ドイツ経済ニュース

35年以降も内燃機関車の販売をEUが容認

欧州連合(EU)の欧州委員会は25日、2035年以降も条件付きで内燃機関車の新車販売を認めることでドイツ政府と合意したと明らかにした。二酸化炭素(CO2)と水素を原料とする合成燃料を使用する場合に限って販売を容認するとい

ビシェイ―独に半導体工場新設、補助金は申請せず―

米電子部品大手ビシェイ・インターテクノロジーは20日、ドイツ北部のイツェホーで半導体工場の鍬入れ式を行った。拡大し続ける顧客ニーズに対応する考えで、既存工場の隣接地に新工場を設置する。 3億2,500万ユーロを投じて工場

ディープドライブ―BMWとコンチネンタルが出資―

電動車用の次世代モーターを開発する独スタートアップ企業ディープドライブは21日、シリーズAの資金調達で1,500万ユーロを確保したと発表した。既存の株主のほか、自動車大手BMWと自動車部品大手コンチネンタルがベンチャーキ

メルセデスベンツ―提携先が独電池材料工場の建設開始―

高級乗用車大手の独メルセデスベンツは28日、戦略パートナーである独カナダ系の資源スタートアップ企業ロック・テック・リチウムがドイツ東部のグーベンでリチウム工場の鍬入れ式を行ったと発表した。同工場で生産する水酸化リチウムは

BMW―独南部に電池工場新設―

高級乗用車大手のBMWは24日、東南ドイツのシュトラウビング・ボーゲン郡に車載電池工場を設置すると発表した。次世代高電圧電池を組み立てミュンヘン、ディンゴルフィング、レーゲンスブルクの完成車工場に供給する。 同郡のシュト

BMW―ハンガリー新工場のデジタルツインが稼働―

高級車大手の独BMWは21日、2年後に予定する次世代主力電気自動車(EV)モデル「ノイエ・クラッセ」の量産開始に先駆け、ハンガリー・デブレツェン新工場のデジタルツインが稼働したと発表した。仮想空間技術を活用して計画段階か

ファルタ―経営再建策で融資行などと合意―

電池製造の独ファルタは24日、経営再建策に融資銀行と過半数株主が同意したと発表した。融資行の意思決定機関が承認すれば正式発効する。コスト削減と成長分野への投資を通して業績を改善する意向だ。 同社は充電可能なコイン型リチウ

フォルクスワーゲン―米工場建設費用の3分の2を州が助成―

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の米子会社スカウト・モーターズがサウスカロライナ州に建設する電気自動車(BEV)工場に補助金12億9,000万ドルを交付する法律に、ヘンリー・マクマスター知事が20日、署名した。同工

オペル―アイゼナハ工場でBEV生産へ―

欧米自動車大手ステランティスは22日、独子会社オペルのアイゼナハ工場に1億3,000万ユーロ強を投資すると発表した。現在手掛けているコンパクトSUV「グランドランド」の生産終了後、電気自動車(BEV)を生産する。 同BE

ダイムラー・トラック―浙江吉利会長が全保有株を売却―

中国自動車大手・浙江吉利の李書福会長が、保有するダイムラー・トラック株6.3%をすべて売却した。ダイムラー・トラックが投資家向けの情報開示で明らかにした。ダイムラー・トラックの元親会社である乗用車大手のメルセデスベンツ(

EnBW―北海に風力発電パーク建設、助成措置を不利用―

独エネルギー大手EnBWは23日、北海のドイツ海域に新たな風力発電パーク「へ・ドライト(He Dreiht)」を建設する計画を正式決定したと発表した。ヘ・ドライトは再生可能エネルギー電力の買い取り価格制度を利用せずに運営

シーメンス・エナジー―伊で交直変換所を受注―

エネルー設備大手の独シーメンス・エナジー(SE)は28日、イタリアの送電網事業者テルナがティレニア海に敷設予定の送電線「ティレニアン・リンク」向けに高圧直流送電(HVDC)インフラを共同受注したと発表した。交流と直流の変

