ドイツのIfo経済研究所が23日発表した11月の独企業景況感指数(2005年=100)は101.4となり、前月の100.0から1.4ポイント上昇した。同指数の改善は7カ月ぶり。事業の現状判断と今後の見通しがともに上向いており、Ifoのハンスベルナー・ジン所長は「ドイツ経済はユーロ危機の重圧に持ちこたえている」との見方を示した。
\事業の現状判断を示す指数は前月の107.2から108.1へと0.9ポイント上昇し、5カ月ぶりに改善した。今後6カ月の見通しを示す期待指数は指標である100を6カ月連続で下回ったものの、前月の93.2から95.2へと2ポイント上昇。7カ月ぶりに好転した。
\景況感は調査対象のすべての業界で上向いた。製造業と卸売業、建設業は現状判断と期待指数がともに改善。小売も現状判断がやや落ち込んだものの、期待指数は大きく上昇した。製造業の輸出見通しは4カ月ぶりに改善している。
\