欧州自動車工業界の動き

Magna Steyr<欧州自動車短信>

カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルのオーストリア子会社マグナ・シュタイヤー はこのほど、オーストリアのグラーツ工場で生産を再開した。

同工場ではメルセデス・ベンツの「Gクラス」を受託生産している。

同紙によると、独自動車大手のアウディ では、ハンガリーのジュール工場でエンジンの生産を再開した。

Ford Motor<欧州自動車短信>

ドイツのザールルイ工場とケルン工場、スペインのバレンシア工場、ルーマニアのクラヨバ工場は3月19日から生産を一時休止している。

3月23日からは英国のブリジェンドとダグナム工場でも生産を休止した。

バレンシア工場は少なくとも4月27日まで生産を休止する予定。

トヨタ、欧州工場でヤリスの生産再開

トヨタ自動車は16日、フランス北部にあるバランシエンヌ工場の生産を4月22日から再開すると発表した。

また、「ヤリス」向けのエンジンや変速機を生産しているポーランドのイェルチ・ラスコビツェ工場とヴァウブジフ工場も4月23日から生産を開始する。

バランシエンヌ工場では通常、3交代制で生産しているが、最初の2週間は、1交代制とする。

英新車登録、3月は44.4%減少 1/2

英自動車工業会(SMMT)は6日、同国の2020年3月の乗用車新車登録が25万4,684台となり、前年同月に比べ44.4%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて販売店が営業を休止したためだ。減少幅は20

自動車生産、生産休止により約150万台減少

欧州自動車工業会(ACEA)は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた自動車工場の生産休止による生産台数の減少が146万5,415台となり、1週間前の120万台から拡大した発表した。同統計には、乗用車、トラック、バン、

FCA、生産再開における対策について労使合意

欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は9日、生産再開における新型コロナウイルス感染拡大防止対策について労働組合と合意したと発表した。イタリア国内の拠点を対象としたもので、FCAの拠点を訪れ

自動車メーカー各社の操業停止措置続く、一部は生産再開の動きも

独ダイムラーはハンガリー中部ケチケメートにあるメルセデスブランドの工場の操業停止措置を4月21日まで延長する。

独アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリアはジュール工場の操業停止措置を4月19日まで延長する。

韓国の現代自動車はチェコ東部のノショヴィツェ工場の操業停止措置を4月9日まで延長する。

「EU内での生産再開に向けた調整を」、自動車業界がメルケル首相に要請

独自動車工業会(VDA)のヒルデガルト・ミュラー会長や自動車大手フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、BMWの社長は1日、アンゲラ・メルケル首相などと電話会談し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて停止している自動車の生産を欧州連合(EU)域内でスムーズに再開できるようにするため政治的な調整を要請した。

ドイツなどが単独で生産を再開しようとしてもイタリアやスペイン製の部品が供給されなければ実現できないことから、少なくともEUレベルで歩調を合わせる必要があるとしている。

VDAのミュラー会長は「このコロナ危機の時でもCO2目標を全面的に支持する」と明言した。

シュコダ自、3Dプリンターを医療用マスク生産に転用

チェコのシュコダ自動車が、プロトタイプ製作用に保有している3Dプリンターを医療用マスク部品の生産に転用する。

生産するのは、チェコ情報科学・ロボティクス・サイバネティクス研究所(CIIRC)とチェコ工科大学(CTUV)が共同で開発した新しいマスク。

シュコダ自は社員の提案を受けて、プロトタイプ製作を中断し、マスク部品の生産に切り替えることにした。

自動車メーカーの対応に差、ロシア政府の外出制限措置延長で

外出制限措置の期限となっている4月末まで生産を見合わせる企業がある一方で、当局の承認を得て工場の操業を再開させるところも出ている。

カリーニングラードに本拠を置くアフトトルは、大統領令の方針に沿い、工場の操業停止を4月末まで延長すると発表した。

トヨタ自動車のサンクトペテルブルク工場も停止期間を4月末まで延長する。

日産、英工場の操業停止を4月末まで継続

日産自動車は2日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施している英サンダーランド工場の操業停止を4月末まで継続すると発表した。

