ドイツ経済ニュース

バイエル―非農業分野の薬剤事業を投資会社に売却―

ライフサイエンス大手の独バイエルは10日、非農業分野の業務用薬剤を手がける「エンバイロサイエンス事業部」を投資会社シンヴェンに売却することで合意したと発表した。農業化学部門の経営資源を農業分野に絞り込む方針に基づく措置。 […]

BMW

乗用車大手の独BMWは10日、次世代自動運転技術の開発で半導体大手クアルコム・テクノロジーズ、ソフト大手アーリバーと長期協業すると発表した。BMWの自動運転ソフト・スタックをベースに米「新車アセスメントプログラム(NCA

鉄鋼メーカーが生産停止、電力コスト大幅増でペイせず

鉄鋼製造の独レッヒシュタールヴェルケ(LSW)が本社所在地マイチンゲンにある工場の操業を停止した。電力コストの大幅上昇を受けた措置。広報担当者は10日、「生産は経済的に見合わない」と述べた。ロイター通信が報じた。 同工場

露国営石油大手の独法人にサイバー攻撃

ロシア国営石油大手ロスネフチの独法人がサイバー攻撃を受けたことが分かった。独連邦情報技術セキュリティ庁(BSI)の確認を得た情報として日刊紙『ヴェルト』などが14日に報じたもので、国際ハッカー集団「アノニマス」の犯行と推

独仏英などへの郵便物、日本郵便が船便以外を停止

日本郵便は8日、ドイツ、フランス、英国など計18国・地域宛ての郵便物について引き受けを一部停止すると発表した。ウクライナの情勢不安を受け送達手段が確保できなくなったためと説明している。ウクライナについてはすでに2月下旬か

27年までにロシア産化石燃料への依存脱却、EU加盟国が合意

欧州連合(EU)は11日、フランスで首脳会議を開き、ウクライナ危機への対応を盛り込んだ「ベルサイユ宣言」を採択して2日間の日程を終えた。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、天然ガスや原油などロシア産化石燃料への依存

ECBの量的緩和7-9月期にも終了、年内の利上げ視野に

欧州中央銀行(ECB)は10日に開いた定例政策理事会で、コロナ禍前から実施してきた「資産購入プログラム(APP)」と呼ばれる量的金融緩和策について、2022年7-9月期にも打ち切ることを決めた。ロシアのウクライナ侵攻がユ

余白一滴

フランクフルト西南のシュヴァンハイム地区の森の端に古井戸がある。隣接する国道の工事で1970年代前半に発掘された遺跡だ。石を円筒状に積み上げ、ドーナツ状に加工した一枚岩を上に載せただけのそっけない代物で、考古学や歴史に強

独政府が石油備蓄を放出

ドイツ政府は3日、国内の戦略石油備蓄を放出すると発表した。ウクライナへのロシアの軍事侵攻を受け石油価格が高騰し、需給がひっ迫していることを受けた措置。国際エネルギー機関(IEA)の決議に基づき備蓄の一部を市場に供給する。

公的支援ルールの緩和をEUが検討、対露制裁の影響踏まえ

欧州連合(EU)の欧州委員会がロシアへの経済制裁で悪影響を受ける域内企業への支援策を検討している。EUの国家補助に関するルールを緩和し、加盟国が対象企業に補助金交付など公的支援を柔軟に行えるようにする方針だ。 欧州委の報

2月の世界貿易5.6%減少、ウクライナ情勢の緊迫で

独キール世界経済研究所(IfW)は7日、2月の世界貿易高が物価・季節要因調整ベースで前月を推定5.6%下回り、新型コロナ危機が発生した2020年春以来の大幅な落ち込みを記録したと発表した。ウクライナ情勢の緊迫が響いた格好

製造業新規受注1月も増加、露の軍事侵攻で先行きに懸念

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した1月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で114.7(暫定値)となり、前月を1.8%上回った。増加は3カ月連続。ユーロ圏外からの投資財

労働市場に戦争が影響の恐れ、雇用改善は続く

ドイツ連邦雇用庁(BA)が2日発表した2月の失業者数は242万8,000人となり、前月を3万4,000人下回った。季節要因を加味したベースでも3万3,000人減少しており、デートレフ・シェーレ長官は、労働市場の回復が続い

1月輸出、前月比で実質2.8%減に

ドイツ連邦統計局が4日発表した1月の輸出高は営業日数・季節要因調整ベースで1,169億ユーロとなり、前月を2.8%下回った。減少は4カ月ぶり。ユーロ加盟国向けが8.8%減、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けが11.5%

コロナ「高リスク地域」指定、すべての国を解除

ドイツ政府は3日、新型コロナウイルス感染の「高リスク地域」にこれまで指定してきたすべての国・地域について指定を解除した。デルタ株など従来株に比べ重症化リスクの低いオミクロン株が感染の主流となったことを受けた措置。コロナウ

テスラ―独工場建設に最終許可、今月下旬にも開所式―

独ブランデンブルク州環境庁は4日、米テスラの電気自動車(BEV)工場建設計画を最終承認した。工場はすでに完成しており、今回の決定により同社は操業を開始できるようになった。22日ないし23日に開所式が行われる見通しだ。 テ

三菱商事―EV向け電池サービスをボッシュなどと開発へ―

三菱商事は4日、自動車部品大手の独ボッシュ、北京汽車傘下のブルー・パーク・スマート・エナジー・テクノロジー(BPSE)と電動車(EV)向けの電池サービス事業を共同で開発することで合意したと発表した。ボッシュが開発した、電

