欧州経済ウオッチャー

EU加盟国がベラルーシへの制裁で一致、大統領選「不正」と認定

EU加盟国は14日、テレビ会議方式で臨時外相理事会を開き、大統領選の不正疑惑に抗議する市民と当局の衝突が続くベラルーシ情勢について協議した。ルカシェンコ大統領が6選を決めた9日の選挙に関しては、政権による「不正があった」 […]

ユーロ圏鉱工業生産、6月は9.1%上昇

EU統計局ユーロスタットが12日発表したユーロ圏の6月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で9.1%上昇し、2カ月連続で伸びを記録した。ただ、上げ幅は前月の12.3%を下回り、市場予測の10%に届かなかった。

ユーロ圏の小売業が復調、6月の売上高プラスに

EU統計局ユーロスタットが5日に発表したユーロ圏の6月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比で1.3%増となり、2月以来のプラスに転じた。新型コロナウイルス対策として各国が実施した社会・経済活動制限が緩和された

ユーロ圏生産者物価、6月は3.7%下落

EU統計局ユーロスタットが4日に発表したユーロ圏の6月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比で3.7%下落したが、下げ幅は前月の5.0%から縮小した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で下落が続いているものの、落ち込みは

米リバティ、スイスの携帯電話サービス大手を買収

米メディア大手リバティ・グローバルは12日、スイスの携帯電話サービス大手サンライズを買収することで合意したと発表した。買収額は68億スイスフラン(約7,970億円)。リバティはスイスでの事業基盤を大きく強化し、最大手スイ

英プルデンシャル、米国事業から撤退

英保険最大手プルデンシャルは11日、米国事業から撤退すると発表した。急成長しているアジア、アフリカ事業に経営資源を集中するのが狙い。米国部門ジャクソンを分離し、保有する全株式を手放す。 プルデンシャルは2022年上期にジ

バイエル、更年期障害治療薬の英社を買収

製薬大手の独バイエルは11日、更年期障害の治療薬を開発する英バイオ企業キャンディ・セラピューティクスを買収すると発表した。婦人薬分野の開発ポートフォリオ拡充が目的。独禁当局の承認を経て、買収手続きが9月までに完了すると見

シーメンス医療機器子会社、放射線治療の米バリアン買収

独シーメンスの医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは2日、放射線治療システム大手の米バリアン・メディカル・システムズを買収することで合意したと発表した。がん治療分野のポートフォリオを強化する狙い。株式公開買い付け(T

ニプロ、独透析液メーカーを買収

ニプロは13日、人工透析液の製造・販売を手がける独MTNノイブランデンブルクを買収したと発表した。医療機器事業のグローバル化に向けた取り組みの一環。ベルギー子会社ニプロメディカルヨーロッパを通じてMTNの全株式を7月24

排ガス不正のダイムラーが米で和解、22億ドル支払いへ

自動車大手の独ダイムラーは13日、同社のディーゼル車に排ガスを不正に操作する装置が搭載されていたとされる問題で、米国の当局および集団訴訟の原告と和解することで原則合意したと発表した。和解総額は22億ドル。このほか裁判費用

日立、スペイン向け高速鉄道車両を受注

日立製作所は12日、伊鉄道システム子会社の日立レール(イタリア)がカナダ同業ボンバルディアと共同で、スペインの鉄道会社向けの高速鉄道車両を受注したと発表した。受注額は約8億ユーロに上る。 受注したのはイタリアの鉄道運営会

日産のバルセロナ工場、閉鎖1年延期で労組と合意

日産自動車は6日、年末に予定していたスペイン・バルセロナ工場の閉鎖を2021年12月まで延期することで労組と合意したと発表した。これを受けて労組はストライキを解除し、同工場の操業が再開される。 日産は5月、経営再建策の一

英HSBCが大幅減益、コロナ禍で貸倒引当金急増

英金融大手HSBCホールディングスが3日に発表した2020年1~6月期(上半期)決算の純利益は19億7,700万ドルとなり、前年同期の85億700万ドルから77%減少した。新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化に対応し

ロシアの4~6月GDP8.5%減、15四半期ぶりのマイナス成長

ロシア連邦統計局が11日に発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP)伸び率(速報値)は前年同期比で8.5%減少し。15四半期ぶりのマイナス成長を記録した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、政府は9%、中央銀行は

日立建機、カザフに鉱山機械の修理センター設立

日立建機は6日、カザフスタンの販売会社ユーラシアン・マシナリーを通じて同国東部カラガンダ地区に鉱山機械の部品修理センターを設立したと発表した。投資額は約500万米ドルで、中央アジアの鉱山機械市場における技術サービス体制の

