中東欧エネルギー業界の動き

露TVEL、ウクライナで核燃料生産施設を建設

ウクライナ政府は22日、ロシアの原子力独占企業体アトムエネルゴプロムの核燃料子会社TVELが同国で核燃料生産施設の建設プロジェクトを落札したと発表した。ウクライナは現在、原発で使用する核燃料のほぼ100%をTVELからの […]

独エーオン・ルールガス、クロアチアでガス供給を計画

独ガス最大手のエーオン・ルールガスが、クロアチア・ガス供給市場への参入を計画している。15日の同社発表によると、クロアチア政府関係者や同国のエネルギー大手と交渉に入った。クロアチアはガス輸入の100%をロシアに依存してお

ロシアとノルウェー、境界画定協定に調印

ロシアとノルウェーは15日、バレンツ海と北極海の境界画定協定に調印し、40年来の係争に終止符を打った。同時に鉱物資源の開発における協力でも合意し、同海域の経済利用が急速に進みそうだ。調印式はロシア北部の港湾都市ムルマンス

ロシア、中国とのエネルギー協力を強化

ロシアがエネルギー分野における中国との協力関係を強化する。セーチン副首相は21日、天津で中国の王岐山副首相と会談し、石油、天然ガス、原子力、電力、石炭などの分野で、提携を進めていく意向を確認した。ロシアのRIAノボスチ通

ウクライナ、電力価格規制を撤廃へ

ウクライナ政府は、電力の小売価格規制を段階的に撤廃する方針だ。電力の小売価格が発電コストを大幅に下回る水準に設定されていることにより、電力会社の収益が圧迫されているため。 \ ウクライナでは一般家庭向け電力小売価格は国家

独メーカー、アゼルバイジャンで風力発電所を建設

独風力発電設備メーカーPowerWindはこのほど、アゼルバイジャンで風力発電所の建設を開始した。首都バクーから約40キロメートル離れたカスピ海に近いSitalcajに出力900キロワット(kW)の発電タービンを4基設置

アゼルバイジャンなど4カ国、LNG共同事業で合意

アゼルバイジャン、グルジア、ルーマニア、ハンガリーの4カ国の首脳は14日、アゼルバイジャンの首都バクーで、液化天然ガス(LNG)の共同プロジェクト「アゼルバイジャン・グルジア・ルーマニア・インターコネクション(AGRI)

電力部門の民営化進む

ポーランド政府は電力部門の民営化を推進している。6月には業界2位タウロンの持ち株52%を新規株式公開で売却(IPO)し、42億1,000万ズロチを調達。15日には業界4位のエネルガの株式84.2%を国内最大手のPolsk

チェコ、太陽光発電の拡大にブレーキ

チェコ政府が、太陽光発電(PV)システムの過剰な設置の抑制に乗り出す。国の助成によりPVシステムの発電能力が急拡大し、電力料金が大幅に上昇する懸念があるためだ。現地通信社CTKが報じた。実現すると、太陽光発電パーク運営者

イタリアのSorgenia、ルーマニアで風力発電所を建設

イタリアの持ち株会社CIRのエネルギー事業であるSorgeniaが、ルーマニアで複数の風力発電所を建設する計画だ。CIRによると、モルドバと国境を接する同国東部ヴァスルイ県のファルチュに設置する出力106メガワット(MW

サウス・ストリームの実現可能性は低い=独元外相

ナブッコ・プロジェクトに関し、独RWEの顧問を務めるヨシュカ・フィッシャー元ドイツ外相は、9日付の独『ハンデルスブラット』紙のインタビューで、ロシアの競合プロジェクト「サウス・ストリーム計画」について、「経済性のみならず

ロステクノロジー、国内初のバイオ燃料工場を建設

国営持ち株会社ロステクノロジーは13日、ロシア初となるバイオ燃料工場を建設すると発表した。イルクーツク地方で来年3月に着工する。木くずを原料としてバイオブタノールを生産する。 \ 同プロジェクトは、メドベージェフ大統領の

