マクロ経済

企業投資に欧州債務危機の影、事業拡大よりも債務圧縮など優先

ドイツ経済が好調に推移しているにもかかわらず、企業が投資活動に慎重になっている。欧州債務危機を受けて世界経済の先行き不透明感が強まっているためだ。新しい市場の開拓や他社買収よりも財務力の強化を優先する姿勢が目立つ。そんな […]

独GDPプラス成長に好転、第1四半期0.5%に

ドイツ連邦統計局が15日発表した同国の2012年第1四半期の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数を加味した実質で前期を0.5%上回り、2四半ぶりにプラス成長となった。輸出が拡大したほか、個人消費も好調だ

輸出入高がともに過去最高に

連邦統計局が9日発表した2012年3月の独輸出高(暫定値)は前年同月比0.7%増の989億ユーロとなり、過去最高を更新した。欧州連合(EU)域外向けが6.1%増えたことが大きい。輸入高も2.6%増の815億ユーロ(暫定値

新規債務の制限ルール、2年前倒しで達成見通し

税収見積もり委員会は10日、2012~16年の地方と欧州連合(EU)を含むドイツの税収総額が昨年11月の予測を374億ユーロ上回る見込みだと発表した。景気見通しが昨秋よりも改善していることが反映された格好。連邦政府は税収

ポーランド、欧州選手権の影響で6月に物価高騰も

6月に開催されるサッカー欧州選手権(ユーロ2012)の影響で、ポーランドでは今年の夏、物価が高騰するとの見方が浮上している。エコノミストらの予測によると、6月のインフレ率(消費者物価指数上昇率)は前年同月を0.1~0.4

製造業売上3カ月連続で拡大、3月は0.2%増に

連邦統計局が9日発表した2012年3月の独製造業売上指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.2%増となり、3カ月連続で拡大した。国内売上が0.4%増加、国外は0.1%減少した。国外はユーロ圏外が0.8%伸び

今年のユーロ圏成長率、マイナス0.3%=欧州委最新予測

欧州委員会は11日発表した春季経済予測で、ユーロ圏の2012年の域内総生産(GDP)予想伸び率をマイナス0.3%とし、昨年秋季(11月)のプラス0.5%から大幅に下方修正した。13年については、重債務国が財政再建計画を予

墺エルステ銀、1-3月期は7.8%増益

オーストリアの大手銀行エルステ・バンクは4月30日、2012年1-3月期の純利益が前年同期比7.8%増の3億4,650万ユーロだったと発表した。ハンガリーとルーマニアでの不良債権処理で貸倒引当金が増加したものの、債券買い

4月のPMIは49.2に、経済減速が明確に

英金融大手HSBCとマークイットが2日発表したポーランドの4月製造業購買担当者指数(PMI)は49.2となり、アナリストの予測を0.2ポイント下回った。景気の分岐点となる50を下回ったのは過去6カ月間で3回めで、経済の減

EUの債務削減策に加盟2カ国の有権者が「ノー」

6日に行われたギリシャの総選挙とフランス大統領選挙が欧州連合(EU)の今後に大きな影を落としている。債務危機の解決に向けたこれまでの取り組みに対し両国の有権者が明確に「ノー」の回答を突き付けたためだ。債務削減を通した成長

ポーランドの電気料金、EUで5番目に高い

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の最新資料によると、ポーランドの消費者が支払う電気料金はキロワット時(kWh)あたり14ユーロセント。EU加盟国27ヵ国の中では21位のレベルにあり、さほど高くはない。デンマークや

製造業受注、2カ月連続で拡大

ドイツ連邦経済省が7日発表した2012年3月の製造業受注高は物価・営業日数・季節要因を加味した実質で前月を2.2%上回り、2カ月連続で増加した。消費財と投資財がそれぞれ5.0%、4.2%増えて全体をけん引。1.1%減とな

3月鉱工業PPI、前月比0.2%増

ハンガリー中央統計局(KSH)が2日発表した3月の鉱工業生産者物価指数(PPI)は前月比で0.2%上昇した。コークス・石油精製品(4.1%増)、化学品・同加工製品(2.6%増)、医薬品(2.3%増)の価格上昇が目立った半

4月失業者数6.5万人減少

ドイツ連邦雇用庁(BA)が2日発表した2012年4月の失業者数は前月から6万5,000人減の296万3,000人となり、4カ月ぶりに300万人を下回った。季節がら屋外労働などが増えたことがプラス要因。季節要因を加味した実

住宅建設低迷、1-3月の新築22%減

ハンガリー中央統計局(KSH)が3日発表した2012年1-3月期の住宅新築戸数は2,444戸で、前年同期を22%下回った。住宅建設市場は2001年第2四半期から低迷が続いている。建設許可戸数は2,164戸で10.5%減少

スロバキア景況感、4月も上昇

スロバキアの景況感が上向いてきた。中央統計局が発表した4月の景況感指数(過去3カ月の移動平均)は91.7で、3月から0.7ポイント上昇した。2月に前月比で0.4ポイント低下したのを除くと、景況感は昨年末から上昇傾向を強め

