国家・地方自治体

インフレ率7.3%に急上昇、エネルギーは上げ幅40%に

ドイツ連邦統計局が3月30日発表した同月の消費者物価指数(暫定値)は前年同月比7.3%増となり、上げ幅は前月の同5.1%から一気に2.2ポイントも拡大した。ロシアのウクライナ侵攻が物価を直撃。1981年秋以来の高インフレ

セルビアの議会・大統領選、与党と現職大統領が勝利

●EU加盟を目指しつつ対ロ関係を重視する政治路線が支持される ●政府によるメディア統制が進む中、野党には極めて不利な状況 セルビアで3日、議会・大統領選挙が行われ、与党および現職のアレクサンドル・ブチッチ大統領(52)の

22年成長率を大幅引き下げ、戦争勃発受け5賢人委が1.8%に

政府の経済諮問委員会(通称:5賢人委員会)は3月30日に発表した春季『景気予測』で、2022年の独国内総生産(GDP)予測を引き下げた。ウクライナへのロシアの軍事侵攻と対露制裁を踏まえたもので、前回予測(21年11月)の

トルコ、日用品の付加価値税率を引き下げ

●洗剤、トイレットペーパー、紙ナプキン、新生児用おむつが対象 ●税率を現行の18%から8%に引き下げ トルコ政府は3月28日、一部の日用品に対する減税措置を導入することを明らかにした。洗剤、トイレットペーパー、紙ナプキン

労働市場の戦争の影

ドイツ連邦雇用庁(BA)が3月31日発表した同月の失業者数は236万2,000人となり、前月を6万6,000人下回った。コロナ禍の発生で悪化した労働市場の回復は続いており、季節要因を加味したベースでも1万8,000人減少

ロシア国民、西側企業のロシア回帰を予想

●企業が1年以内にロシア事業を再開するとみる割合は40%以上 ●撤退企業の資産の扱いについては39%が国有化を支持 対ロシア制裁に伴う西側企業の同国事業の縮小・撤退の動きについて、ロシア国民が比較的楽観的な見方をしている

2月輸出が前月比6.4%増に、対露貿易は縮小

ドイツ連邦統計局が4日発表した2月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節要因調整後の実質で1,247億ユーロとなり、前月を6.4%上回った。増加は2カ月ぶり。欧州連合(EU)加盟国向けが好調で、全体が押し上げられた格好。ユー

操短減少も製造業では増加

操業時間短縮の対象となる被用者の数が3月は推定61万9,500人となり、前月の68万5,100人から9.6%減ったことが、Ifo経済研究所の調べで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための規制が緩和されたことが大

感染者と濃厚接触者の隔離義務を廃止へ

ドイツのカール・ラウターバッハ保健相は4日、州保健相との会議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者の隔離義務を廃止する意向を表明した。新規感染の波がピークを越えたことを受けた措置。今月末で隔離を義務から「強

独で天然ガス供給に黄信号、政府が早期警戒発令

ドイツ連邦経済・気候省は3月30日、天然ガスの国内供給が不足する可能性が出てきたとして、「早期警戒」を発令した。ロシアが自国産天然ガスの支払いをルーブルで行うよう「非友好国」の顧客に要求し、拒否した場合は供給停止も辞さな

ポーランド、ロシアからの石油ガス輸入を全面停止へ

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ポーランドのモラヴィエツキ首相は3月30日、年内にロシア産原油の輸入を停止する計画であることを明らかにした。ポーランドはこれまでEUに対ロシア経済制裁を強化するよう訴えており、他の加盟国に

日本、露LNG事業「サハリン2」から撤退せず

日本の岸田首相は3月31日に開かれた衆議院本会議で、ロシア東端サハリン沖の液化天然ガス(LNG)開発事業「サハリン2」から撤退しない方針であると明言した。同事業は長期的、安定的かつ低価格でのLNG供給に貢献しており、「日

トルコ、日用品の付加価値税率を引き下げ

トルコ政府は3月28日、一部の日用品に対する減税措置を導入することを明らかにした。洗剤、トイレットペーパー、紙ナプキン、新生児用おむつの付加価値税率を現行の18%から8%に引き下げる。同国では昨年11月からインフレ率が急

3月のユーロ圏インフレ率は7.5%、5カ月連続で過去最高更新

EU統計局ユーロスタットが1日に発表したユーロ圏の3月のインフレ率(速報値)は前年同月比7.5%だった。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー高が加速し、前月の5.9%を大きく上回り、5カ月連続で過去最高を更新した。(表参照

EUが初めて英をWTO提訴、風力発電設備巡り

欧州委員会は3月28日、英政府が洋上風力発電の設備納入で国内企業を不当に優遇しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した。EUと英のWTOを舞台とする通商紛争は、英国がEUを離脱してから初となる。 欧州委に

スペイン産コロナワクチン、EU当局が逐次審査開始

EUの欧州医薬品庁(EMA)は3月29日、スペインの製薬会社イプラが開発中の新型コロナウイルスワクチンの承認に向けた「逐次審査」を開始したと発表した。ブースター接種(追加接種)での使用を想定し、審査を進める。 イプラは動