ポーランドPGNiG、独ガス卸市場に参入

ポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)がドイツの天然ガス卸市場に参入する。同社のSlawomir Hinc副社長によると、4,000万ズロチ(約1,000万ユーロ)を投じてミュンヘンにガス取引子会社POGC Trad

ルクオイル、カスピ海事業で優遇税率適用へ

ロシアの石油大手ルクオイルは31日、カスピ海コーチャギン油田で生産する石油に対し、政府から優遇税制適用の確約を得たと発表した。ロスネフチやTNK-BPが操業する東シベリア地域の油田と同様、70%前後の輸出税減税を見込んで

ガスプロム、1-3月期利益が3倍に

ロシアのガス最大手ガスプロムが2日発表した2010年1-3月期連結決算(国際会計基準ベース)は、売上高が前年同期比14%増の9,568億ルーブル、税引前利益が186%増の4,217 億ルーブルと大幅な増収増益を記録した。

国際金融3社、ナブッコプロジェクトへの融資を準備

ロシアを迂回してカスピ海周辺の天然ガスを欧州に運ぶ「ナブッコ・パイプライン」プロジェクトが一歩前進した。ナブッコ企業連合は6日、欧州投資銀行、欧州復興開発銀行(EBRD)および国際金融公社(IFC)との間で、融資条件を定

キルギスとウズベクで水力発電所が稼働

中央アジアの2カ国でこのほど、水力発電所が稼働した。キルギスのナルイン川では、総工費2億米ドルをかけたカンバラ第2ダムが8月30日に運転を開始した。産業振興に向けた政府の電力供給安定化策の一環で、ナイルン川で計画される3

東芝、ブルガリアで太陽光発電所建設

東芝がブルガリアに出力10メガワット(MW)の太陽光発電所を建設する。欧米における太陽光発電所建設事業を強化する戦略の一環で、来年度の稼動を予定する。投資規模は4億円。約2,000世帯の電力需要をまかなえるという。 \

独バイオガス設備大手、ラトビアから初受注

独バイオガス設備大手のEnviTec Biogasはこのほど、ラトビアの養豚業者からバイオガスプラント2基の建設を受注した。同国に製品を納入するのは今回が初めて。契約金額は約500万ユーロで、このうち40%は欧州連合(E

ガス価格上昇を予測=ガスプロム社長

天然ガス世界最大手であるガスプロムのメドベージェフ社長はこのほど、ガス価格が今後、急激に上昇するとの見通しを明らかにした。2012年には金融危機前の水準に戻り、現在の相場のほぼ2倍に高騰するとみている。25日付のドイツ版

ポーランド、エネルギー料金上昇の兆し

ポーランドでエネルギー供給各社が価格引き上げに動き始めた。現地の報道によると、電力5社がエネルギー規制庁(URE)に10%の料金引き上げを申請したほか、ガス供給独占企業のPGNiGも10%弱の値上げを申請したもようだ。石

石油大手ロトス、ズロチ下落で第2四半期に赤字転落

ポーランドの石油精製大手ロトスが8月26日発表した2010年4-6月期決算は、最終損益が前年同期の7億4,480万ズロチの黒字から6億4,870万ズロチの赤字に転落した。利払い・税引き前ベースでは2億3,040万ズロチの

MOLとCEZ、スロバキアで発電所を共同建設

ハンガリーの石油ガス大手MOLとチェコ国営電力会社CEZは、スロバキアでガス・コンバインドサイクル発電所を共同建設する。両社の合弁会社CMヨーロピアン・パワー・インターナショナルがこのほど、スロバキア環境省から建設許可を

PKNオルレン、リトアニア事業売却

ポーランドの石油大手PKNオルレンがリトアニア事業を売却する意向を正式表明した。インジェイチク副社長は現地日刊紙『プルス・ビズネス』の取材に対し、慢性的赤字に陥っているマジェイケイ石油精製所の部分的あるいは完全売却につい

