2013/4/22

総合 –EUウオッチャー

EUが対ギリシャ追加融資を実施へ、5月に28億ユーロ

この記事の要約

欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)は15日、債務危機に直面するギリシャ政府と追加融資について合意したと発表した。条件となっている財政再建が軌道に乗っていると認定したもので、ユーロ圏は28億ユーロに […]

欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)は15日、債務危機に直面するギリシャ政府と追加融資について合意したと発表した。条件となっている財政再建が軌道に乗っていると認定したもので、ユーロ圏は28億ユーロに上る次回を5月に実施する。

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追加融資はEUとIMFが昨年3月に決めた対ギリシャ第2次支援(総額約1,300億ユーロ)の一部。EUは12月、総額491億ユーロの融資を3月末までに実施することで合意したが、28億ユーロについてはギリシャが約束した財政再建策に関する最新の進捗状況を検証した上で実施することになっていた。

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「トロイカ」と呼ばれる欧州委、ECB、IMFの合同調査団が15日発表した声明によると、ギリシャでは公務員削減、徴税強化などの財政再建策が順調に進んでおり、財政再建計画は3月末までの目標を達成できる見通し。今年のプライマリー・バランス(基礎的財政収支)均衡化を含む2013、14年の目標達成に向けた取り組みは完了していないものの、電力会社を通じて不動産税を徴収する制度を継続する法案の成立などを政府が約束したことから、追加融資実施の条件を満たしたと判断した。

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