欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/8

EU情報

EU、ボスニアとのSAA協定が発効

この記事の要約

EUとボスニア・ヘルツェゴビナの「安定化・連合協定(SAA)」が6月1日付で発効した。EU加盟の前段階となるSAAは、加盟候補国が政治、経済面でEUとの関係を深める協定。これによってボスニアは悲願のEU加盟に向けて一歩前 […]

EUとボスニア・ヘルツェゴビナの「安定化・連合協定(SAA)」が6月1日付で発効した。EU加盟の前段階となるSAAは、加盟候補国が政治、経済面でEUとの関係を深める協定。これによってボスニアは悲願のEU加盟に向けて一歩前進した。

EUとボスニアは同協定を2008年に締結した。同国の改革の遅れが障害となって発効に至っていなかったが、EU加盟に必要な政治・経済改革の実施計画がボスニア議会で2月に承認されたことを受けて、EU加盟国は3月の外相理事会で発効を承認していた。

ボスニアはSAAに沿って、EU加盟に向けた改革を進めることになる。また、貿易に関する条項に基づき、双方の企業は互いの市場に参入しやすくなる。

ボスニアはEU入りに向けた次のステップとして、加盟を申請し、加盟候補国認定を受けることを目指す。

バルカン諸国ではスロベニアとクロアチアがEU加盟国となっている。さらにセルビア、モンテネグロ、マケドニア、アルバニアが加盟候補国に認定済みで、モンテネグロとセルビアは加盟交渉を開始している。ボスニアは唯一、加盟候補国となっていない。