スペイン工場の生産休止も継続する。

日産はスペインの全工場も操業を停止しており、すでに約3,000人の一時解雇を決めた。

フィアット、伊で人工呼吸器の部品生産

欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は3日、イタリアで人工呼吸器の部品の生産を開始したと発表した。

このため、政府はシアレに生産台数を通常の3倍に拡大するよう要請していた。

同社によると、シアレは電磁弁供給が拡大することで、人工呼吸器の生産時間が最大30~50%短縮する見込みという。

英乗用車生産、2月は0.8%減少・通期で110万台弱も

英自動車工業会(SMMT)は3月27日、2020年2月の同国の乗用車生産が12万2,171台となり、前年同月に比べ0.8%減少したと発表した。

SMMTの委託により実施した生産休止の影響に関する調査によると、同国の乗用車生産は2020年末までに約20万台減少する見通し。

SMMTによると、英国の2月の商用車生産は、前年同月比13.6%減の7,980台に減少した。

パリモーターショー、開催中止

パリモーターショーの開催者は3月31日、10月にポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場で予定していた現行形式による同見本市の開催を中止すると発表した。

ただ、メインパートナーと代替ソリューションの可能性を模索している、とも言及したが、詳細は明らかにしていない。

自動車関連では、3月に予定されていたジュネーブモーターショーも開催が中止された。

仏企業、人工呼吸器の生産で協力

仏自動車大手のPSAは3月31日、フランス政府の要請により、仏産業大手4社が人工呼吸器の生産で協力すると発表した。

これを受け4社は、調達や産業化などの専門家30人で構成されるタスクフォースを結成し、医療機器を製造するエア・リキード・メディカル・システムズ(ALMS)の人工呼吸器を増産するアクションプランを検討した。

PSAでは、ボランティアの従業員50人以上が参加してパリ近郊のポアシー工場で人工呼吸器の部品を生産する。

欧州フォード、感染予防の保守サービス「ノータッチ」を全欧で展開

車両をオーナーに返却する前に車内を完全に消毒するとともに、サービススタッフとオーナーが接触を避けることで、ウイルスに感染するリスクを下げる。

ドイツフォードはディーラーでの販売サービスを停止したものの、車両の修理・メンテナンスサービスは欧州全土で継続している。

「ノータッチ」サービスは欧州の新型コロナウイルス感染の震源地であるイタリアで開始され、すでに全欧州に拡大している。

独オペル、新型コロナで営業停止の国内ディーラーを支援

仏自動車大手PSAの独子会社オペルは3月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて営業を停止している国内の販売ディーラー向けに包括的な支援策を発表した。

ディーラーの担当者並びにオペルバンクと連携して策定したもので、ディーラーの販売能力を維持し、競争力を高めることを目的とする。

オペルの国内ディーラーは政府による営業規制措置を受けて販売業務を停止している。

蘭DAF、電動ゴミ収集車を実証試験

蘭商用車大手DAFは3月20日、同国の廃棄物処理会社ROVAの下でDAFの電動ゴミ収集車「CFエレクトリック 6×2」の実証試験を開始した発表した。

同モデルは、蘭VDLが製造した電動の廃棄物回収装置を採用しており、収集車の電気駆動システムもVDL製を採用している。

同モデルではその際、約30分の充電時間で電池容量の最大80%までを充電することができる。

露でも自動車メーカーが相次ぎ操業停止、新型コロナ拡大で

独フォルクスワーゲン(VW)や仏PSAも3月末から同国工場の生産を停止する予定だ。

ボルボ・トラックは4月13日から30日までの約2週間、工場の操業を停止する。

VWも国内2工場について、3月30日から4月10日まで生産を中断する予定だ。

PSA、カルーガ工場での生産を停止

仏PSAと三菱自動車がロシア・カルーガ州で合弁運営するPSMAルスが、PSAの3ブランドの乗用車生産を4月1日から一時停止する。

カルーガ州のウラディスラフ・シャプシャ知事によると、欧州から調達する部品が不足している。

「ロシアを含め、世界中で新型コロナウイルスをめぐる状況が悪化し、欧州における主要メーカーの工場休業、世界からの部品供給のストップを招いている。これらの事実を考慮し、従業員の健康を守るためにも、ロシア政府の推奨する管理対策に沿って休止を決定した」と説明し、必要であれば計画を再検討すると予告していた。

