ドイツ化学・薬品業界の動き

偽造薬流通防止システムの検証実験が順調

偽造医薬品の流通防止システム開発に取り組むプロジェクト団体「securPharm」は23日に発表した中間報告で、2次元バーコードを用いて製品の真贋(しんがん)を確認するシステムの実証試験が順調に進んでいることを明らかにし […]

Bayer AG―市販薬メーカーを買収―

製薬大手のBayer(レバークーゼン)は16日、ドイツの医薬品メーカーSteigerwald Arzneimittelwerk GmbHを完全買収することで合意したと発表した。市販薬事業を強化する考え。取引金額は公表しな

独化学業界売上、第1四半期は1%増に

独化学工業会(VCI)が15日発表した独業界(製薬を含む)の2013年第1四半期の売上高は458億ユーロとなり、前期比で1.0%増加した。国内が2.5%増加、国外も1.0%伸びた。生産高はマイナス0.5%、出荷価格はマイ

Brenntag AG―豪で尿素SCRのディストリビューター買収―

大手化学商社の独Brenntag(ミュールハイム)は16日、豪Blue Sky Environmentのディストリビューター事業を買収すると発表した。買収により同社は尿素SCR(アドブルー)の販売で現地最大手となる。取引

BASF SE―欧州域外での研究開発を大幅に強化―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が研究開発に占める欧州域外の比重を高めている。事業のグローバル化に伴い現地顧客のニーズに見合った製品を供給する必要性が高まっているためだ。アンドレアス・クライマイヤー研究担

化学大手ランクセスとエボニクが減収減益に

化学大手の独ランクセスとエボニクが8日それぞれ発表した2013年1-3月期決算はともに減収減益となった。特に自動車産業への依存度が高いランクセスで不振が目立っており、同社は13年通期の営業利益(EBITDAベース、特別費

Dr. Wolff-Gruppe GmbH―アジア市場に参入―

コスメティック製品・塗布薬メーカーのDr. Wolff-Gruppe(ビーレフェルト)がアジア市場に参入する。国際事業強化戦略の一環で、7月にもシンガポールに支店を開設。9月からマーケティングを開始する。エドゥアルト・デ

「男らしさ」が主流に、男性用化粧品広告で

男性用化粧品のマーケティングで「男らしさ」が脚光を浴びている。コマーシャルでは「出世して成功する男性」といった伝統的な男性像が前面に押し出されており、一昔前に流行したメトロセクシャルな男性像は影が薄くなっているようだ。2

Balda AG―不採算のマレーシア工場売却―

樹脂部品メーカーの独Balda(バート・エーンハウゼン)は4月26日、不採算のマレーシア子会社 Balda Solutions Malaysia Sdn. Bhd. (BSM)を同子会社の経営陣に売却することで合意したと

BASF SE―増収も減益―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が4月26日発表した2013年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT)は21億6,900万ユーロとなり、前年同期比で16.5%減少した。農薬、石油・天然ガス事業が

Bayer AG―1-3月期営業益は小幅増に、樹脂不振で―

製薬・化学大手の独Bayerが4月25日発表した2013年1-3月期決算の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)は前年同期比0.4%増の24億5,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。ヘルスケアと農業科学部門は好

Bayer AG―米避妊器具メーカー買収へ―

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は4月29日、米国の避妊器具メーカーConceptusを買収する契約を結んだと発表した。避妊事業を強化する狙い。 \ 株式公開買い付け(TOB)を通してConceptusを現金で買

独製薬ベーリンガー、中東欧・CISで16%増収

独製薬2位のベーリンガー・インゲルハイムは4月24日、中東欧・独立国家共同体(CIS)地域の2012年売上高が前年比16%増の8億5,190万ユーロに拡大したと発表した。 \ 中東欧・CIS事業を統括するウィーン地域セン

K+S AG―カナダのカリ鉱山開発予算を引き上げ―

肥料大手の独K+S(カッセル)は22日、カナダのサスカチュワン州にあるカリ鉱山の開発予算を従来の32億5,000万カナダドルから41億カナダドルに引き上げると発表した。人件費と材料費が上昇したため。採掘開始時期についても

SGL Carbon

黒鉛・炭素製品大手の独SGL Carbonは18日、2013年通期の営業利益(評価替え前ベースのEBITDA)を従来予測の前期(2億4,000万ユーロ)比10~15%減から同20~25%減へと下方修正した。第1四半期の業

BASF

化学大手の独BASFは23日、高機能製品部門の組織再編に伴い2015年末までに従業員数を約500人削減すると発表した。新たな競合の出現や汎用品の増加を受けて業績を圧迫される事業が出ていることに対応する狙い。人員整理はスイ

