2012/9/10

欧州ビジネスウオッチ

プジョー、仏主要株価指数から除外

この記事の要約

パリの証券取引所を運営するNYSEユーロネクストは6日、経営不振で株価が急落している仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンをフランスの主要株価指数であるCAC40の構成銘柄から除外すると発表した。代わって仏・ベルギー資 […]

パリの証券取引所を運営するNYSEユーロネクストは6日、経営不振で株価が急落している仏自動車最大手のPSAプジョーシトロエンをフランスの主要株価指数であるCAC40の構成銘柄から除外すると発表した。代わって仏・ベルギー資本の化学大手ソルベイが採用される。9月24日付で実施する。

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プジョーは販売台数で欧州2位の自動車メーカー。CAC40が創設された1987年以来、常に同指数の構成銘柄となってきた。しかし、フランスのほか主要市場であるイタリア、スペインでの販売が信用不安による景気悪化の影響で低迷し、今年上期に8億1,900万ユーロの赤字を計上。過去1年間で株価は60%以上も下落し、時価総額は21億ユーロと、CAC40を構成する40社全体の0.2%にとどまっている。このため、CAC40から外されることになった。

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プジョーは経営悪化により、7月に従業員8,000人の削減を発表。パリ郊外にあるオルネー工場の閉鎖も決めた。CAC40から除外されることで資金調達力が大きく低下し、経営が一段と厳しい状況に追い込まれる。

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