2015/10/21

ハンガリー

華為技術、ハンガリー政府から4Gインフラ整備を受注

この記事の要約

ハンガリー政府は中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に第4世代移動通信システム(4G)のインフラ整備を委託する。政府によるモバイル・ブロードバンド普及率向上政策の一環で、同国で4つめのモバイル通信網となる。契約額 […]

ハンガリー政府は中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に第4世代移動通信システム(4G)のインフラ整備を委託する。政府によるモバイル・ブロードバンド普及率向上政策の一環で、同国で4つめのモバイル通信網となる。契約額は30億フォリント(約970万ユーロ)。13日付の現地英語紙『ブダペスト・ビジネスジャーナル』が伝えた。

華為技術は450メガヘルツ(MHz)周波数帯のインフラを整備する。400本に上る通信塔を建設するなどし、高速データ通信への対応を可能にする。

同国の現在のモバイル・ブロードバンド普及率は30%。政府は今回のプロジェクトを通じ、2016年3月までに普及率を95%まで引き上げる計画だ。

今回の決定に関し、建設費用や受注方法をめぐり懸念の声も聞かれる。政府によるプロジェクトの総額は128億フォリント。華為技術は全体の4分の1を受注し、国営通信事業者のアンテナ・フンガリアが建設作業を担当するが、これらは入札を経ずに決定された。また、アンテナ・フンガリアが下請けに出す際の各基地局の設置費用は市場価格の3倍の3,200万フォリントに上るという。(1HUF=0.44JPY)