独コンチネンタル、ルーマニア工場をガス発電に切り替え

独自動車部品大手のコンチネンタルは12日、ルーマニア西部のティミショアラにある電子部品工場の発電システムを刷新したと発表した。燃料に燃焼ガスを用いることで効率性を高めるとともに、環境負荷の低減とコストの最適化を実現した。

トルコ自動車販売好調、1~7月は60%増

トルコの自動車販売が好調だ。同国の自動車販売協会(ODD)が5日に発表した2020年1~7月の販売台数は34万1,469台で、前年同期から60.3%増加した。うち乗用車は58.9%増の27万3,022台、軽量商用車(LC

トルコEV国民車メーカーTOGG、独FEVと提携

トルコのヴァランク産業技術相は3日、トルコ自動車合弁会社(TOGG)がドイツのエンジニアリング企業FEVと、トルコ初の電動(EV)国民車の生産で提携することで合意したと発表した。政府はブルサ県ゲブゼのITパークを自動車・

4~6月のユーロ圏GDP12.1%減、過去最悪のマイナス成長に

EU統計局ユーロスタットが7月31日に発表した2020年4~6月期の域内総生産(GDP、速報値)は実質ベースで前期比12.1%減となり、統計が開始された1995年以降で最大のマイナス成長を記録した。新型コロナウイルス感染

英が屋内娯楽施設の営業再開延期、感染拡大で再び行動制限

英国のジョンソン首相は7月31日、国内で新型コロナウイルスの感染が増加傾向にあることから、イングランドで8月1日に予定されていた屋内娯楽施設の営業再開を少なくとも2週間延期すると発表した。一方、マンチェスターなどイングラ

ECBが銀行に配当中止継続を要請、少なくとも21年1月まで

欧州中央銀行(ECB)は7月28日、ユーロ圏の銀行に対して、配当停止を少なくとも2021年1月まで継続するよう要請した。ECBは新型コロナウイルスの感染拡大で銀行の業績悪化が懸念されていることを受けて、当初は20年10月

EUがサイバー攻撃で初の制裁、露・中・北朝鮮対象に

EUは7月30日、ロシアと中国、北朝鮮によるサイバー攻撃への制裁を決定した。対象となるのはロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の特殊技術部門、中国と北朝鮮の企業の3組織と6人の関係者。EUへの渡航禁止し、EUにある資産を凍

アルストムのボンバルディア鉄道事業買収、欧州委が承認

欧州委員会は7月31日、仏鉄道車両・設備大手のアルストムがカナダ同業ボンバルディアの鉄道事業を買収する計画を条件付きで承認したと発表した。アルストムは事業資産の一部を売却することを求められる。 両社は2月に同買収で合意し

EUが欧州裁に上訴、ハチソンのO2買収阻止めぐり

欧州委員会は7月29日、香港の複合企業CKハチソン・ホールディングスによる英携帯電話サービス会社O2の買収を阻止した問題で、欧州司法裁判所の一般裁判所が同決定を無効とする判決を下したのを不服として、上訴すると発表した。

7月のユーロ圏インフレ率、0.4%に拡大

EU統計局ユーロスタットが7月31日に発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比0.4%となり、前月の0.3%を0.1ポイント上回った。新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施されてきた経済・社会活動の制限が

6月のユーロ圏失業率、7.8%に上昇

EU統計局ユーロスタットが7月30日に発表したユーロ圏の6月の失業率は7.8%となり、前月の7.7%から0.1ポイント上昇した。失業率の上昇は3カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、じりじりと雇用が悪化しつつある

ユーロ圏景況感、7月も改善

欧州委員会が7月30日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は82.3となり、前月の75.8から6.5ポイント上昇した。新型コロナウイルスの影響でストップしていた経済・社会活動の再開が進み、消費者、

伊インテーザ銀、UBIへのTOBが成功

イタリア大手銀行インテーザ・サンパオロは7月28日、国内5位銀行のUBIバンカに対する株式公開買い付け(TOB)で、同社の株式72%を確保したと発表した。これによってインテーザによるUBI買収が確定した。 インテーザは2

第一三共とアストラゼネカ、抗がん剤で提携

第一三共は7月27日、開発中の抗がん剤について、英製薬大手アストラゼネカと提携すると発表した。開発、商業化を共同で進める。第一三共は対価として最大60億ドルを受け取る。 対象となるのは、第一三共が開発を進めている「DS―

