ロシアの独占禁止局(FAS)は5日、米グーグルに対し、携帯市場での独占的地位を乱用し、独占禁止法に違反しているとして、11月18日までに携帯端末メーカーとの契約を是正するよう通告した。ロイター通信によると、期日までに対応しなければ、昨年のロシアでの携帯向け売上高の最大15%が罰金として科される可能性がある。
国内検索・ポータル最大手のヤンデックス(Yandex)は、グーグルが開発したソフトプラットフォームであるアンドロイドを採用した携帯端末の普及拡大で警戒感を強め、グーグルの地位乱用行為を訴えていた。当局はこれを受けて、グーグルがアンドロイド携帯端末に複数の同社製アプリをプリインストールさせている事実を調査し、9月に独禁法違反とする判断を明らかにしていた。
グーグル製アプリのアンドロイド携帯プリインストールについては、欧州委員会や米取引委員会も独禁法違反の疑いで調査を行っている。