BASF―カナダで電池正極材生産へ―

化学大手の独BASFは4日、カナダ東部のベカンクールで車載電池正極材工場の用地を取得したと発表した。同社は米国に正極材工場を持っており、新工場を設置することで北米の生産能力を拡大する意向だ。 ベカンクール工場では2025

BMW―米スパータンバーグ工場でプレス備品生産へ―

高級乗用車大手の独BMWは3日、米サウスカロライナ州スパータンバーグにある工場にプレス部品の生産施設を設置すると発表した。投資額は2億ドル強、面積は約2万平方メートル。2024年から「Xシリーズ」用のドア、フェンダー、ボ

フォルクスワーゲン―ロシア生産と同国向け輸出を停止―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは3日、ロシアでの車両生産を当面、停止すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻とそれに対する欧米などの制裁で事業継続の見通しが不透明になったためで、対露輸出も即時停止する。

ヴィンタースハル―ロシアの新規事業停止、ガス管NS2で減損―

独化学大手BASFの燃料資源子会社ヴィンタースハル・デーエーアーは2日、新規のガス・石油採掘プロジェクトをロシアで実施しないと発表した。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻を受けた措置で、ガスパイプライン「ノルドストリーム

ユニパー―露の新規事業凍結、LNGターミナル計画再開―

エネルギー大手の独ユニパーは7日、ロシアの新規事業を凍結すると発表した。ウクライナへの同国の軍事侵攻と欧米の対露制裁を踏まえた措置で、露発電子会社PAOユニプロは速やかに売却する。ロシア産天然ガスをバルト海経由で欧州に輸

ヘンケル―ロシアの新規投資を凍結―

化学大手の独ヘンケルは4日、ロシアへの新規投資を今後、見合わせると発表した。ロシアの対ウクライナ軍事侵攻を受けた措置。カルステン・クノーベル社長は「わが社はロシアとその政府、金融セクターに対するすべての制裁に全面的に応え

BASF

化学大手の独BASFは7日、プラスチック添加剤の販売価格を全世界で引き上げると発表した。原料のステアリルアルコールの価格と物流コストの大幅上昇を受けた措置で、上げ幅は最大35%に上る。「イルガノックス1076」「イルガノ

LNGターミナル実現に向け地元州政府が推進本部設置

独北部のニーダーザクセン(NS)州がLNG(液化天然ガス)ターミナルの実現に向け推進本部を設置する。オーラフ・ショルツ連邦首相が2月28日の国会演説で同国初のLNGターミナルの早期設置方針を打ち出したことを受けた措置。N

乗用車新車登録2カ月連続増、2月は+3.2%

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2月の乗用車新車登録台数は20万512台となり、前年同月を3.2%上回った。増加は2カ月連続。コロナ禍に伴う低迷から緩やかに回復している。ただ、コロナ禍前の20年2月に比べると16

1月の機械受注19%増加、早ければ3月に戦争の影響

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の1月の新規受注高は前年同月比で実質19%増となり、これまでに引き続き大きく伸びた。VDMAのエコノミストは「ウクライナへのロシアの侵攻は1月(の数値)にはもちろん反映さ

ダイムラー・トラックなどDAXに昇格

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は3日、主要株式指標の入れ替えを発表した。自動車大手ダイムラー(現メルセデスベンツ・グループ)から分離・独立した商用車大手ダイムラー・トラックと、ハノーバー再保険の2社が最上

インテル―独にメガファブ建設―

半導体大手の米インテルが独東部のマグデブルク近郊に巨大生産施設(メガファブ)を建設するもようだ。複数の高官の情報として『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が2月25日付で報じた。計画は近日中に発表される予定だが、ウクライ

ボッシュ―半導体工場拡張に2.5億ユーロを追加投資―

自動車部品大手の独ボッシュは2月22日、西南ドイツのロイトリンゲンにある半導体工場に2億5,000万ユーロ強を追加投資すると発表した。世界的な半導体不足に対応する狙い。シュテファン・ハルトゥング社長は「顧客のため、および

フォルクスワーゲン―スペイン電池工場はバレンシア近郊か―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループはスペインに設置予定の車載電池セル工場の候補地を同国南東部に絞り込んだもようだ。現地メディアが報じたもので、バレンシア近郊のサグントに建設するという。同社はメディアの問い合

ダイムラー・トラック―ロシア事業を即時凍結―

商用車大手の独ダイムラー・トラックは2月28日、ロシア事業を即時停止すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置。具体的には、同国商用車最大手カマズとの提携事業をすべて凍結する。ダイムラー・トラックの旧親会社メルセ

EnBW―送電網事業の合弁化を検討―

西南ドイツを拠点とするエネルギー大手EnBWは2月23日、送電網事業を手がける完全子会社トランスネットBWの合弁化を検討すると発表した。再生可能エネルギーをベースとするエネルギー経済の実現に必要な投資資金を確保することが

VWが危機対策本部を設置、ロシアの軍事侵攻で

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のヘルベルト・ディース社長は2月25日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて危機対策本部を設置したことを明らかにした。中東欧は主要市場であるうえ、同社はロシアに工場を持っていることから、影

21年乗用車輸出額10%増加、コロナ禍前比では-8%

ドイツ連邦統計局は2月24日、同国の乗用車貿易統計(暫定値)を発表した。それによると、2021年の乗用車の輸出額は1,176億ユーロ(暫定値)で、前年を9.9%上回ったものの、コロナ禍前の19年比では8.2%減少した。半

最低賃金は月収中央値の48%止まり

ドイツ連邦統計局は2月23日、現在の法定最低賃金(1時間9.82ユーロ)をフルタイム勤務の月収に換算すると1,621ユーロとなることを明らかにした。これは同国の月収中央値の48%に相当する額で、欧州連合(EU)が目指す同

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