2011/10/3

競争法

三菱電機・東芝が欧州裁に上訴、送電設備カルテル問題で

この記事の要約

三菱電機と東芝は9月26日、両社が送電設備のカルテルに参加したと認定した欧州司法裁判所の判決を不服とし、上訴したことを明らかにした。\ EUの欧州委員会は2007年1月、三菱電機、東芝、日立製作所、富士電機ホールディング […]

三菱電機と東芝は9月26日、両社が送電設備のカルテルに参加したと認定した欧州司法裁判所の判決を不服とし、上訴したことを明らかにした。

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EUの欧州委員会は2007年1月、三菱電機、東芝、日立製作所、富士電機ホールディングス、日本AEパワーシステムズを含む10社に対して、発電所などの送電量を制御するガス絶縁開閉装置(GIS)の販売でカルテルを結んでいたとして、総額7億5,071万ユーロの制裁支払いを命令した。これに対して三菱電機と東芝は、カルテルの事実はなかったとして、制裁命令取り消しを求めて提訴。欧州裁の一般裁判所は今年7月、制裁命令に関しては金額算定に誤りがあったとして無効としたものの、カルテルへの関与はあったと判断していた。

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三菱電機は声明で、カルテル関与について「当社の事実認識と異なる」として、上訴を決めたとしている。

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