ホイバッハ―エネ高騰で人員削減へ―

独顔料大手ホイバッハ・グループがフランクフルトのヘキスト工業団地にある工場で従業員の25%に当たる250人を整理する意向だ。従業員代表の情報をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が22日、報じた。エネルギー価格の高

ハンブルク港への中国社の出資、いまだ承認されず

独北部のハンブルク港トラーオルト・コンテナター埠頭(CTT)に海運大手の中国遠洋海運集団(COSCO)が出資する計画が、いまだに承認されていないことが分かった。ドイツ政府は条件付きで承認することを昨秋、決定したものの、所

ドイツ銀株が急落、「次のクレディ・スイスにはならない」

独金融最大手ドイツ銀行の株価が24日、一時7.95ユーロとなり前日終値を14.9%下回った。債務不履行リスクを対象とする金融派生商品CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の価格が急騰したことが引き金となったもようだ。

ハンブルク港がストで閉鎖、大型船は出入港できず

ハンブルク港管理局HPAは22~24日、大型船を対象に同港を閉鎖した。サービス労組Verdiの警告ストライキを受けた措置で、混乱を避ける狙いがあった。 Verdiはハンブルク港湾管理部門の被用者に、22日17時30分から

BEVの輸出が22年は65%増加

ドイツ連邦統計局は23日、電気自動車(BEV)の輸出台数が昨年は約50万台となり、前年を65.2%上回ったことを明らかにした。金額ベースでは92.1%増の242億ユーロとさらに大きく拡大している。最大の仕向け先国は英国で

建設業界の新規受注が14年ぶりの大幅減に

ドイツ連邦統計局が24日発表した建設業界の1月の新規受注指数は物価調整後の実質に営業日数を加味したベースで前年同月比21.0%減となり、2009年1月以来14年ぶりの大幅減を記録した。建設コストの膨張と高金利を受けて需要

22年の河川輸送は統一後最低に、渇水と生産減で

ドイツ連邦統計局が27日に発表した国内河川の2022年の貨物輸送量は前年比6.4%減の1億8,200万トンとなり、東西ドイツ統一(1990年)後の最低を記録した。猛暑に伴う8月の水位低下と、主要な輸送財の生産減が響いた格

消費者の9割が暖房使用を抑制

ドイツの消費者の90%が今冬に暖房の使用を抑制したことが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。節約を行いやすくするために、暖房のエネルギー消費量をリアルタイムで表示するデジタルメーターを利用したい

スマホの故障、過半数が修理

スマートフォンないし携帯電話機が壊れた場合、修理するユーザーは全体の52%に上ることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)の消費者アンケート調査で分かった。ベルンハルト・ローレーダー専務理事は「壊れたスマートフォンあるい

DMG Mori―22年は大幅増益に―

DMG森精機の独子会社DMG Moriが15日発表した2022年12月期の営業利益(EBIT)は2億1,650万ユーロとなり、前期を75%上回った。ロシアのウクライナ進攻や原料・エネルギー価格の高騰、サプライチェーンのひ

ビオンテック―がん治療薬の開発・販売権取得―

バイオ医薬品大手の独ビオンテックは20日、米同業OncoC4からがん治療薬「ONC-392」の世界独占開発・販売権を取得すると発表した。ビオンテックは新型コロナウイルス用ワクチンの販売で得た巨額の収入をがん治療薬開発の強

インフィニオン

半導体大手の独インフィニオンは21日、これまで産業向け分野に限られていた台湾のデルタ電子との長期協業を自動車向け分野にも拡大すると発表した。急成長する電気自動車(BEV)向けに高電圧・低電圧ディスクリート半導体やパワーモ

エネルギー消費の20%超が再生エネに

ドイツの総エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの割合が2022年は20.4%となり、前年の19.2%から大きく拡大したことが、連邦環境庁(UBA)の15日付の発表で分かった。電力と暖房部門が全体をけん引。欧州連合(

電動車用充電ケーブル数が1年で35%増加

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は14日、国内の公共の電動車用充電ケーブル数(チャージングポイント)が1月1日時点で8万541本となり、前年同日から35%増加したと発表した。出力150キロワット(kW)以上の急速充