独バイオ業界、売上増も財務は依然厳しく=E&Y

会計監査法人のアーンスト&ヤング(E&Y)が17日発表した『独バイオテクノロジー・レポート』最新版によると、同国バイオテクノロジー業界の2012年の売上高は11億2,800万ユーロとなり、前年比で4%拡大した。

バイエルの避妊薬「Yaz」に米特許失効判決

ワシントン連邦巡回区控訴裁判所は16日、独バイエルの避妊薬「Yaz」の米国特許をめぐる係争で、同薬の特許は失効しているとの判決を下した。下級審判決を破棄するもので、競合のActavisとサンドは中断していたい後発医薬品の

Beiersdorf AG―「中国市場シェア拡大」=社長―

独コスメティック製品大手Beiersdorf(ハンブルク)の中国事業が上向いてきたもようだ。シュテファン・ハイデンライヒ社長は18日の株主総会で「中国市場シェアが今年初から拡大している。特にヘアケア分野が好調だ」と明言し

「レジ袋に課税を」、連邦環境庁が提言

連邦環境庁(UBA)のヨッヘン・フラスバルト長官は11日、小売店が顧客に提供するレジ袋に課税することを提案した。投棄されたプラスチックごみが海洋の生態系に悪影響をもたらしていることを踏まえたもの。アイルランドではすでにそ

Humatrix AG―製薬大手Stadaとオーダーメイド医療で提携―

バイオ企業Humatrixは後発医薬品大手のStadaとオーダーメイド医療事業で提携する。アンナ・アイヒホルン社長への取材をもとに16日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。 \ Humatrixはフランクフル

三井化学―独Heraeusの歯科材料事業を買収へ―

三井化学は4日、独素材大手Heraeusの歯科材料事業を取得すると発表した。同社は景気変動の影響を受けにくいヘルスケア事業を強化しており、デンタル分野は安定需要と、高齢化に伴う成長が見込めると判断。Heraeusの当該事

BASF SE―石油・ガス生産、鉱業、水処理向け事業を統合―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は3月27日、石油・ガス生産、鉱業、水処理向け化学品の3事業を4月1日付で統合すると発表した。3事業はともにポリアクリルアミド(PAM)を供給するなど共通点が多いため、統合

Merz GmbH & Co. KGaA―米スキンケア用品Obagiの買収断念―

中堅医薬品メーカーの独Merz(フランクフルト)は8日、米国のスキンケア用品メーカーObagiに対する株式公開買い付け(TOB)で買い取り価格を引き上げないと発表した。これにより競合のカナダ企業Valeantと繰り広げて

Lanxess

化学大手の独Lanxessは5日、シンガポールの特殊化学メーカーPCTS Specialty Chemicals Pte. Ltd.を買収すると発表した。アジア・太平洋市場で塗料用殺生物剤事業を強化する狙い。取引金額は公

医療費の対GDP比率11.3%に

連邦統計局が4日発表したドイツの2011年の医療費総額は前年比1.9%増の2,938億ユーロに拡大した。国内総生産(GDP)に占める割合は11.3%で、前年の11.5%、前々年の11.8%から低下した。総額が増加したにも

Lanxess AG―1-3月期利益は大幅減の見通し―

化学大手の独Lanxessは21日の決算発表で、2013年1-3月期(第1四半期)の営業利益(EBITDAベース、特別要因を除く)が前年同期の3億6,900万ユーロから1億6,000万~1億8,000万ユーロへと大幅に縮

Treofan Germany GmbH & Co KG―絶縁フィルム工場の拡張視野に―

樹脂フィルム製造の独Treofan(ラウンハイム)が、西南ドイツのノイキルヒェンに新設した絶縁フィルム工場の生産能力拡張を視野に入れている。ペーター・ファンアッカー社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした

L’Oreal―独でシニア層に照準―

化粧品大手の仏L’Orealはドイツ事業の強化に向けてシニア層に照準を合わせる意向だ。現地法人社長がメディアに明らかにした。 \ 同社の調査によると、50歳以上のシニアのフェースケア向け支出額は18~49歳の

Stada Arzneimittel AG―ミャンマー進出に意欲―

後発医薬品大手の独Stada(バート・フィルベル)は21日の決算発表で、ミャンマーへの進出に向け準備を進めていることを明らかにした。国外事業強化戦略の一環で、すでに現地当局と接触しているという。ミャンマーの人口は5000

