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2013/1/23

CIS諸国

ロシア移動通信最大手のMTS、ウズベキスタン子会社が倒産

この記事の要約

ロシア移動通信最大手のモバイル・テレシステムズ(MTS)は16日、ウズベキスタン子会社が倒産手続きを申請したと発表した。昨年夏以来のウズベキスタン当局とMTSとの対立の結果で、ウズベキスタンに投資する国外投資家が抱えるリ […]

ロシア移動通信最大手のモバイル・テレシステムズ(MTS)は16日、ウズベキスタン子会社が倒産手続きを申請したと発表した。昨年夏以来のウズベキスタン当局とMTSとの対立の結果で、ウズベキスタンに投資する国外投資家が抱えるリスクが改めて浮き彫りとなった。

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ウズベキスタン当局は昨年8月、MTSの現地子会社ウズドゥンロビタの全資産を差し押さえ、事業免許を剥奪した。同時に巨額の追徴課税を行い、取締役らを不正資金洗浄(マネーロンダリング)容疑で訴えた。

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MTS側はこれらの措置について、利益を生み出す移動通信事業を手中に収めようというウズベキスタン当局の試みと批判してきた。しかし、11月の裁判判決で課せられた総額6億米ドルの罰金・追徴課税が支払えず、今回の倒産手続きに至った。

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ウズドゥンロビタは1991年の設立で、2004年にMTSが買収した。2011年末時点の加入者数は950万人で、市場シェアは約40%に達していた。

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