2013/4/15

競争法

欧州委がマスターカードを調査、決済手数料を再度問題視

この記事の要約

欧州委員会は9日、クレジットカード大手の米マスターカードが決済手数料の徴収でEU競争法に違反している疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。\ 調査対象となるのは、決済代行銀行がカード発行銀行に支払う手数料。 […]

欧州委員会は9日、クレジットカード大手の米マスターカードが決済手数料の徴収でEU競争法に違反している疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。

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調査対象となるのは、決済代行銀行がカード発行銀行に支払う手数料。欧州委は2007年、同手数料を実際には加盟店が負担しており、結果的に商品価格に上乗せされて消費者に不当な負担を強いているとして廃止を命じた経緯がある。ただ、これはEU加盟国およびノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドからなる欧州経済地域(EEA)内での買い物に限られている。

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欧州委は今回、マスターカードがEEA外に居住するカード会員によるEEA内での買い物の際に決済手数料を徴収していることについても問題視し、調査を進める。

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