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2015/6/26

企業情報 - 自動車メーカー

GAZ、国外自動車メーカーと受託生産について協議

この記事の要約

ロシア商用車大手のGAZは国外自動車メーカー6~7社と受託生産向けて協議しているもようだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)がロシア事業を大幅に見直し、GAZに委託していたシボレーモデルの生産中止を決めたため、他のメーカーか […]

ロシア商用車大手のGAZは国外自動車メーカー6~7社と受託生産向けて協議しているもようだ。米ゼネラル・モーターズ(GM)がロシア事業を大幅に見直し、GAZに委託していたシボレーモデルの生産中止を決めたため、他のメーカーからの受注により工場の稼働率を改善する意向だ。GAZのジークフリート・ヴォルフ取締役会議長がサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(6月18~20日)で明らかにしたもので、2~3カ月以内に最終決定する見通しという。19日付のロイター通信が報じた。

GAZは2011年からニージニーノブゴロド工場でシボレーモデルを受託生産していたが、GMは今年3月、シボレーブランドの量産モデルとオペルブランドを2015年12月までにロシア市場から撤退させると発表した。

GAZは独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループとダイムラーのモデルも受託生産している。ロイター通信によると、ヴォルフ取締役会議長は両社について、「差し当たりは極めて安定しているが、乗用車販売市場の低迷がさらに悪化すれば両社も完全に安全ではない」と述べ、慎重な姿勢を示している。同社は乗用車で20万台以上の生産能力を持っているが、VWからの2014年の受託生産は7万5,000台にとどまっているという。

ヴォルフ取締役会議長によると、中国メーカーも関心を寄せているという。ただ、具体的な企業名については言及を控えた。

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