チェコ、1‐3月失業率は7.2%

チェコ中央統計局が4日発表した2012年1‐3期の失業者数は37万2,700人となり、前年同期比で3,500人減少した。失業率は同0.1ポイント減の7.2%だった。 \ 失業者数は男女ともに減少したが、学歴の低い人の失業

トルコ、4月の輸出2.9%減

トルコ輸出業者会(TIM)が1日発表した同国の4月の輸出高は114億ドルとなり、前年同期ら2.9%減少した。欧州向けの輸出が減少したことが響いた。 \ 製品別にみると、自動車の輸出が最も多く、16億3,000万ドル。続い

S&Pがギリシャ国債格上げ、「選択的デフォルト」を解除

大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2日、「選択的債務不履行(SD)」としていたギリシャ国債の長期信用格付けを「トリプルC」に引き上げたと発表した。債務削減が完了したことを受けたもので、

ユーロ圏の家計貯蓄率、所得減でも上昇

EU統計局ユーロスタットが4月30発表した2011年10-12月期のユーロ圏の家計貯蓄率(可処分所得のうち貯蓄に回す率、季節調整済み)は13.7%となり、前期の13.5%から0.2ポイント上昇した。可処分所得は減っている

ユーロ圏小売業売上高、3月は0.2%減

EU統計局ユーロスタットは4日、ユーロ圏の3月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比0.2%減だったと発表した。ただ、下げ幅は前月の2.1%から大きく縮小。前月比では0.3%増となった。(表参照) \ EU27

11年の財政赤字、GDP比5.1%

ポーランド中央統計局(GUS)が23日発表した財政統計によると、2011年の財政赤字は約780億ズロチ、国内総生産(GDP)比で5.1%となり、政府目標の同5.6%を下回った。累積債務残高は8,589億ズロチで、GDP比

3月失業率13.3%、5カ月ぶり低下

ポーランド中央統計局(GUS)が25日発表した3月の失業率は13.3%で、2月に比べ0.2ポイント低下した。昨年11月以来、5カ月ぶりに失業率上昇にブレーキがかかった。3月末時点の失業登録者総数は214万2,000人で2

1-3月失業率は11.7%、ほぼ前年同期並み

ハンガリー中央統計局(KSH)が27日発表した2012年1-3月期の失業者数は50万4,000人で、前年同期から1万4,000人増加した。失業率は0.1ポイント増の11.7%。男性の失業率が12%で横ばいだったのに対し、

ドイツ経済の将来にトップエリート層が自信

ドイツのトップエリート層が自国経済の将来に対し自信を深めている。独経済誌『キャピタル』の委託でアレンスバッハ世論研究所が政財官界の有力者510人を対象に3月に実施したアンケート調査によると、「ドイツは今後10年で技術的な

2月の小売売上高1.4%減

ハンガリー中央統計局(KSH)が24日発表した2月の小売業売上高は前年同月比1.4%減で、昨年8月以来の落ち込みとなった。特にガソリンスタンドや家具、電化製品専門店の売上減少が際立った。前月比では営業日数調整後で0.5%

2012年GDP成長率予測、政府が0.7%に据え置き

ドイツ政府は4月25日、2012年の実質国内総生産(GDP)成長率を従来予測の0.7%に据え置いた。主要経済研究所は19日に提出した『春季合同予測』で同0.9%との予測を提示したが、政府は欧州債務危機が克服されていないこ

チェコ景況感、4月は悪化

チェコ統計局(CSU)が4月24日発表した4月の景況感指数は86.6となり、前月の88.0から低下した。消費者信頼感はやや改善したものの企業景況感がふるわず、前年同月を4.0ポイント下回った。 \ 4月の企業景況感指数は

3月小売売上、実質2.3%増に

ドイツ連邦統計局が4月30日発表した2012年3月の国内小売売上高は前年同月を名目で4.5%上回り、物価を加味した実質でも2.4%増加した。営業日数はともに27日。営業日数と季節要因を加味した前月比の変動率は名目がプラス

ブルガリア、4月の景況感やや改善

ブルガリアの中央統計局がこのほど発表した4月の景況感指数は、前月から3.2%改善した。 \ 製造業は前月から1.8%上昇。企業のトップは、事業環境が「まずまず」から「良い」に改善したとしている。一方、生産活動は依然「後退

消費者景況感2カ月連続で悪化

市場調査大手のGfKが4月27日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は5.6となり、4月の5.8(修正値)から0.2ポイント落ち込んだ。同指数の悪化は2カ月連続。景気の見通しに関する指数は2カ月連続で改善したも

4月インフレ率2.0%に低下

ドイツ連邦統計局が4月26日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比の上昇率が2.0%となり、11年1月以来の低水準を記録した。3月は同2.1%、2月は2.3%に上っていた。前月比の変動率はプラス0.1%だった

