欧州議会は11日の本会議で、台湾の市民がEUを旅行する際のビザ(査証)取得義務を免除することを賛成多数で承認した。90日以内の短期滞在であれば、バスポートだけでEU域内に入り、各加盟国を訪れることができるようになる。ビザ免除はEU閣僚理事会の承認を経て、年内または2011年初めに実施される見通しだ。
\すでにEUでは英国、アイルランドが台湾市民にビザを免除している。規制緩和により他のEU加盟国および「シェンゲン協定」に加盟するノルウェー、アイスランド、スイスを加えた欧州30カ国にビザなしで渡航できるようになる。
\一方、台湾は現在、大部分のEU加盟国に対してビザを免除しているが、ブルガリア、ルーマニア、キプロスの3カ国については対象外としている。台湾政府は同日朝、同3カ国へのビザ免除を決定。これを受けて欧州議会は、欧州委員会が7月に提案した台湾へのビザ免除を承認した。
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