CEZ、EV向けインフラに数百億コルナ投資

チェコ電力最大手CEZは、2013年までに電気自動車(EV)向けの充電インフラ整備に数百億コルナを投じる方針だ。16日付の現地紙『ホスポダージュスケー・ノビニ』が伝えた。 \ CEZで技術責任者を務めるヘムリク氏によると

独系SRS、ブルガリアで風力発電所を開発

省エネ・環境事業を手がけるドイツ・ブルガリア資本のSRS-Bulgaria EOODが、ブルガリアで風力発電所を建設する。設置するのは、同国北東部ゲネラル・トシェヴォの東方約20キロに位置するスパソボで、投資規模は4億8

ナブッコ計画が前進へ

カスピ海周辺国の天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶ「ナブッコ・パイプライン」計画の先行きに明るさが出てきた。6月にトルコがアゼルバイジャン産天然ガスの輸入で合意したことにより、課題となっていた供給源の確保に道筋がついたため

ウクライナ、ロシア国際ウラン濃縮センターに出資

ウクライナ国営核燃料会社のYaderne Palivoが、ロシア・イルクーツク州のアルガンスクにある国際ウラン濃縮センター(IUEC)の株式10%を取得する。同社は18日、ロシア原子力公社(ロスアトム)との間で買収契約を

国際帝石と伊藤忠商事、アゼルバイジャン油田権益を拡大

国際石油開発帝石と伊藤忠商事は17日、アゼルバイジャン領カスピ海油田のアゼリ・チラグ・グナシュリ(ACG)鉱区における開発権益を追加取得したと発表した。米デポンエナジーの撤退に伴い、同社の持つ5.63%を、プロジェクト参

ガス供給会社、地下備蓄施設の建設を開始

チェコのガス供給会社Ceska plynarenskaの子会社GSCepは3日、同国東部のロジュナー(南モラビア地方)の旧ウラン鉱山で、天然ガスの大型地下備蓄設備の建設に着手した。地下1,000メートルに設置されるもので

チェコ電力最大手、上期は18.5%減益

チェコ電力最大手のCEZが10日発表した2010年上半期の最終利益は287億900万コルナと前年同期実績を18.5%も下回った。景気後退を受けた値下げが大きく響いた。売上高は1.7%増の986億8,300万コルナ、営業利

ルーマニア、再可エネ促進法を改正

ルーマニア議会で先ごろ、再生可能エネルギー促進法(Law220/2008)の改正案が可決され成立した。現行法と比べ風力発電やソーラー発電事業者へのインセンティブを強化し、クリーンエネルギーの普及加速を狙った内容となってい

米コノコフィリップス、ルクオイルの全株式売却へ

米石油大手のコノコフィリップスは28日、保有する露ルクオイルの全株式を売却すると発表した。売却益を自社株の買い戻しや有利子債務の削減に充て、財務の改善を図る。 \ コノコが保有するルクオイル株20%のうち、7.6%はルク

カザフ産ウランの輸送ルートを短縮、日本が調査へ

日本政府が、カザフスタンのウラン燃料をロシア東部経由で輸送する可能性を模索している。同国のウラン採掘事業に参加する日本企業の負担を軽減するのが狙い。ブルームバーグが23日、経済産業省関係者の話として伝えたところによると、

ガソリン税を引き上げ

ロシア政府は18日、輸送税の課税を維持する一方で、ガソリンに対する消費税を引き上げる方針を固めた。現地紙『ベドモスチ』が政府筋の話として伝えた。 \ ガソリンの消費税は2011年から13年にかけて1リットル当たり1ルーブ

ターボアトム、ロシア原発にタービン供給

ウクライナの発電用タービン大手ターボアトムは20日、ロシアのロストフ原子力発電所の3号炉にコンデンサーと蒸気タービンを供給することで、ロシア国営の原発ゼネコン企業のアトムエネルゴプロエクトと基本合意したと発表した。最終的