ユーロ圏の財政赤字改善、11年はGDP比4.1%に

EU統計局ユーロスタットが23日発表した財政統計によると、ユーロ圏17カ国の2011年の財政赤字は域内総生産(GDP)比4.1%となり、前年の6.2%から大幅に改善した。ギリシャなど重債務国で財政再建が進んだことが反映さ

S&Pがスペインを2段階格下げ、財政悪化見込み

大手格付け会社の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は27日、スペイン国債の長期信用格付けを「シングルA」から2段階引き下げ、投資適格級ぎりぎりの「トリプルBプラス」にしたと発表した。景気低迷などによって

4月のユーロ圏景況感悪化、12月以来の低水準に

欧州委員会が26日発表した4月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は92.8となり、前月の94.5から1.7ポイント低下した。景況感の悪化は2カ月連続で、昨年12月以来の低水準まで後退した。 \ ESI はEU

昨年のユーロ圏企業の労働コスト、1人平均27ユーロ

EU統計局ユーロスタットが24日発表した2011年通期のユーロ圏の民間企業の1人当たり労働コスト(時間当たり)は平均27.6ユーロとなり、前年の26.9ユーロを上回った。ただ、加盟国間で大きな格差がある。 \ EU27カ

ポーランド、経済特別区制度の延長を検討

ポーランドで、国外企業の投資活性化のために導入された経済特別区制度の延長を求める声が上がっている。現行法では経済特別区制度は2020年に廃止されることになっているため、今後国外企業の誘致が難しくなるとの懸念が出ている。

IMF、今年の予想成長率を4%に上方修正

国際通貨基金(IMF)は19日に最新の世界経済見通しを発表し、今年のロシアの経済成長率予想を年初予測の3.3%から4%に、2012年を3.5%から3.9%に上方修正した。一方、ロシアの経済開発省は投資活動が減速するとの見

独企業景況感6カ月連続で改善

Ifo経済研究所が20日発表した2012年4月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月から0.1ポイント増の109.9となり、6カ月連続で上昇した。今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数は横ばいの102.7とな

3月生産者物価3.3%上昇、エネルギーが押し上げ要因に

ドイツ連邦統計局が20日発表した2012年3月の生産者物価指数は前年同月比3.3%増となり、上げ幅は11カ月ぶりに拡大へと転じた。エネルギーが7.1%上昇して全体を強く押し上げた格好。エネルギーを除いたコアの上昇率は1.

年金支給額7月引き上げへ

ドイツ連邦政府は18日、公的年金の支給額を7月1日付で引き上げる政令案を閣議決定した。同政令案は6月15日の連邦参議院(上院)の承認を経て正式に成立する。 \ 支給額の引き上げ幅は西部地区が2.18%、東部地区が2.26

消費者景況感悪化、2月は3年ぶり水準

ポーランドの景況感が下向いている。国際市場調査会社Ipsosのアンケート調査にもとづくポーランド消費者景気信頼指数は、昨年末にかけ2カ月連続で前月を下回った後、1月に77.2に回復したが、2月には再び73.3に低下。20

オルバン政権の政策に「不満」=独墺企業アンケート

ハンガリーに進出するドイツとオーストリアの企業の多くが、オルバン政権の経済政策に不満を持っていることが、ドイツ・ハンガリー商工会議所(DUIHK)が16日発表したアンケート調査の結果から明らかになった。 \ アンケートは

トルコ、第2四半期の国外取引が活発に

トルコ経済省がこのほど発表した今年第2四半期の貿易見通し(DTBA)によると、輸入先行指数が115.7となり、前の期の104.6から11.1ポイント、輸出先行指数も115で、同97.9から17.1ポイントそれぞれ上昇した

GDP成長率、今年は0.9%に低下=合同予測

Ifoなど国内外の主要経済研究所は19日発表した共同作成の『春季経済予測』で、ドイツの実質国内総生産(GDP)成長率が昨年の3.0%から今年は0.9%に低下するとの見通しを示した。内需は好調を維持しているものの、欧州債務

3月のユーロ圏インフレ率、2.7%に上方修正

EU統計局ユーロスタットが17日発表した3月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は前年同月比2.7%で、前月と同水準だった。速報値では2.6%となっていたが、0.1ポイント上方修正された。(表参照)

2月のユーロ圏貿易収支、28億ユーロの黒字

EU統計局ユーロスタットが16日発表した2月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏は28億ユーロの黒字となり、前年同月の赤字(28億ユーロ)から改善した。輸出が前年同月比11%増の1,500億ユーロ、輸入

ユーロ圏建設業生産高、2月は13%減

EU統計局ユーロスタットが18日発表したユーロ圏の2月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比12.9%減となり、下げ幅は前月の2.7%から大幅に膨らんだ。(表参照) \ 分野別では建設が11.3%減、土木が1

中欧3カ国、来年から着実に成長=ゴールドマン・サックス

米投資銀行ゴールドマン・サックスはこのほど、ポーランド、ハンガリー、チェコの中欧3カ国で来年以降、経済が着実に成長するとの予測を明らかにした。西欧の景気回復が追い風になる。ただ、各国の事情やリスクの大きさは異なるという。

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