ドイツ経済ニュース

フォルクスワーゲン―EV・デジタル化投資を強化―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは9日、電動車とデジタル化に2022~26年の5年間で計890億ユーロを投資すると発表した。総投資額(1,590億ユーロ)の実に56%強を占める計算。同比率は前5カ年計画(

フォルクスワーゲン―電池セル分野で3社と協業―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は8日、車載電池セルの分野でベルギー非鉄金属大手のユミコア、セル生産技術の米スタートアップ企業24M、リチウム生産の豪バルカン・エナジー・リソーシズの3社とそれぞれパートナーシップ

KEYOU―資金1600ユーロを調達―

水素エンジン分野のスタートアップ企業である独KEYOUは14日、独富豪バイエル家とシュトル家のファミリーオフィスBESTOが同社に1,600万ユーロを出資すると発表した。事業を拡大するとともに、技術開発を進めて商品化を実

BMW―半導体を直接購入、安定供給確保に向け―

高級乗用車大手の独BMWは8日、半導体メーカーの独INOVAセミコンダクターズ、米グローバルファウンドリーズから製品の直接供給を受けることで合意したと発表した。コロナ禍からの急速な景気回復を背景に自動車業界で深刻な半導体

川崎重工業―水素発電の実証を独でRWEと共同実施―

川崎重工業は9日、独エネルギー大手RWEと共同で水素を用いたガスタービンの発電実証運転を行う計画を発表した。2024年から実施する意向で、すでに詳細協議を開始している。 ドイツ北部のニーダーザクセン州でRWEが運営するエ

ティッセンクルップ―2GW電解槽を受注―

独複合企業ティッセンクルップは13日、エンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ウーデ・クロリンエンジニアズが工業ガス大手の米エアー・プロダクツから2ギガワット(GW)強の電解槽を受注したと発表した。エアー・プロダクツが

住友商事

住友商事は7日、モータコア部品の製造販売を手がける独子会社キーンレ・プルス・シュピースの全株式をスイスの精密部品加工大手ファインツール・インターナショナル・ホールディングに売却することで合意したと発表した。事業ポートフォ

TSMC

半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)がドイツに工場を建設する方向で検討を進めている。ローラ・ホ上級副社長(欧州・アジア販売担当)の発言としてブルームバーグ通信が報じたもので、ドイツ政府とすでに初期的な協議を行っている

ブースターで新変異株に高い効果=ビオンテック

独バイオ医薬品企業ビオンテックと米製薬大手ファイザーは8日、両社が共同開発した新型コロナウイルスワクチン「BNT162b2」のブースター接種(3回目の接種)を受ければ、新変異株「オミクロン」に対しても高い効果が得られると

新型コロナワクチンの「交互接種」をEU当局が推奨

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)と欧州疾病予防センター(ECDC)は7日、異なる種類の新型コロナウイルスワクチンを接種する「交互接種」を推奨する勧告を出した。最初の2回の接種で組み合わせる場合と、追加接種(ブース

5~11歳への接種を解禁、勧告対象は制限

独ロベルト・コッホ研究所(RKI)の予防接種常任委員会(STIKO)は9日、5~11歳を対象とする新型コロナウイルスワクチンの接種について制限付きで勧告する方針を発表した。基礎疾患を持つ児童と、重症化リスクの高い高齢者な

電機業界の原材料不足が深刻化、過剰発注で状況悪化に拍車

独電機業界で原材料不足が悪化しているもようだ。業界団体の電気電子工業会(ZVEI)が11月21日に実施した加盟企業アンケート調査によると、原材料供給と物流のひっ迫が過去3カ月間で一段と深刻化したとの回答は全体の75%に達

電機業界の新規受注、10月は増加幅が1ケタ台に縮小

独電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した同国電機業界の10月の新規受注高は前年同月を9.5%上回ったものの、これまで2ケタ台に上っていた増加率は9カ月ぶりに1ケタ台に低下した。比較対象の2020年10月はコロナ禍からの

