2012/12/3

環境・通信・その他

牛乳価格下落で酪農家が抗議行動、EUの生産割当制度を批判

この記事の要約

EU本部があるベルギーの首都ブリュッセルで11 月26日、牛乳の価格が不当に低く抑えられていると主張する酪農家がEUの農業政策を批判する大規模な抗議行動を展開した。ベルギー国内のほかフランス、ドイツ、オランダなどから集ま […]

EU本部があるベルギーの首都ブリュッセルで11 月26日、牛乳の価格が不当に低く抑えられていると主張する酪農家がEUの農業政策を批判する大規模な抗議行動を展開した。ベルギー国内のほかフランス、ドイツ、オランダなどから集まったデモ参加者は、EUによる過剰な生産割り当てによって経営が成り立たなくなっていると主張。欧州委員会の建物にホースで牛乳を散布するなどの抗議活動を行った。

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EUは価格の安定を図るため、国ごとに牛乳の生産量を割り当てる制度を導入しているが、過剰な割り当てのために生産コストが販売価格を上回るケースが増えており、多くの国で経営難に陥る酪農家が続出している。

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ドイツに本部を置く生産者団体の呼びかけに応じ、トラクター約1,000台などでブリュッセルに乗り込んだ約2,500人のデモ参加者は、 EUの農業政策が恒常的な価格の下落を招き、酪農家の生活を脅かしているなどと批判。タイヤを焼くなど過激な行動をとった一部参加者が、警察官と衝突する騒ぎに発展した。

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