ドイツ電力業界の動き

DBカーゴ―国内水素輸送の20%を分担―

ドイツ鉄道(DB)の鉄道貨物子会社DBカーゴは22日、国内の水素輸送の20%を引き受けることが可能だとの見解を発表した。将来の水素輸送の中核を担うパイプライン網は最終的な構築に数十年を要することから、鉄道は長期の渡って大 […]

日本板硝子―独工場で太陽光発電設備を稼働―

日本板硝子は26日、ドイツ東部のアーケン工場内で太陽光発電設備を5月に稼働させたと発表した。エネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けた取り組みの一環。同社は2050年までの炭素中立達成に向け、温室効果ガス

独電機業界、輸出は増加続く

独電気電子工業会(ZVEI)が19日に発表した同国の4月の電機製品輸出高は190億ユーロとなり、前年同月を7.0%上回った。業界の新規受注は3月以降、減少が続いているものの、潤沢な受注残を背景に輸出は高い伸びが続いている

エーオン―電力・ガス料金引き下げ―

独エネルギー大手エーオンは5月31日、国内の一般向け料金を9月1日付で引き下げると発表した。卸売価格が大幅に低下したことを受けた措置。値下げ幅は電力で平均18%、天然ガスで同28%に上る。特別契約顧客向けの料金も引き下げ

ナミビアの巨大グリーン水素プロジェクトを独社などが受注

独再生可能エネルギー企業エネルトラーク(Enertrag)と英インフラ開発企業ニコラス・ホールディングスがナミビアに設立した合弁会社ハイフン・ハイドロジョン・エナジーは26日、ナミビアで計画されている巨大グリーン水素プロ

バイエル―「グリーン蒸気」を投入へ―

製薬大手のバイエルは22日、ドイツ西部のベルクカーメンにある拠点がエネルギー大手のエーオンから「グリーン蒸気」の供給を受けることで合意したと発表した。2030年までに炭素中立を実現する目標の実現に向けた取り組みの一環とし

洋上風力発電と海底送電で独・バルト3国が協業

ドイツとバルト3国の送電事業者は9日、バルト海での洋上風力発電と送電の分野で協業合意した。欧州の炭素中立実現とエネルギー安全保障に寄与するとしている。同様の取り決めは北海でも欧州9カ国が4月下旬に行った。国際協力の動きが

洋上風力発電と海底送電で独・バルト3国が協業

●欧州の炭素中立実現とエネルギー安全保障に寄与する試み ●投資額は風力発電パークを除き50億ユーロと見積もられている ドイツとバルト3国の送電事業者は9日、バルト海での洋上風力発電と送電の分野で協業合意した。欧州の炭素中

ユニパー―1-3月期に黒字転換、スポット価格低下で―

エネルギー大手の独ユニパーが4日発表した2023年1-3月期(第1四半期)決算の純損益は67億3,000万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(31億100万ユーロ)から大幅に好転した。エネルギーの調達価格が低下したほか、

独BMW、スマート充電サービスで独E.ONと提携

独自動車大手のBMWグループは5月2日、独電力大手のE.ONと提携し、電気自動車とスマートホームを連携したインテリジェントな充電サービス「コネクテッド・ホーム・チャージング」を欧州市場で提供する計画を発表した。 当該サー

北海の風力発電容量を50年までに10倍へ、欧州9カ国が合意

ドイツを含む欧州9カ国の首脳は24日、ベルギーのオーステンデ港で会談し、北海の洋上風力発電能力を大幅に拡大することで合意した。炭素中立の実現に向け二酸化炭素(CO2)の排出削減を進めるとともに、欧州のエネルギー自給を高め

テネット―交直変換所をシーメンスEなどに発注―

送電大手の蘭テネットは20日、北海の洋上風力発電パーク3カ所を陸上の送電網と連結するプロジェクトに絡んで、洋上・陸上の交直交換所と関連インフラを独シーメンス・エナジー(SE)と西ドラガドス・オフショアの企業連合に発注した

「原発廃止を電力輸入と火力発電で相殺」=調査会社予測

原子力発電を全廃したドイツはそれに伴う電力供給の穴を国外からの輸入と国内の火力発電拡大で相殺する――との見方が浮上している。英市場調査会社ICISの試算をもとに21日付『ヴェルト』紙が報じた。 ドイツでは残存原発3基の稼

エネルギー消費量が1990年以来の低水準に

エネルギー関連の統計データを収集・作成する民間団体AGEBが17日発表したドイツ国内の2022年のエネルギー消費量は前年比5.4%減1万1,769ペタジュール(PJ)となり、1990年以来の低水準に落ち込んだ。気温が比較

ノルディック―グリーン水素事業に参入―

陸上風力発電用のタービンを手がける独ノルディックは3月31日、グリーン水素分野の合弁会社2社を設立したと発表した。風力タービン市場は競争が厳しいことから、安定した経営を保てるようにするため、将来性の高い水素事業に参入する

EnBW―北海に風力発電パーク建設、助成措置を不利用―

独エネルギー大手EnBWは23日、北海のドイツ海域に新たな風力発電パーク「へ・ドライト(He Dreiht)」を建設する計画を正式決定したと発表した。ヘ・ドライトは再生可能エネルギー電力の買い取り価格制度を利用せずに運営

消費者の9割が暖房使用を抑制

ドイツの消費者の90%が今冬に暖房の使用を抑制したことが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。節約を行いやすくするために、暖房のエネルギー消費量をリアルタイムで表示するデジタルメーターを利用したい

電動車用充電ケーブル数が1年で35%増加

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は14日、国内の公共の電動車用充電ケーブル数(チャージングポイント)が1月1日時点で8万541本となり、前年同日から35%増加したと発表した。出力150キロワット(kW)以上の急速充

