欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は9日、欧州議会の経済金融委員会の公聴会で、「現在の危機を軽減するための行動を引き続き模索していく」と述べ、追加利下げに踏み切る用意があることを明らかにした。
\ECBは5日の定例政策理事会で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を0.25ポイント引き下げ、史上最低水準となる年0.75%に引き下げることを決めたばかり。しかし、ユーロ圏の景気悪化は深刻で、ゼロ金利政策を導入した日米と比べて金融緩和の余地が残っていることから、さらなる利下げを求める声が強まっている。
\ドラギ総裁は今後の金利政策に関する質問に対して、「状況やデータ、動向を見守らなければならない。その上で、次回の理事会で、次にいかなる行動をとるかを決定する」と述べ、今後の景気動向を精査した上で、必要と判断すれば追加利下げに応じる姿勢を示した。
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