2015/10/21

自動車

トルコ、サーブ車ベースに国民車開発

この記事の要約

トルコが国民車の開発に向けて、サーブの中型車「9-3」の知的所有権を買収した。イシュク科学産業技術相が15日、テレビインタビューで明らかにしたもので、同モデルをベースに国内で開発を進め、独自ブランドとして発売する。取得価 […]

トルコが国民車の開発に向けて、サーブの中型車「9-3」の知的所有権を買収した。イシュク科学産業技術相が15日、テレビインタビューで明らかにしたもので、同モデルをベースに国内で開発を進め、独自ブランドとして発売する。取得価格は公表されていないが、独自開発費用として見込まれていた10億米ドルより「手ごろ」(同相)だったもようだ。

サーブの親会社ニュー・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)のバーリマン取締役によると、同社は今年5月からトルコ科学技術研究会議(TUBITAK)と共同で試作車を製作した。今月12日には3つの試作車を発表。メディアは試作車の構造が「9-3」に似ていると指摘していた。

TUBITAKとサーブは営業、開発、製造ノウハウを共有し、今後もトルコ国産車の実現で協力していく方針だ。航続距離(1回の充電で走れる距離)の長い電気自動車(EV)を開発することも目標に掲げている。

イシュク科学相によると、大量生産移行後は部品の国内調達比率で85%以上を目標とする。