ユーロ圏景況感が大幅悪化、ウクライナ侵攻で

欧州委員会が3月30日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は108.5となり、前月の113.9から5.4ポイント低下した。ロシアのウクライナ侵攻で景気の先行き不透明感が広がり、大幅に後退した。 景

ユーロ圏失業率、2月も過去最低更新

EU統計局ユーロスタットが3月31日に発表したユーロ圏の2月の失業率は6.8%だった。前月から0.1ポイント低下し、統計を開始した1998年4月以降で最低の水準となった。新型コロナウイルスとの共生が進み、経済再開が加速し

スペインが160億ユーロの追加経済対策、エネルギー高騰に対応

スペイン政府は3月29日、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー高騰で打撃を受けている家計と企業を支援するため、総額160億ユーロに上る追加の経済対策を閣議決定した。昨年から続くエネルギー価格の高騰に対応するため、政府は

エーオン―欧州への水素供給で豪FFIと協業―

エネルギー大手の独エーオンと豪鉄鉱石大手フォーテスキュー・メタルズ・グループ(FMG)傘下のフォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ(FFI)は29日、再生可能エネルギー電力で作るグリーン水素を欧州に供給すること

個人データ移転ルールでEUと米が基本合意

欧州連合(EU)と米国は25日、個人データの移転ルールで基本合意した。EUから米国に個人データを移転する際のルールを定めた「プライバシー・シールド」がEU司法裁判所に無効と判断され、新たな枠組みについてEU米間で協議が進

トルコ、職業訓練にメタバースを活用

●メタバースとは3次元の仮想空間サービスを指す ●教官不足の解消と、授業・訓練の質向上に期待 トルコが職業訓練に3次元の仮想空間サービスであるメタバースを活用することを計画している。このほど首都アンカラで開催されたメタバ

ブルガリアとギリシャのガス相互接続、6月末の完工目指す

●総工費は2億2,000万ユーロ、アゼルバイジャン産ガスを輸入 ●ブルガリアは露ガスプロムとの供給契約を更新しない方針 ブルガリア政府は21日、同国とギリシャを結ぶ天然ガスパイプライン「インターコネクター・ギリシャ・ブル

消費者信頼感が急落、戦争勃発で購買力低下懸念強まる

市場調査大手GfKが29日発表したドイツ消費者信頼感指数の4月向け予測値はマイナス15.5ポイントとなり、3月の確定値(-8.5ポイント)から大幅に悪化した。ロシアのウクライナ侵攻でインフレの加速と景気の悪化が予想される

ロシア産石油・石炭への依存を年内脱却、天然ガスは2年後

ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候相は25日、ロシア産化石燃料へ高い依存度について今後の引き下げ見通しを明らかにした。石炭では今秋までの全面脱却、石油でも年末までのほぼ全面的な脱却が可能だとしている。他の国への調達先

ザールラント州議選で社民大勝、単独政権樹立へ

西南ドイツのザールラント州で27日に州議会選挙が行われ、即日開票の結果、同州第2党の社会民主党(SPD)が得票率を大幅に伸ばし、過半数議席を獲得した。第1党のキリスト教民主同盟(CDU)は同党のトビアス・ハンス州首相の人

ウルフスピード―欧州への工場進出を検討―

半導体の有力企業である米ウルフスピードが欧州に工場を建設することを検討している。欧州は電動車が急速に普及するなど需要が大きいうえ、欧州連合(EU)が域外からの半導体メーカー誘致に注力しているためだ。グレッグ・ルーヴェ社長

レオニ―ウクライナでワイヤーハーネスの生産再開―

ワイヤーハーネス大手の独レオニは23日の決算発表で、ロシアの軍事侵攻を受けているウクライナでの生産を再開したことを明らかにした。同部品供給の停止を受け、顧客メーカーのフォルクスワーゲン(VW)やBMWが一部工場で生産停止

ユーロ圏貿易収支、エネルギー高騰で悪化続く

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した1月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は272億ユーロの赤字だった。多くを輸入に頼るエネルギーの価格急騰が響き、前年同月の黒字(107億ユーロ)から悪化

ユーロ圏建設業生産高、1月は4.1%増

EU統計局ユーロスタットが22日に発表したユーロ圏の1月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比4.1%増となり、上げ幅は前月の0.2%から大きく拡大した。(表参照) 分野別では建築が3.5%増、土木が6.6%

ユーロ圏労働コスト、10~12月は1.9%上昇

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2021年10~12月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.9%だった。2四半期連続でプラスとなったが、上げ幅は前期の2.

独がロシア産化石燃料依存から脱却、天然ガスは2年後に

ドイツのロベルト・ハーベック経済・気候相は25日、ロシア産化石燃料への依存度が高い状況から脱却する方針を打ち出した。石炭では今秋までの全面脱却、石油でも年末までのほぼ全面的な脱却が可能だとしている。他の国への調達先切り替

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