紛らわしい医薬品名に歯止め、BfArMなどがガイドライン策定

独連邦医薬品・医療機器審査局(BfArM)と独連邦血清・ワクチン研究所(PEI)は20日、医薬品の名称(商品名)に関するガイドラインを発表した。似通った・紛らわしい名称に起因する処方ミスや、副作用がないかのような印象を与

BASF SE―皮革・繊維化学品のR&D拠点を上海に―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は18日、皮革・繊維化学品事業の再編方針を明らかにした。付加価値の高い分野に経営資源を集中するとともに、アジア太平洋の新興国事業を強化。上海には研究開発(R&D)

Brenntag AG―米同業買収―

化学商社の独Brenntagは12日、化学品・潤滑油販売の米Lubrication Services, LLC (LSi)を買収すると発表した。シェールガス採掘事業者向けの事業を強化する狙い。取引金額は明らかにしていない

SGL Carbon SE―90%の最終減益に―

カーボン製品大手の独SGL(ヴィースバーデン)が14日発表した2012年12月期決算の最終利益は前期比90.2%減の720万ユーロと大きく後退した。炭素繊維部門で評価損を計上したことが響いた格好。特別費計上前の営業利益(

Merck KGaA―リストラ奏功、営業増益に―

製薬・化学大手の独Merck(ダルムシュタット)が7日発表した2012年12月期決算の営業利益(EBITDAベース、特別費を除く)は29億6,490万ユーロとなり、前期比で8.9%増加した。医薬品開発の相次ぐ失敗を受けて

Henkel AG & Co. KGaA―売上・利益記録更新―

化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)が6日発表した2012年12月期決算の営業利益(EBITベース、特殊要因を除く)は前期比15.1%増の23億3,500万ユーロとなり、11年12月期に引き続き過去最高を記録した

化学業界、13年売上成長率2%見込む

独化学工業会(VCI)は7日、独業界(製薬を含む)の2013年の生産高が前年比で1.5%増加するとの予測を発表した。化学需要は12年第4四半期にやや上向いており、今後も緩やかな回復が続くというのがVCIの見方。出荷価格は

BASF SE―中国で合弁2社設立、PolyTHFとBDO生産へ―

化学大手のBASF(ルートヴィヒスハーフェン)は5日、中国同業の新疆美克化工(Xinjiang Markor Chemical Industry)と共同で現地に合弁会社を2社設立すると発表した。合弁2社ではそれぞれポリテ

Lanxess AG―ブラジルのゴム工場刷新、ESBRからSSBRへ転換―

化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は4日、ブラジル南部のトリウンフォ工場を刷新すると発表した。環境性能の高い「グリーンタイヤ」の需要拡大をにらんだ措置で、生産するゴムの種類を汎用品であるエマルション重合スチレン

Tetra Pak International S.A.―ベルリン工場閉鎖へ―

スイスに本社を置く食品用紙容器メーカーTetra Pak(ピュリー)がベルリン工場を年末に閉鎖することが分かった。需要の減少を受けて生産能力が過剰になっているためで、ドイツの生産拠点は来年からフランクフルト北西部のリンブ

Bayer AG―営業減益に、避妊薬訴訟響く―

製薬・化学大手の独Bayer(レバークーゼン)が2月28日発表した2012年12月期決算の営業利益(EBIT)は39億6,000万ユーロとなり、前期比で4.6%減少した。同社製避妊薬「Yaz」「Yasmin」の副作用をめ

ネットで化粧品購入、ドイツ人ユーザーの43%に

企業コンサルティング大手A.T. Kearneyがこのほど実施したアンケート調査で、ネット通販を利用して化粧品・ボディケア用品を過去1年間に1回以上、購入した消費者がドイツのネットショップユーザーの43%に上ることが分か

三菱樹脂―建材製造販売拠点を独に設立へ―

三菱樹脂は21日、主に内外装用の建築材として使用されているアルミ樹脂複合板「アルポリック」の製造販売拠点をドイツに設立すると発表した。需要の伸長が見込まれる欧州、トルコ、中央アジア市場の開拓を強化する狙い。 \ フランク

Henkel AG & Co. KGaA―ポーランドのブランド買収―

化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)は20日、英消費財メーカーPZ Cussons Plcからポーランドの洗剤ブランドを買収することで合意したと発表した。成長市場での事業強化戦略の一環としてポーランド、ロシア市場

Evonik Industries AG―4月末にもIPOへ―

化学大手の独Evonik(エッセン)は22日、新規株式公開(IPO)を4月末にも実施すると発表した。出資者のRAG財団とCVCは計10%を手放す考えで、すでに私募を通してその一部を売却した。IPOの試みは今回4度目。これ

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