ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は8日、2015年通期の国内新車(乗用車・小型商用車)販売が前年比36%減の155万台にとどまる見通しと発表、年初予想(前年比24%減の189万台)を大幅に下方修正した。残り6カ月も消極的な販売市場が続くと予想している。
AEBが同日発表した2015年6月の国内新車販売は14万161台となり、前年同月に比べ29.7%減少した。減少幅は2月以降(40%前後)と比べるとやや改善している。1~6月の累計は前年比36.4%減の78万2,094台だった。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は6月の減少幅改善について、「安心する理由はかけらもない」としながらも、金利引き下げや自動車買い替え奨励制度といった政府支援がなければ問題はさらに悪化していただろうと述べ、政府支援が一定の効果を上げているとの見解を示している。