21年の協定賃金は実質1.4%減少、インフレ直撃

労働組合と雇用者団体・企業が取り決める協定賃金が今年は前年比で平均1.7%増(暫定値)となることが、労組系の経済・社会科学研究所(WSI)が9日に発表した調査結果で分かった。インフレ率が3.1%に上る見通しのため、実質ベ

在宅勤務でケガ、労災が適用

ホームオフィスで働く被用者にとって朗報だ。最高裁の連邦会裁判所(BSG)が自宅での怪我を労裁と認定したのである。 裁判はある企業で外交員として勤務する被用者が労災保険運用機関を相手取って起こしたもの。原告は営業活動で顧客

余白一滴

重い決断だと思う。ワクチン接種の義務化である。 新型コロナワクチンの登場後、主要な政治家は皆、接種は任意で、強制はしない考えを繰り返し強調してきた。従来株であれば、現在の接種比率で集団免疫が形成され、接種を受けない人も含

ワクチン接種義務化で国と州が合意、小売店にも2Gルール適用

ドイツのアンゲラ・メルケル首相とオーラフ・ショルツ次期首相、および国内16州の首相は2日のテレビ会議で、新型コロナウイルスの感染防止策を強化することで合意した。感染者が急増し、集中治療体制崩壊の可能性を排除できなくなって

ワクチン接種義務化、加盟国は検討を=欧州委員長

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は1日、EU加盟国はワクチン接種の義務化を検討するべきとの考えを示した。すでに新型コロナウイルス感染が急速に再拡大している域内で、新たな変異株「オミクロン株」の流行によ

スイスなど欧州3カ国をコロナ高リスク地域に追加

ドイツ政府は3日、スイス、リヒテンシュタイン、ポーランドの欧州3カ国を新型コロナウイルス感染の「高リスク地域」に指定すると発表した。これらの国で新規感染者数が高水準に達していることを踏まえた措置。5日0時付で発効した。新

閣僚メンバー決定、コロナ対策指揮の保健相に疫学専門家

独社会民主党(SPD)は6日、同党から輩出する次期内閣のメンバーを発表した。連立先の緑の党と自由民主党(FDP)はすでにそれぞれのメンバーリストを公表しており、新大臣の顔ぶれが出そろった格好だ。SPDのオーラフ・ショルツ

製造業新規受注10月は大幅減

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した10月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を6.9%下回る104.1(暫定値)となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。大型受注が極めて多

鉱工業生産3カ月ぶりに増加、投資財がけん引

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した10月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で96.8(暫定値)となり、前月を2.8%上回った。増加は3カ月ぶり。投資財が大幅増に転じ、全体

ボッシュ―SiCパワー半導体の量産開始―

自動車部品大手の独ボッシュは2日、SiCパワー半導体の量産を年内に開始すると発表した。電動車の増加を背景に大幅拡大が見込まれる需要を取り込む意向だ。ハラルド・クレーガー社長は「電動車向けSiCチップの生産で世界を主導する

BASF―排ガス触媒事業を分離―

化学大手の独BASFは7日、排ガス触媒事業の分離方針を発表した。車両の電動化を背景に需要の減少が見込まれることから、戦略的なオプションを検討する。自動車業界向け事業では今後、電池材料・リサイクルを強化する意向だ。 排ガス

DBシェンカー―電気トラック1500台を発注―

ドイツ鉄道(DB)の子会社で鉄道貨物以外の物流事業を手がけるDBシェンカーは11月30日、スウェーデンの新興企業ヴォルタ・トラックスから電気トラック約1,500台を調達すると発表した。炭素中立の実現に向け車両の電動化を加

ボロコプター―サウジのスマートシティでUAMを合弁展開―

空飛ぶクルマを開発する独ボロコプターは1日、サウジアラビア北西部にスマートシティを建設中のプロジェクト会社NEOMと合弁会社を設立したと発表した。同スマートシティ「NEOM」でアーバン・エア・モビリティ(UAM)サービス

ティッセンクルップ―成長へギアチェンジ―

独複合企業ティッセンクルップは2日のバーチャル投資家説明会で、2年前から進めてきた抜本的な組織再編の成果が出てきたとして、今後は再び成長に軸足を置いて業績を拡大していく意向を表明した。DXや脱炭素化の流れを追い風に売上高

