタル部門エボニック・ベンチャーキャピタルを通じ、日本のベンチャーキャピタル、グローバル・ブレインが運営する8号ファンドに出資したと発表した。エボニック・ベンチャーキャピタル

シーメンス―産業分野で過去最高益を更新―

電機大手の独シーメンスは17日の決算発表で、2022年9月通期の産業分野の税引き前利益(EBT)が前期比17%増の102億7,700万ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。ロシアのウクライナ進攻、高インフレ、コロナ

ティッセンクルップ―通期で黒字転換―

独複合企業ティッセンクルップが17日発表した2022年9月通期決算の純損益は11億3,600万ユーロの黒字となり、前期の赤字(1億1,500万ユーロ)から大幅に改善した。経営再建が奏功したほか、素材・鉄鋼価格が大幅に上昇

メルク

ライフサイエンス大手の独メルクは21日、医薬品研究・開発のスピードを2倍に引き上げると発表した。1年半おきに新製品1種類を市場投入するか、既存薬の新たな投与分野を開拓する。他社との提携および他社からのライセンス供与を活用

ルフトハンザ

航空大手の独ルフトハンザは21日、グループ全体で計2万人を新規採用すると発表した。同社はコロナ禍の発生後、従業員を削減したが、今後の成長を見据え再び拡大する意向だ。すでに今年、数千人を採用したという。9月末時点の従業員数

BASF

化学大手の独BASFは22日、中国浙江省平湖市に表面処理剤の生産施設を開設したと発表した。浙江都山港経済開発区にある新工場は面積が6万平方メートルで、同社の表面処理剤工場のなかで最も大きい。急成長する中国市場に生産拠点を

独初のグリーン水素輸入ターミナル建設へ、26年稼働

米工業ガス大手エアープロダクツと独エネルギー商社ナバナフトは17日、グリーン水素の輸入ターミナルをハンブルク港に設置する計画を発表した。ドイツ初の本格的なグリーン水素ターミナルとなる。2026年の稼働開始を予定している。

独製造業の生産成長率、今年は大幅低下

ドイツ産業連盟(BDI)は22日、同国製造業の生産成長率が今年は0.25%となる見通しを明らかにした。受注残高が多いことからかろうじてプラス成長を保つものの、前年の4.7%からは大幅に低下する。来年についてはエネルギー価

電機・自動車労使が合意、ベア8.5%・一時金3千ユーロ

独バーデン・ヴュルテンベルク地区の電機・自動車・機械業界で18日未明、労使が新協定を取り決めた。賃金を計8.5%引き上げるとともに、一時金を計3,000ユーロ支給するという内容。協定の期間は今年10月1日~2024年9月

ガス使用メーカーの89%が消費量を抑制

天然ガスを使用する独メーカー(全体の59%)のうち89%が過去6カ月間に消費量を引き下げたことが、Ifo経済研究所の10月のアンケート調査で分かった。そのうちの75%は生産以外の分野で消費量を抑制。生産分野で抑制を行った

独電機貿易、9月も輸入超過

独電気電子工業会(ZVEI)が16日発表した同国の9月の電機製品輸入高は前年同月比25.3%増の229億ユーロと大幅に拡大した。輸出高も11.7%増の214億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を6カ月連続で下回

1-9月期機械輸出+4%、ユーロ安で米国向けが大幅増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が15日発表した同国の1-9月期の機械輸出高は1,403億ユーロ(暫定値)となり、前年同期を4.0%上回った。エネルギー、原材料コスト上昇分の川下転嫁が反映されており、物価調整後の実質ベース

粗鋼生産8カ月連続減少、10月は-14%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した10月の粗鋼生産高は314万2,000トンとなり、前年同月を14.4%下回った。減少は8カ月連続。高炉鋼が16.3%減の212万3,000トン、電炉鋼が10.1%減の101万9,0

節約志向鮮明に、「必要なものしか買わない」が7割に

高インフレで家計が圧迫されていることを受け、消費者の節約志向が強まっている。独情報通信業界連盟(Bitkom)が16歳以上のネットユーザーを対象に今秋、実施したアンケート調査によると、物価高騰を受けて「何が本当に必要かを

「ドイチュラントチケット1月スタートは無理」=与党議員

ドイツ与党・社会民主党(SPD)のドロテー・マルティン連邦議会議員(交通政策担当)は21日に開催された独運輸企業連盟(VDV)の会議で、国内の近距離公共交通機関を月49ユーロの定期券ですべて利用できる「ドイチュラントチケ

ハノーバー~ベルリン間で列車の運行に当面支障

ドイツ鉄道(DB)は18日、ハノーバーとベルリン結ぶ幹線で長距離鉄道の運行を少なくとも27日まで停止すると発表した。ハノーバー東部のライフェルデ~ダルドルフ間で17日早朝の起きた貨物列車の衝突事故でプロパンガスが流出し、

ドイツ鉄道―エジプトの電化路線を運営へ、総延長2000キロ―

ドイツ鉄道(DB)は8日、高速鉄道に対応したエジプト初の長距離電化路線網の運営とメンテナンスを同国政府から受注したと発表した。総延長は高速鉄道網で世界6位の2,000キロメートル。エジプト史上最大の鉄道プロジェクトだ。契

ランクセス―エネ高騰など受け独投資を抑制―

化学大手ランクセスのマティアス・ツァッヒェルト社長は9日の決算発表で、ドイツ本国への投資を抑制する考えを表明した。エネルギー価格の高騰と「過度の規制」を踏まえた措置で、競争力を維持するために必要最低限度の水準へと引き下げ

バイエル―農薬開発のスタートアップ買収―

ライフサイエンス大手の独バイエルは10日、農薬開発のスタートアップ企業ターゲノミクス(Targenomix)を買収すると発表した。持続可能であるとともに気候変動や除草剤耐性雑草の増加などの課題に対応する農薬の開発を加速す

VW

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は14日、電気自動車(BEV)「ID.3」の累積販売台数が50万台となり、目標を1年前倒しで達成したと発表した。受注残は前年同期を65%上回る13万5,000台に上っており、生産は

独初のLNGターミナルが完成、年末年始に始動

独経済省は15日、ヴィルヘルムスハーフェン港で同国初のLNG(液化天然ガス)受け入れターミナルが完成したと発表した。ドイツでは浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)合わせて6隻が2023年末までに稼働することになって

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