日独の関係強化に独機械業界が期待

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は17日、ショルツ首相の訪日を前に声明を発表し、中国の台湾進攻懸念やロシアのウクライナ侵攻など地政学的な緊張が高まるなかで、民主主義、人権、規則に基づく国際秩序という基本的な価値を共有する日

1月の独電機貿易、輸出が過去最高更新も貿易赤字に

独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の1月の電機輸出高は前年同月比17.8%増の205億ユーロとなり、1月の過去最高を更新した。インフレで額が膨らんだため、大幅増となった。 電機製品の輸入高は18.5%増え

ガラスの出荷価格が27%上昇

ドイツ連邦統計局が16日発表したガラス・ガラス製品の1月の出荷価格は前年同月を平均26.9%上回った。エネルギーと原料の価格高騰が反映されている。上げ幅は非着色瓶で最も大きく40.2%を記録。着色瓶は37.0%、保存瓶は

粗鋼生産12カ月連続減少、2月は-7%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日に発表した2月の粗鋼生産高は299万4,000トンとなり、前年同月を6.9%下回った。減少は12カ月連続。高炉鋼が4.9%減の204万4,000トン、電炉鋼が10.8%減の95万トンととも

海運貨物取扱量、22年は3.2%減少

ドイツ連邦統計局がこのほど発表した国内港の2022年の海運貨物取扱量は2億7,910万トンとなり、前年を3.2%下回った。国外からの貨物が1.5%減、国外向けが7.0%減とともに後退した。取扱量はコロナ化直前の19年に比

企業倒産が13年ぶりに増加

ドイツ連邦統計局は17日、会社更生手続きの適用申請件数が2022年は前年比4.3%増の1万4,590件に拡大したと発表した。増加は金融危機のさなかにあった09年以来で、13年ぶり。コロナ禍を受けて20年と21年に同手続き

低炭素技術促進と重要原材料確保へ、欧州委が2法案を発表

欧州連合(EU)の欧州委員会は16日、2050年までの気候中立化に向けて再生可能エネルギーや電気自動車(BEV)をはじめとするグリーン産業の競争力強化を目的とする「グリーンディール産業計画」の一環として、温室効果ガス排出

建物のエネルギー性能指令改正案、欧州議会が可決

欧州連合(EU)欧州議会は14日の本会議で、建物のエネルギー性能に関する指令の改正案を賛成多数で可決した。新築の建物は2028年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとすることを義務付けるほか、現在は国ごとに異なるエネルギー

2月の卸売物価、上げ幅が1ケタ台に縮小

ドイツ連邦統計局が15日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比8.9%増となり、上昇率は2021年5月以来1年9カ月ぶりに1ケタ台へと低下した。上げ幅の縮小は5カ月連続。統計開始後の最高となった4月(23.8%)に比べる

製造業受注残高3カ月連続減少、1月は0.5%減に

ドイツ連邦統計局が20日発表した1月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で149.0(暫定値)となり、前月を0.5%下回った。減少は3カ月連続。指数は8月の153.3をピークに緩や

パナソニック―HVAC欧州事業部を独に開設―

パナソニック空質空調社は14日、HVAC(暖房・換気・空調)欧州事業部を4月1日付で独ヴィ―スバーデンに開設すると発表した。ヒートポンプ式給湯暖房機(A2W)など急拡大する環境配慮の水循環型暖房空調市場に迅速かつ柔軟に対

ウイングコプター―燃料電池搭載機を共同開発―

配達ドローン開発・製造の独ウイングコプターは16日、独ZAL応用航空研究センターと共同で水素燃料電池を動力源とする電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発すると発表した。リチウムイオン電池を用いたこれまでの機材よりも航続距離

ダイムラー・トラック―自動運転技術強化に向けAI企業買収―

独商用車大手ダイムラー・トラックは20日、米国の自動運転技術子会社トルク・ロボティクスが人工知能(AI)ベースの対象認識技術を手がけるカナダ企業アルゴルクスを買収することで合意したと発表した。レベル4(SAE)の自動運転

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