シーメンス―スマートグリッドでモロッコを支援―

電機大手の独シーメンスは1日、同社と戦略パートナーの仏アトスがモロッコのスマートグリッドプロジェクトを支援すると発表した。両社が提供するプラットホームを用いてモロッコ国営電力・水道公社(ONEE)が全国の計10万個強のス

BASF―風力発電パークの持分を部分売却―

化学大手の独BASFは6日、エネルギー大手バッテンフォールとオランダに共同設置する洋上風力発電パーク「ホランセ・クスト・ザイト」の持分を独保険大手アリアンツに部分売却することで合意したと発表した。保有する同パークの持分4

エボニック―皮膚モデルのスタートアップに出資―

特殊化学大手の独エボニックは11月30日、人工皮膚モデルを手がけるシンガポールのスタートアップ企業レヴィヴォ・バイオシステムズに出資すると発表した。同社の皮膚モデルを利用すると動物実験なしで化粧品、化学品、医薬品を開発で

シムライズ―北米で買収、製品ポートフォリオ拡充へ―

香料大手の独シムライズは7日、カナダのテイスト・ソリューション企業ジラフ・フーズを投資会社などから完全買収することで合意したと発表した。製品ポートフォリオの幅と北米の顧客基盤を拡大する。買収金額は公表しないことで合意した

乗用車新車登録11月も大幅減

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した11月の乗用車新車登録台数は前年同月比31.7%減の19万8,258台と大幅に落ち込んだ。減少は5カ月連続。下げ幅は前月の34.9%からやや縮小したものの、依然として大きい。1~1

第3四半期の乗用車輸出17%減少

ドイツ連邦統計局がこのほど発表した第3四半期の乗用車輸出高は前年同期比17.2%減の231億ユーロとなり、コロナ禍で輸出が激減した2020年第2四半期(155億ユーロ)以来の低水準へと落ち込んだ。半導体をはじめとする部品

10月機械受注19%増に、増加幅は縮小

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の10月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比19%増となり、9カ月連続で2ケタ台の伸びを記録した。春・夏季に比べると増加幅は縮小している。VDMAのチーフエコノミス

独機器メーカーの中国事業、中間財不足が深刻に

中国で事業を展開する独機械メーカーが中間財不足に苦慮していることが、ドイツ機械工業連盟(VDMA)の会員企業秋季アンケート調査で分かった。それによると、現地事業で現在、足かせ要因があるとの回答は55%となり、春季調査の3

「ワクチン改良は必要」=ビオンテックCEO

新型コロナウイルスワクチンを米製薬大手ファイザーと共同開発した独ビオンテックのウール・シャヒン最高経営責任者(CEO)は3日ロイター通信が開催した会議で、新変異株「オミクロン」の出現を受けて「この新たな変異株に対する新ワ

ロシュの抗リウマチ薬、EU当局がコロナ治療への転用勧告

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は6日、スイス製薬大手ロシュの抗リウマチ薬「ロアクテムラ」を域内で新型コロナウイルス感染症の治療薬として使用することを勧告した。欧州委員会による承認を経て、コロナ患者への投与が開始

操短が9カ月ぶりに増加、中間財不足がネックに

Ifo経済研究所は3日、操業時間短縮の対象となる被用者が11月に60万8,000人となり、前月(59万8,000人)を1.7%上回ったと発表した。増加は2月以来で9カ月ぶり。調査担当者は「中間財不足で発生したボトルネック

旅行業界売上、昨年は70%以上減少

ドイツ連邦統計局が6日発表した同国経済界の昨年の売上高は前年を3.8%下回った。新型コロナウイルスの流行が響いた格好。減少幅が最も大きかったのは旅行代理店・ツアーオペレーター・その他の旅行サービス業者で、71.4%に達し

25歳の28%が親と同居、依存度は息子で高く

ドイツで生活する25歳の成人のうち28%が親と同居していることが、連邦統計局が発表した昨年のデータで分かった。男性では35%と3分の1を超えており、経済的な依存度の高さがうかがわれる。女性は21%だった。 年齢が上がると

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