仏ルノーのトルコ合弁が工場閉鎖

仏自動車大手ルノーのトルコ合弁会社オヤック・ルノーは25日、同国北西部のブルサにある生産拠点を閉鎖すると発表した。

再開時期は親会社ルノーの方針に従い、トルコ政府の決定や世界の情勢を踏まえて判断するとしている。

オヤック・ルノーは1969年に設立された。

韓国タイヤ大手ハンコック、ハンガリー工場を一時閉鎖

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、顧客である欧州の自動車メーカーが相次いで生産を中断しているため。

ラーツァルマーシュ工場は2007年開設で、ハンコックが欧州で操業する唯一の生産拠点。

乗用車、SUV、バン、小型トラック向けに約900種のタイヤを生産する。

今年の英自動車生産、コロナ危機で18%減少=業界団体

英自動車工業会(SMMT)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2019年の国内の生産台数が前年比で18%減少し、110万台を割り込むとの試算を示した。

コロナ危機が長期化すれば、さらに落ち込むと懸念している。

英国では日産、ジャガー・ランドローバーをはじめとする自動車メーカーの全工場が、新型コロナ対応で生産を停止しており、再開の目途は立っていない。

欧州商用車販売、2月は6.2%減少 1/5

2月の主要国の登録台数は、フランス(1.6%増)が前年同月を上回ったものの、ドイツ(7.6%減)、スペイン(5.9%減)、イタリア(4.0%減)は減少した。

3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比18.2%減の2万2,095台と大幅な2ケタの減少となった。

16トン以上の大型トラックは前年同月比19.3%減の1万8,101台だった。

独トレイトン、生産休止・縮小

トレイトン傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは、3月25日からすべての欧州工場で生産を休止する。

ミュンヘン工場は3月19日から生産を休止している。

トレイトン傘下のブランドの南米工場は、これまでのところ生産を継続している。

JLR、英国工場の生産休止

状況を見極めた上で4月20日の週に生産を再開する意向を示している。

インドとブラジルの工場は、現時点では生産を継続しているとした。

また、中国の合弁工場は2月24日の週に生産を再開している。

ブガッティ、仏工場の生産休止

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は20日、傘下のブガッティが同日から仏北東部のモルスアイム工場の生産を休止すると発表した。

モルスアイム工場では、ハイパースポーツカーを生産している。

VW傘下の英高級車メーカー、ベントレー・モーターズも、3月20日から英クルー工場の生産を4週間、休止すると発表した。

伊ブレンボの高性能セラミックブレーキ、フォードのレースカーに採用

伊ブレーキシステム大手のブレンボは17日、モータースポーツ向けの高性能カーボンセラミックブレーキディスク「DYATOM」を発表した。

また、装置自体も小型化しており、同サイズのディスクと比べ高い制動力を発揮する。

ブレンボは42年間におよぶレース参戦のノウハウを活かしてDYATOMを開発した。

ボルボ・カーズ、新型コロナ対策で米・ベルギー・スウェーデン工場を一時閉鎖

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは20日、新型コロナウイルスの感染拡大への対応策として、欧州および米国の拠点で生産の一時休止やテレワークの導入を進めていくと発表した。

ベルギーのヘント工場を4月5日まで閉鎖するほか、スウェーデンのトルスランダ、スコブデ、オロフストロムおよび米サウスカロライナ州の工場で3月26日から4月14日まで操業を停止する。

また、ヘント工場とスウェーデン・ヨーテボリ本社の事務系従業員は3月26日からテレワーク勤務となる。

自動車・部品メーカー、医療用品を生産=独紙

同紙によると、独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3月初めから中国でマスクを生産している。

中国では、新型コロナウイルスの感染が確認されて以降、従業員のマスク着用が義務化されたためで、マスクを着用しないと生産を停止しなければならない。

独バイエルン州の自動車部品メーカー、ツェッテル・オートモーティブは、州政府の委託を受け、マスクを生産する。

車工場の操業停止が拡大、サプライヤーにも波及

工場の操業を一時的に停止する自動車メーカーが一段と増えてきた。

サプライチェーンの寸断や需要の減少を受けた措置で、独ダイムラーは17日、今週から差し当たり2週間、欧州の工場の多くを停止すると発表。

こうした状況を受けてサプライヤー大手の独ボッシュとZFフリードリヒスハーフェンは18日、一部工場で生産を一時停止することをそれぞれ明らかにした。

トレイトン―欧州工場を一時閉鎖―

フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトン(ミュンヘン)は19日、欧州の複数の工場を一時的に閉鎖すると発表した。

