ウクライナ反独占委員会は9日、同国の製菓大手ロシェンがハンガリー同業ボンボネッティ・チョコに過半数出資することを承認すると発表した。両社は7月に戦略的提携を発表していた。
\ロシェンは1万人を超える従業員を擁し、年間売上高は約12億米ドル。ウクライナ国内ではヴィーンヌィツャ、キエフ、マリウポリ、クレメンチュークに工場を持ち、ロシアのリペツクとリトアニアのクライペダに子会社を持つ。チョコレート、ビスケット、キャラメル、キャンディー、ケーキなど幅広い製品を年間41万トン生産している。中東欧の菓子市場では4.2%のシェアを持ち、マース、モンデリーズ、ネスレ、ロシアのウナイテッド・コンフェクショナリーズに次いで5位につけている。一方のボンボネッティは、チョコレートとプラリネの生産を手がけ、「tibi」「チェリークイーン」などのブランドで知られる。ブダペストに工場を持ち、600人を雇用している。
\ロシェンはこのところ事業拡大に力を入れており、8月には年間12万トンのチョコレート菓子を生産できる新工場を開設したほか、東南アジア市場進出に向けて販売提携先を模索していると伝えられている。
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