独RWE、サウス・ストリームへの参加に関心

独エネルギー大手RWEは12日、露国営ガス会社ガスプロムからガスパイプライン「サウス・ストリーム」の建設計画への参加を打診されたことを明らかにした。サウス・ストリームと競合するパイプライン「ナブッコ」の建設計画に参加して

ポーランド政府、ロトスの完全民営化を計画

ポーランドの経済省と国有財産省は、石油精製2位のロトスを完全民営化する方針で合意した。アレクサンデル・グラト国有財産相がこのほど、同国のラジオ放送「TOK FM」で明らかにした。同相によると、政府はロトスの発展と安定を保

EnBW、チェコ電力PREを子会社化

独エネルギー大手EnBWは、チェコ3位の電力会社Prazska Energetika(PRE)の株式過半数を取得し、子会社化する。15日付の『フィナンシャルタイムズ』紙(ドイツ版)によると、プラハ市議会がこのほど、取引を

米2社、ブルガリアのシェールガス開発許可を申請

ブルガリア経済・エネルギー・観光省は15日、シェブロンとインテグリティー・タワーズの米国2社が、北東部でのシェールガス開発許可を申請したと発表した。 \ シェブロンはオランダ子会社を通じて2鉱区の、インテグリティー・タワ

米ラフキン、ルーマニアに工場建設

石油精製向け送電装置や油田のポンピング・ユニットなどを手がける米ラフキン・インダストリーズはこのほど、ルーマニア中南部のプロイエシュティに工場を建設すると発表した。 \ 新工場は33ヘクタールの敷地に、総工費1億2,60

ロシアOPK、石炭子会社売却で三井物産と交渉へ

ロシアの企業グループ「統一産業法人(OPK)」が石炭子会社YPKの売却に向け、三井物産と今週内にも交渉するもようだ。ロシア英字紙『モスコウ・タイムス』が19日付で伝えた。OPKは今月上旬に外貨建て社債をデフォルト(債務不

石炭大手クズバスラズレズ、第1四半期大幅増益

ロシア石炭業界第2位のクズバスラズレズウーゴリ(Kuzbassrazrezugol)がこのほど明らかにした2010年第1四半期(1-3月)決算は、純利益が前年同期の4億3,700万ルーブルから18億1,000万ルーブルに

サハリンエナジー、09年は大幅黒字

ロシア・サハリン沖の資源開発プロジェクト「サハリン2」の事業会社サハリンエナジーは2009年、5億8,200万米ドルの最終利益を計上したもようだ。ブルームバーグが16日、同社の投資家向け報告書を入手して伝えた。液化天然ガ

ルクオイル、伊再可エネ企業と風力発電で提携

ロシアの石油大手ルクオイルはこのほど、イタリアの再生可能エネルギー企業ERG Renewと風力発電などの再生可能エネルギー事業で協力することで基本合意した。両社はまず、東欧・ロシア地域における風力発電所の事業性について調

メチェル、1-3月で黒字転換

ロシアの石炭・鉄鋼大手メチェルが15日発表した2010年第1四半期(1-3月)決算は、売上高が前年同期比61%増の19億米ドル、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が2.2倍増の2億5,760万米ドルだった。同社の主力

カザフスタン、石油輸出税を復活へ

カザフスタン政府は13日、石油輸出税を再導入することを閣議決定した。1トン当たりの税率は原油が20米ドル、軽質油が99.71ドル、重質油が64.47ドル。2008年5月に導入された石油輸出税は、金融危機に伴う原油価格の急

ガスプロム、欧州売上高44%増

ロシア国営ガス企業ガスプロムの欧州事業を統括する独子会社ガスプロム・ゲルマニアは8日、2009年通期の売上高が80億2,950万ユーロと、前年から44%拡大したと発表した。今後は大口の輸送事業だけでなく、最終消費者(エン

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