AGC、伊バイオ医薬品会社の買収が決定

AGCは7月28日、イタリアのバイオ医薬品会社モレキュラー・メディスンの買収が決まったと発表した。イタリアのバイオ医薬品子会社AGCバイオロジクスを通じて実施していた株式公開買い付け(TOB)で、これまでに株式の約93%

三菱ケミカル、炭素繊維リサイクルの独2社を買収

三菱ケミカルは7月30日、炭素繊維リサイクル事業を手がける独2社を買収すると発表した。循環型経済の推進に向けた取り組みの一環。スイス子会社三菱ケミカル・アドバンスド・マテリアルズ(MCAM)を通じてCFKヴァレー・シュタ

スマート、欧州子会社を設立

独自動車大手ダイムラーと、筆頭株主である中国同業の浙江吉利控股集団は27日、超小型車の合弁会社スマート・オートモービルが欧州子会社「スマート・ヨーロッパ」を設立すると発表した。新会社は欧州市場での販売とマーケティング、ア

ルフトハンザ、ミュンヘン~羽田線を再開

航空大手の独ルフトハンザは7月31日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて停止ししていたミュンヘン~羽田線の運航を8月から再開すると発表した。1日のミュンヘン空港発便から再開。直行便を週3便、運行する。 運行日は羽田発が火

VWが4~6月期に赤字転落、19年配当引き下げへ

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が7月30日発表した2020年4~6月期(第2四半期)決算の最終損益は16億700万ユーロの赤字となった。新型コロナの影響で販売が落ち込み、売上高が37%減の410億7,600万ユ

仏PSAの上期決算、大幅減収・減益も黒字確保

仏自動車大手グループPSAが7月28日に発表した2020年1~6月期(上期)決算の売上高は251億2,000万ユーロとなり、前年同期から34.5%減少した。新型コロナウイルスの影響で販売が急減し、大幅減収となった。純利益

サンタンデール銀、4~6月期は赤字に転落

スペイン金融最大手バンコ・サンタンデールは7月29日に発表した2020年4~6月期(第2四半期)決算で111億2,900万ユーロの純損失を計上し、前年同期の黒字(13億9,100万ユーロ)から赤字に転落した。コロナ禍の影

トルコ・英FTA、年内の締結見通し

トルコと英国の自由貿易協定(FTA)交渉が順調に進んでいる。トルコで7月28日に開かれた9回目の協定案に関する技術協議に参加した在イスタンブール英国総領事館のスレーター総領事は、同協定が年内に締結するとの見通しを明らかに

チェコ、時短労働補助制度を強化

チェコのマラーチョヴァー社会労働相は7月27日、時短労働補助制度の改正案を策定したことを明らかにした。新型コロナ危機の経験を踏まえて既存制度を拡充する。時限的に実施している現行の支援措置が8月末で期限を迎えるのを前に、法

ポーランドのEMP、初の国産EVの試作車公開

ポーランドの電気自動車(EV)開発製造会社、エレクトロモビリティ・ポーランド(EMP)が7月28日、同国初となる国産EVの試作車両をネット上で公開した。同車両の制作費は3,000万ズロチ(680万ユーロ)で、生産体制整備

チェコ国営電力、ドゥコバニ原発拡張で政府と合意

チェコ国営電力CEZはこのほど、同国政府とドゥコバニ原子力発電所の拡張事業について大枠で合意した。これを受けてCEZは2022年までにサプライヤーを募集し、24年までに契約を交わす予定だ。 政府とCEZは同原発のソ連時代

シュコダ自の上期決算、営業利益72%減

チェコのシュコダ自動車が7月31日発表した2020年1~6期決算の営業利益は2億2,800万ユーロとなり、前年同期から72.3%減少した。新形コロナウイルスの感染拡大を受けた生産中断やディーラーの営業停止などの措置が響い

S&P、スロバキアの格付け見通しを「弱含み」に引き下げ

米格付け大手のスタンダード・アンド・プアーズ・グローバル・レーティングス(S&P)はこのほど、スロバキアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。同国では新型コロナの影響で家計消費が縮

露ヤンデックス、自動運転車の総走行距離400万マイル突破

ロシアのIT大手ヤンデックスは28日、自動運転車の試験走行距離が累計で400万マイルを突破したと発表した。クダヴェルディアン副CEO(副最高経営責任者)によると、これは世界3位の記録。しかし、トップの米ウェイモ(アルファ

ロシア中銀が3会合連続で利下げ、政策金利4.25%に

ロシア中央銀行は24日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を4.5%から0.25ポイント引き下げ、4.25%とすることを決めた。利下げは3会合連続で、利下げに転じた昨年6月以降では9回目となる。新型コロ

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