2011/8/1

欧州ビジネスウオッチ

フィアット、クライスラーと経営体制統合

この記事の要約

伊自動車大手フィアットは7月28日、経営権を取得した米クライスラーと経営体制を統合すると発表した。経営統合の効果を生かすための再編で、22名からなる共同経営チームを発足させ、欧州・アフリカ・中東と北米、アジア、中南米の4 […]

伊自動車大手フィアットは7月28日、経営権を取得した米クライスラーと経営体制を統合すると発表した。経営統合の効果を生かすための再編で、22名からなる共同経営チームを発足させ、欧州・アフリカ・中東と北米、アジア、中南米の4地域に分けて事業を統括する。新体制は9月1日から始動する。

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フィアット、クライスラーの最高経営責任者(CEO)を務めるフィアット出身のマルキオンネ氏は現職にとどまり、共同経営チームを率いる。同チームにはフィアットが13人、クライスラーが9人を派遣する。

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北米事業の最高業務責任者(COO)はマルキオンネ氏が兼務。欧州・アフリカ・中東事業はフィアット幹部のジャンニ・コーダ氏、中南米事業は同クレドルヴィーニョ・ベリーニ氏、アジア事業はクライスラーの幹部マイク・マンリー氏がCOOとなる。

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フィアットは2009年、経営危機に直面していたクライスラーに20%を出資。その後に株式を買い増し、先ごろ持ち株比率を53.5%に引き上げた。

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