スウェーデン子会社のスカニアでは25日から差し当たり2週間、欧州の全工場を停止する。

ドイツ以外の欧州工場では操業時間を短縮する。

独BMW、ハンガリー工場新設計画に変更なし

独高級乗用車大手のBMWは、ハンガリーのデブレツェンにおける新工場設置計画を継続する方針を確認した。

BMWはデブレツェン工場について「長期的な投資と位置付けており、一次的な危機で計画を中止することはない」と明確にコメントした。

同社は2008~09年の金融危機下でケチケメート工場の投資を決め、計画通り2012年に操業を開始した。

トルコの自動車3社、工場操業を継続

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて自動車メーカーに生産の一時停止の動きが広がる中、トルコに拠点を置く自動車3社は18日、相次いで声明を発表し、現時点で生産を中断する予定はないことを明らかにした。

今後予測されるリスクについてもサプライヤーおよび当局との間で連絡を取り合い対応するとしている。

伊フィアットとコチ財閥の合弁会社トファシュも、ブルサにある工場の操業を継続していると発表した。

自動車メーカー各社、中東欧の工場を軒並み停止

韓国の現代自動車はチェコ東部のノショヴィツェ工場を、起亜自動車はスロバキア北東部のジリナ工場を23日から4月3日までの予定で一時停止する。

仏ルノーのルーマニア子会社ダチアは中南部にあるミオヴェニ工場を19日から4月5日まで停止する。

米フォードもルーマニア南部のクラヨバ工場を19日から4月5日まで停止する。

2月のEU新車販売7.4%減、2カ月連続で低迷

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(マルタを除く26カ国)の2月の新車販売(登録)台数は95万7,052台となり、前年同月から7.4%減少した。

欧米の主要メーカーで販売が伸びたのはBMWだけ。

日本勢はトヨタがレクサスの販売好調に支えられ、11.5%増と健闘したが、日産が6.6%、マツダが30.2%、三菱が3.4%、ホンダが29.5%の幅で落ち込んだ。

新型コロナで欧州自動車生産がほぼストップ、休止長期化も

フォルクスワーゲン(VW)は17日、欧州各地の工場とグループ傘下の部品工場の操業を一時停止すると発表した。

同社はすでにフランスとポルトガルの工場で操業を停止しており、欧州のほぼすべての工場で生産がストップする。

グループPSAも同日、欧州にある15工場すべての操業を27日まで休止すると発表した。

欧州自動車メーカー、相次いで生産休止

仏ルノーも欧州全域の工場の生産を休止する。

18日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ルノーは16日にフランス国内の工場の生産を停止していたが、他の欧州工場についても一時閉鎖を決定した。

モロッコにある2工場も19日に、傘下の低価格車ブランド「ダチア」のモデルを生産するルーマニア工場も19日に生産を停止した。

独自動車大手なども生産休止

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は17日、欧州工場の生産を段階的に停止すると発表した。

VW傘下のポルシェは18日、ツッフェンハウゼンの旗艦工場とドイツのライプチヒ工場の生産を3月21日から閉鎖すると発表した。

同社のオリバー・ツィプセ社長は18日、「今日から欧州の自動車工場と南アフリカのロスリン工場の生産を休止する。生産休止は差し当たり、4月19日までを計画している」と発表した。

トヨタ、日産も欧州工場の生産停止

トヨタの欧州統括会社であるトヨタ・モーターヨーロッパ(TME)は18日、欧州工場の大部分で生産を停止すると発表した。

18日から段階的に生産を停止する。

日産自動車の欧州法人は17日、英国のサンダーランド工場の生産を17日から差し当たり同週末まで停止すると発表した。

オランダ、日中の高速道路の最高速度を時速100kmに制限

オランダで16日朝から、国内全域のすべての高速道路を対象に、日中の最高速度が時速100キロメートルに制限された。

午後19時から早朝6時までは、従来の高速道路の制限速度である時速120キロメートルまたは時速130キロメートル(オランダの高速道路の全長の約半分が対象)が適用される。

