ロシアのキーロフ州では農林業、製造業からバイオテクノロジーなどの先端産業分野まで、幅広い分野の投資プロジェクトが相次いでいる。12日発行の独誌『オストヴィルツシャフツレポート』が伝えた。
\林業分野では、700億ルーブル(17億ユーロ)を投じてセルロース・製紙工場を計画が進んでいる。農業分野では、アグリビジネス大手のドロニッチが17億ルーブルをかけてチーズ工場を建設する計画で、ハードチーズなどの乳製品を一日に450トン生産する。キーロフ州にはスウェーデンの家具大手イケア、伊タイヤ大手ピレリ、伊家電メーカーのキャンディーなどが生産拠点を持っている。
\同州では現在、医薬品大手ナノレクと国策企業のルスナノが共同でバイオテクノロジー関連の企業や大学・研究機関が集まるバイオクラスターの建設を進めている。40億ルーブルを投じて設立させるクラスターには、すでに4社が参加を表明している。GKエピドビオメドはワクチンと循環器系疾患治療薬の工場を建設する予定で、2017年には年間15億錠、注射薬4,200万本分の生産能力を持つ工場が稼働する。このほか、Avva Rusが殺菌剤工場を、FGUP NPZはX線や抗がん剤の研究施設を、Agrovetは動物用医薬品と飼料添加剤の開発生産拠点をそれぞれ設立することが決まっている。
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