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2013/1/23

ポーランド

IMF、ポーランド融資を延長

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は18日、ポーランドに対する金融支援として、338億米ドルの弾力的信用枠(FCL)を設定したと発表した。今月で期限が切れる300億ドルのFCLに代わるもので、世界経済危機の影響に備える措置と位置づけ […]

国際通貨基金(IMF)は18日、ポーランドに対する金融支援として、338億米ドルの弾力的信用枠(FCL)を設定したと発表した。今月で期限が切れる300億ドルのFCLに代わるもので、世界経済危機の影響に備える措置と位置づけられている。期間は2年間。

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ポーランド経済についてIMFは、最近になって経済危機の影響が現れているものの、それまで成長のペースが衰えなかったのは、堅固な政治体制の下で堅実な経済政策が進められたしるしと高く評価している。その上で、今回のFCL設定の狙いが、リスクを緩和し、市場の信頼を支えることで、政府のマクロ経済政策を支援することにあると説明した。

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IMFはポーランドとその主要取引国にとって今年が難しい年となると予測。ポーランドでも投資流出による経済的リスクが存在するとみる。一方で経済減速は明確だが、マイナス成長にはならないとの立場だ。

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ポーランドの今年度予算については、財政緊縮と経済支援のバランスがとれたものと評価。また、中央銀行には金融緩和継続を勧告している。

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ポーランド財務省は今回のFCLは国際金融市場の混乱に備える予防的なものと位置づけている。

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