なお、オランダではこれまでも最高速度が時速100キロメートルに制限されていた区間もあった。

EU新車販売、2月は7.4%減少 1/2

欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表した欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2020年2月の新車販売(登録)は、95万7,052台となり、前年同月に比べ比7.4%減少した。

ブランド別では、最大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループが前年同月に比べ5.3%減少した。

EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の2月の新車登録は、前年同月比7.2%減の106万6,794台だった。

OMV<欧州自動車短信>

オーストリア石油・ガス大手OMVは12日、ドイツ国内にあるガソリンスタンド(287か所)を売却する計画であると発表した。

売却する理由は、オーストリアの樹脂部品メーカー、ボレアリスの買収(買収金額42億ユーロ)が財政を圧迫しているため。

売却先、売却額などの詳細は明らかにしていない。

ボルボ・カーズ、CO2削減で物流業務を鉄道輸送に

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは16日、CO2削減のため、工場から出荷する完成車の輸送をトラックから鉄道に切り替えていくと発表した。

例として、ベルギーのヘント工場とイタリア北部にある車両保管ヤードの間を鉄道輸送にしたところ、CO2排出量が75%削減された。

現在、中国では国内工場からベルギーのヘント港向けに鉄道輸送を週2便活用している。

独コンチネンタル子会社ヴィテスコ、ディーゼル向け電気加熱触媒を大口受注

48ボルトのマイルドハイブリッド(MHV)システムを搭載する2つのバンモデルに採用されるもので、「EMICAT」ブランドで展開する同技術を2022年後半にかけて供給する。

「EMICAT」は触媒コンバーターを迅速に加熱することで触媒の暖気時間を短縮し、排ガス後処理の効率を高める。

加熱に必要なエネルギーはMHVシステムにより回収・蓄積したものを再利用する。

2019年 1/2

オーストリアにおける2019年の中古車の登録台数は106万7,994台で、前年からほぼ横ばい(0.1%減)だった。

乗用車の中古車登録台数は、前年比0.3%減の87万2,043台だった。

上位ブランドでは、アウディ(前年比3.4%増)、BMW(2.1%増)、メルセデスベンツ(3.3%増)、シュコダ(10.1%増)、セアト(4.1%増)などで登録台数が前年に比べ増えている。

ベラルーシ政府、EV普及策を導入

EV購入や充電設備の設置に対する優遇措置を導入し、国際的な電動化の流れに乗る狙い。

また、並行して実施しているEVの国内生産推進策との相乗効果で、EV生産業界の成長を強力に後押ししたい意向だ。

ユーリ・チェボタル副経済相によると、EV普及奨励に向けた大統領令は、(1)EV購入者に対する優遇措置(2)企業による充電設備の購入・設置に対する優遇措置(3)充電設備網の拡大を促進する措置――を含む。

独メルセデスベンツ、ハンガリーにプレス工場新設

独ダイムラーの高級乗用車事業メルセデスベンツ・カーズが、ハンガリーのケチケメート拠点にプレス工場を新設する。

メルセデスベンツはまた、プレス工場の稼働する22年までに、ハンガリー拠点の二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロとする目標だ。

メルセデスベンツは2008年に、12年からケチケメートで「Bクラス」を生産すると発表。

VWやPSAなど、中東欧の工場操業を停止

スロバキア政府は16日、独フォルクスワーゲン(VW)が数日内に同国のブラチスラバ、マルティン、ストゥパヴァの3工場の操業を停止すると発表した。

フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)はポーランドのティヒ工場とセルビアのクラグイエヴァツ工場で休業する。

スロバキアにある起亜自動車のジリナ工場と、ジャガー・ランドローバー(JLR)のニトラ工場、チェコのTPCA、シュコダ自動車、現代自動車については16日時点で操業停止の情報はない。

フィアットの伊工場、新型コロナで一部が稼働休止

欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11日、新型コロナウイルスの感染が急速に広がっているイタリアの一部工場の稼働を一時的に休止すると発表した。

また、今後は同国内での生産を縮小することも明らかにした。

同日から14日まで生産を休止する。

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