独社がモーリタニアでグリーン水素プロジェクト、欧州に輸出

エネルギー分野のプロジェクト開発を手がける独コンユンクタは9日、同社が参加する国際コンソーシアムがモーリタニアにグリーン水素プラントを設置することで同国政府と基本合意したと発表した。モーリタニアはグリーン水素製造の有力国

ロシア産原油輸入量が1月は実質ゼロに、EUの制裁で

ドイツ連邦統計局は13日、ロシア産原油の輸入量が1月は3,500トンとなり、前年同月(280万トン)比で99.9%縮小したと発表した。欧州連合(EU)のロシア制裁が反映されている。輸入した3,500トンもすべて、他のEU

北海の送電線を相互連結、電力の安定供給や効率利用に向け

ドイツ連邦経済・気候省は2月27日、北海の洋上風力発電パークと陸地を結ぶ送電線を相互に連結するプロジェクト案を公表した。欧州の電力供給の安定性を高めるほか、送電線の利用効率を高め、電力料金の低下や温室効果ガスの排出削減に

ベルギーから独への天然ガス輸送能力倍増、将来は水素も

ドイツのオーラフ・ショルツ首相は14日、ベルギー北部のゼーブルッヘ港で同国のアレクサンダー・デクロー首相と会談し、ベルギーからドイツへの天然ガス輸送能力を拡大することで合意した。デクロー氏は輸送能力を2倍に拡大すると明言

ユニパー―UAEの原油加工・船舶用燃料販売事業を売却―

エネルギー大手の独ユニパーは16日、アラブ首長国連邦(UAE)の原油加工・船舶用燃料販売事業(ユニパー・エナジーDMCC)を、現地のコモディティ取引会社モントフォルト・グループとドバイ首長のプライベートオフィスからなるコ

三菱商事―燃料アンモニア分野で独RWEなどと戦略協業―

三菱商事は8日、独エネルギー大手RWE、韓国の化学大手ロッテケミカルとアジア、欧州、米国地域で大規模かつ安定的な燃料アンモニアのサプライチェーン構築に向け戦略的アライアンスを組むことで合意したと発表した。その一環として米

テネット―独事業売却に向け政府と交渉へ―

蘭国有送電網大手テネットは10日、ドイツ事業を同国政府に完全売却する方向で交渉する意向を表明した。再生可能エネルギー電力の増加に伴う送電網拡充の投資資金を捻出できないことから、独事業から撤退する意向だ。ドイツ政府はテネッ

今年の気温が低くても秋のガス備蓄率は100%に

欧州の気温が今年、低水準になったとしてもドイツの今秋の天然ガス備蓄率は100%に達し、法定水準を確保できる見通しだ。天然ガスと水素の貯蔵事業者が加盟するドイツの業界団体エネルギー貯蔵イニシアチブ(INES)が9日明らかに

1日時点のガス備蓄率、許容下限の2倍に

ドイツ連邦ネットワーク庁は2日、国内の天然ガス備蓄率が1日時点で78.6%だったことを明らかにした。法律で定められた同日の許容下限(40%)の約2倍という高い水準で、同庁は「この冬にガス不足状況に陥ることはほぼあり得ない

独豪が気候保護分野でも協力へ

ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候保護相とオーストラリアのクリス・ボウエン気候保護・エネルギー相は1月27日、気候保護分野でパートナーシップを締結することで合意した。エネルギー分野のパートナーシップを両分野のパートナ

HH2E―独東部にグリーン水素工場建設―

独グリーンエネルギー企業HH2Eは1月26日、独東部のボルナにグリーン水素工場を建設する計画を明らかにした。HH2Eは先ごろ、同国北東部のルブミンにグリーン水素工場を設置すると発表したばかり。2030年までに国内の生産能

RWE―電力価格高騰で純益が2倍以上に―

エネルギー大手の独RWEは1月25日、2022年12月期の純利益が前期(15億5,400万ユーロ)の2倍強の32億2,800万ユーロ(暫定値)に拡大したことを明らかにした。ロシアのウクライナ進攻に絡んで電力価格が高騰した

ヴィンタースハル―ロシアから全面撤退―

独化学大手BASFの天然ガス・石油子会社ヴィンタースハル・デーエーアーは17日、ロシア事業からの全面撤退方針を発表した。現地合弁会社の所有権を事実上、はく奪されたことを受けた措置。これに伴い2022年10-12月期(第4

独ヴィンタースハル、ロシアから全面撤退

●同社はガスプロム向け販売を過去の割安価格に引き下げられた ●現地資産を「プーチンは簡単に奪い取った」=メーレン社長 独化学大手BASFの天然ガス・石油子会社ヴィンタースハル・デーエーアーは17日、ロシア事業からの全面撤

23~24年冬もガス備蓄は高水準に

ドイツの天然ガス備蓄率は2023~24年冬季も法律で定められた高水準を達成できる見通しだ。22~23年冬のガス消費量がこれまでのところ極めて少なく、暖房シーズン終了後の今春時点の備蓄率が高い水準を維持すると見込まれること

ユニパー―国有化が完了―

ドイツ政府は12月22日、ロシアの天然ガス供給削減・停止で経営が悪化したエネルギー大手ユニパーへの出資手続きが完了したと発表した。臨時株主総会と欧州連合(EU)欧州委員会の承認を受けたことから、同社を国有化。天然ガスの国

RWE―水素分野で同業エクイノールと戦略協業―

エネルギー大手の独RWEは5日、ノルウェー同業エクイノールと水素分野で戦略パートナーシップを締結したと発表した。独・欧州の脱炭素化を促進するとともに、エネルギー安定供給を確保する狙い。 エクイノールはまず、天然ガスを原料

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