2013/3/20

総合・マクロ

クロアチア企業、ボスニア・ヘルツェゴビナに生産を移管

この記事の要約

7月に欧州連合(EU)に加盟するクロアチアの企業が、ボスニア・ヘルツェゴビナへ生産移管を進めている。EU加盟と同時に中欧自由貿易協定(CEFTA)締結国への輸出に関税がかかるようになるためだ。特にCEFTA市場が大きな比 […]

7月に欧州連合(EU)に加盟するクロアチアの企業が、ボスニア・ヘルツェゴビナへ生産移管を進めている。EU加盟と同時に中欧自由貿易協定(CEFTA)締結国への輸出に関税がかかるようになるためだ。特にCEFTA市場が大きな比重を占める食品メーカーでその傾向が強い。現地日刊紙『オスロボジェニェ(解放)』が伝えた。

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クロアチアはEU加盟と同時にCEFTAを脱退する。CEFTA締結国からEUへの輸出では、多くの品目について関税優遇措置が適用される。しかし、逆にEUからCEFTA締結国へ輸出する場合の優遇措置はない。

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『オスロボジェニェ』紙によると、菓子大手のクラッシュがボスニア・ヘルツェゴビナ子会社ミラへの生産移管を進めているほか、コーヒー会社のフランクがボスニア南西部のグルーデにある拠点を拡張。高級食品メーカーのガヴリロヴィチは同じく南西部チトルクの食肉加工工場に追加投資を予定し、たばこメーカーのアドリスもCEFTA市場向けの生産をバニャ・ルーカかモスタルへ移管するとみられている。

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現在のCEFTA締結国はクロアチアのほか、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、コソボ、アルバニア、マケドニア、モルドバの全8カ国となっている。

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